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DATE:2008/03/31 Malaysia - Malacca -
うわさ通りのマレーシアの快適バスに乗り、今日はマラッカへと向かいます。
ゆったりシート。快適な高速道路。時刻どおりの発着。
しかも料金も格安(なんと約500円ほどで長距離バスに乗れる)
素晴らしきかな、マレーシア。
高速道路の上では快適すぎてうとうとしてしまうほど。
インドネシアのバスの思い出を全て吹き飛ばしてくれるよう。あの40時間はつらかった。
ただ一つ。バスが走るときにギシギシと軋み声を上げるのはちょっと恐ろしいw
国境の町、ジョホール・バルからたった3時間でマラッカへと到着。
うろうろと宿を探し回り、ネットの情報を頼りに見つけた1軒の宿。トラベラーズ・ロッジ。
なんかここが良いのです。
値段的には28RMG(約900円)とまぁ、安からず高からずなのだけれど
部屋の天井がものすごく高かったり、ロビーが広くてきれいだったり、とっても快適。
屋上にはテラスガーデンがあったり、このクラスの宿にしてはインテリアも凝っていたりと、
今までの旅、NO.1の宿かもしれない。ザ・ステキ宿に認定しよう。
しかもなぜか日本の漫画なんかも置いてあったり、
他のお客が置いていった旅本が借りられたりと至れり尽くせりのサービス。
マラッカの観光はそんなにすることもないけど、ちょっとここに居座ってみようかなぁと思ってしまう。
マレーシアは思っていた以上にインフラが整備されている国。
高速道路のみではなく、町の道路や交通機関などかなり安全で利用しやすい。
その証拠にマレーシアでの主な交通手段は車である。
これはバイクが主流のアジア諸国では異例のこと。
思うにこれは単に車が買えないということではなく、
「車が走る道がない」ことに起因するような気がする。
インドネシアの道など車がぎりぎり2台通れる道が普通、
悪い場合など1台のみしか通れず、よく車が待ち行列を作っていた。
また、水溜りや陥没した穴などの悪路も多く、それを避けて通れるバイクならともかく、
図体の重い車はゆっくりとこすらないように進まねばならず、日常生活には不便な代物なのだろう。
そんなわけで単に便利、というだけでアジアではバイクが使われているようなのだが、
マレーシアではあまりバイクの姿を見かけない。
それは高度に整備されたインフラが車社会を発展させているのかもしれない。
現にマレーシアでは国産車が走っているのをよく見かける。
そう考えると日本経済の発展が「道路」によってもたらされたという、
既得権益を守ろうと今も必死な道路族議員のみなさまの言い分も一部では正しいのではないかと思う。
車という産業がいくつもの技術革新を起こしたのは確かだと思うし、
その世界で日本が今、No.1になろうとしている事実も確か。
きっとそれは一般市民の車が欲しいというニーズから産業が成長し、
そのニーズの根本となっているのは道路というインフラだったというのもうなずける話だ。
だからと言って今もなおそのインフラ拡張が必要かというと、
一部を除き不必要であり今の道路拡張は利権を潤すための産業発展とはまた別のものだろうけれど、
道路というものが何をもたらすかというのを、マレーシアを通して考えさせられた。
全ては土台があって成り立っているのである。
この国は裕福な国なのかもしれない。
もちろん、ビルや住居を見る限り古いビルも多くそこに暮らす人たちに格差はあるのだろうが、
全体的に見て裕福な国という印象をなんだか感じるのだな。
マレーシア2日目。まだ何も、この国のことはわからないが、初対面の印象はこんな感じだ。
この国を出るときに僕は、どんな感想を抱いているんだろう。楽しみだ。
この国の人たちはパンを食べる。米文化のアジアにおいても、これもまた異質なんだろうな。