2008年3月15日土曜日

世界一周 in (2)インドネシア/さよならバリ







DATE:2008/03/15 Indonesia - Bali(Ubud) to Yogyakarta -


突然のお知らせですが、


「デジカメが来たー!!!!!!」


なんと出発当日2時間前。郵便局からの電話が。
なんだか良くわからないが郵便局へ行ってみるとなんと、荷物が!
思わず郵便局員を抱きしめ、最大の賛辞を贈る!

まさか来るとは!ハラハラさせたもののとりあえず届いたことに合格点をあげよう。よくやった郵便局!


しかし、、、、その瞬間衝撃の事実を聞かされる。






「税金が500,000ルピアかかります」





うえーーーーーーーー!!!!



その値段約5千円。
まぁ、郵便物の価格にしっかりとデジカメの価格が書かれてしまっている以上、どうしようもない事実。
たかが5千円。されど5千円。

実はこの値段、バリ島の低所得者層の1ヶ月の給料にも値する。
バリ人の給料は良い方で2万円。低くて5千円ぐらい。
そりゃ日本人金持ちだと思われますよね。当然。
どんなに貧乏旅行してたって、2万円は軽く持ってますし。

話は飛んだが5千円。
別に払えない額ではないので払ったが、
これからは海外にものを送るときは値段を安く書くことにするという知恵をいただきました。お勉強。

となんだか、上げ下げ大きい出発前でしたがそれでもやっぱりデジカメが来たのはうれしい。
デジカメが壊れたり、音楽プレーヤーが壊れたり、体調もちょっと壊れたり、
バリ島からの愛をまったく受けられなかった感もある滞在でしたが、なんだか救われた気分。


と、ハイテンションのまま出発を迎える。

今回の旅の予定は
「ウブド → ウブンバスステーション(デンパサール) → ジョグジャカルタ」
のように進んでいく。
雨が降りそうな天気の中、天気をにらめつけながらバイクの後ろにまたがりバスステーションに向かう。
バスステーションに到着後、すぐ雨が降り出す。本当に間一髪。さすが晴れ男。

後は単にジョグジャカルタに行くバスを待ち、ただ17時間バスに揺られれば目的地に到着する。。。


そう17時間もバスに乗らなくてはならないw


でもこのバス。バリ島からジョグジャカルタのあるジャワ島までダイレクトに運行しているとあって、
途中フェリーに乗ったりとフェリー好きの僕としては願ってもないバスなのである。

また、バリ(ヒンドゥー)からジャワ(イスラム)へと宗教の移り変わりが、
陸路を通して体験できる、なかなかない機会。

日本にいると宗教って考えることないけれど、
やはり宗教を信仰する国にいくと考えざるをえない。
うすっぺらい知識で考えても何も理解することはできないかもしれないけれど、
どーにかこーにか、少しでも感じることができる機会を増やしたいな。

そんな訳でバスの旅。


くねくねと曲がりくねった坂道を、
乗員全員が車酔いになりながら山を越え谷を越え、フェリーまで走りぬけたどり着いたフェリー港。
フェリーとタラップの間にある海水の上をそのまま走りフェリーに駐車するというアクロバティックな技を見せ付けられ無事乗船w

実はバリ島から見てジャワ島は目と鼻の先。
ジャワ島の山々に沈み行く夕日を眺め、フェリーはジャワ島へ動き出す。
そしてこのフェリーが、、、、遅い。
いつぞや見た牛歩戦術のごとく進むこの船は、目と鼻の先のジャワ島まで約1時間もかけて横断する。
ただし夕日が夜景に変わる風景を楽しみながら進むこの船は旅情感満点。格別の気分で船旅は続く。



フェリーの中、一人のインドネシア人に声をかけられる。
彼はフランス経営のトレッキングガイドをしており、
フランス語、英語を話せるそうだ。なんど聞いてもこの国の人々の能力はすごい。
そんな彼が僕に聞いた、

「インドネシアが日本のような国になるために何か君の提案がないか?」

サジェスチョン。
いろいろ、今まで考えていたものの中々英語では伝えられなかった。
競争原理の話をして、その話は終わる。

それからいろいろ考える。日本はなぜ復旧をしたか。インドネシアと違う発展をしたのか。
それは単に国民性や能力によるものなのかもしれない。
ただ日本は幸運な国なのかもしれない。
多くの人口。狭い国土。商売をするのにはかなりの好条件がそろっている気がする。
特に物づくりにおいては、マーケットの大きさが競合を生み、品質向上に大きな影響を与えるのではないか。

考えてもいなかった国ごとの特徴。そのマーケットの違いと、それに対する戦略の違い。
自分の国をベースに他国を見ていてはズレが生じることを気づいた。
例えばインドネシアは広い国土、二億四千万人もの多くの人口を持っている。
ただしその国土が1万7千もの島から成り立つ特徴があり、
人口の集約率や物流効率などはかなり悪い。ともかく日本とは違う。
そんな当たり前のことに気づいた。
まだまだ色々視点が足りないんだなぁ。


フェリーはジャワ島に着き、そこからは一気にジョグジャカルタへ。
既に夜は更け始めているが、バリ島のような、ザ・ヒンドゥーの住居は既に姿を消し、新しい町並みが立ち並んでいる。


ジャワ島上陸。イスラム圏の島、ジャワ。

さてこれから何が起こるやら。

1 件のコメント:

  1. コメント
    なみへい2008年03月20日 15:50
    無事に届いてよかったやん!

    そう!関税かかるもんね。

    仕事の経験上、
    価格を安く書くより、空いたスペースに「Gift」や「NCV(No Commercial Value)」(商業用貨物ではない)と書くといいよ。

    こう書いて税金取られたことなし!
    鉄平2008年03月22日 09:05
    >なみへい
    おー!GIFTという手があるのだね!
    ちょっと今度そうしてみるわ!

    いろいろ勉強になりますね。

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