DATE:2009/08/01 Mexico - Playa del Carmen -
あー。
あー。
あー。
・・・なんて言いつつ起きだしたのは既に12時をまわった頃。
当たり前のごとく今日のカンクン行きの予定は明日へと延期になった。
さーて何すんべかな。
と、ぼーっとした頭で今日の予定を考える。
プラヤ・デル・カルメンは別に町歩きが楽しい町でもない。
3日の滞在でふらふらと町は歩きつくしてしまった。
お土産屋ばかりの町だったが、その雰囲気はけっして悪い感じではない。
ちょっと歩けば高級ホテル街なんてものもあり、
かなりの発展を続けているリゾート地だと気づく。
ただしビーチリゾートの感じが今まで世界で見てきたものと少し異なり、
例えばそれはハワイのようなアメリカ的な感じがそこはかと匂っている。
そしてそれはヨーロッパの人々が作ったそれと比べると、
正直、根本的にダサい。
が、日本人にとってはむしろこちらの方が落ち着く感じがするのはなぜだろう。
個人的にハワイは大好きだし、この町もまた嫌いではないのだ。
今日はビーチでのんびりしますか。
と、結局あまり泳いでいなかったビーチに一日を費やすことを決め、
水着だけを着て荷物は全て宿に置き、徒歩5分ほどのビーチに足を伸ばす。
相変わらず欧米人は砂浜に寝転がり、気持ち良さそうに肌を焼いている。
メキシコ人らしい人々はもちろんそんな事をせず海に飛び込んでいる。
僕もシャツを脱ぎ、靴を脱ぐと一目散に海に飛び込んだ。
始めは冷やりとした海水がすぐに肌に慣れ心地良く熱を奪っていく。
改めて間近で見るとやはりカリブ海は綺麗だ。
目の前を満たす海の色は中に入ってみてもやはり翡翠の色。
遠く遠洋の方を見ればだんだんと色が濃くなり空の色を凝縮したような蒼い色をしている。
海に浮かびながらその水の色を眺めていると、
まるでセロファン紙が七色に色を変えるように、
海の水も光を照り返し、様々に色を変えている。
ほぼ首までつかり水平にその色を見ていた。
やっぱりこの海は世界で最高の海だと思った。
海で泳ぎ、ビーチで寝そべり。海で泳ぎ、ビーチで寝そべる。
そんな事を繰り返した。
照りつける太陽の下、いろんな事を考えた。
旅のこと、人生のこと、女の子のこと、幸せのこと。
答えのない解答作業は直射日光の下では塵散りに拡散していく。
それでもそんな取り止めのない所業がなんだか楽しくもあった。
幸せについて考えていると、ふと不幸について考えるようになった。
不幸ってなんだろう。そう言えば考えたことがなかった。
お金がない、欲しい物が手に入らない、愛する誰かが死んだ。
それだけでは不幸にはなりえない気がする。
現在進行形で起きている何かだけでは人は不幸になりえない。
そうか未来か。ふと急に思いついた。
物足りない現在が永遠に続くと言う、希望のない未来。
それが不幸というものの概念なのかもしれない。
不幸の薬は希望なのだ。
そこまで考えてもう一度海の中に飛び込んだ。
いずれにせよ。
僕はいま不幸ではない。きっと一生、そうなることはないだろう。
僕はもう知っているのだ、希望の作り方を。不幸の特効薬を。
それはそれはとてもシンプルな調合法。
YOUR SMILE MAKE ME SMILE.
そうだ世界は素晴らしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿