2009年7月22日水曜日

世界一周(50)グアテマラ/東へ北へ







DATE:2009/07/22 Guatemala - Flores -


フローレスの町を目指している。

目指しているのだ。目指しているはず。

なのだが・・・バスは路上で止まったまま一向に動く気配すら見せてはくれない。
乗客はみなこの状況に慣れているのか諦めているのか、
ある人はバスを降り道端に座り込み、ある人はバスの中で居眠りを決め込んでいる。

エンジントラブル。
まぁ、この旅ではよくある話なのだが、
エンジンが止まる1時間ほど前、メンテナンスの為なのか、
どこかの修理工場に車を止めタイヤなりなんなりを交換していたのは何だったのだろう。
おかげで既に1時間は予定より遅れているはずだったし、
この様子だとまだまだ発車とは行かないようだった。

何もない山道の中、広々と見渡せる山々の景色は綺麗ではあったが、
さすがにそれも30分も見れば見飽きるというもの。
後は他の乗客に混じってだらりと真夏の太陽を浴びながら時を過ごした。

この時点では修理の車でも呼んでいると思っていたが、
結局は2時間の後、次のバスに乗り換えただけで、こんなところもやっぱりアジアっぽさを感じるのであった。


そんなバスの旅立ったが車中では日本のガイドブックが珍しいのか、
バスの中ではガイドブックブームがおき読めもしないだろうが、
みな熱心にガイドブックを読み込んでいたのが面白い。

地名や写真だけはわかるらしく、
自分の出身地を指してはうれしそうに笑っていた。

これから訪れるフローレスを指差して、
ここのティカル遺跡はスゲーんだぜ、と自慢げに教えてくれる。
地元の人が言うのだからと、
元々期待していた初めてマヤの遺跡に期待はますます募るのであった。



そんなわけで9時間の予定のバスの旅だったが空きもせず、
慣れているせいかエンジントラブルなども気にもせず。

結局フローレスの町へとたどり着いたのは発車から12時間後、午後9時を回った頃だった。

フローレスの町並みは観光地だからという事もあって、
夜であっても危険な感じはしてこない。
どうやらやっぱりグアテマラシティが特別なようである。


夜中の到着で予定していた名物ゲテモノ料理を食べるのを諦め、
近くの屋台で鶏肉の焼いたものを買って帰り宿で食べる。

中米ではこの鶏肉料理というのがやたらとある。
POLLOと書いて、ポジョと呼ぶなんだか可愛い名前の鶏肉たち。
肉はちょっぴり硬いが、味はなかなか悪くない。

グアテマラでは鶏肉と豆を潰したソースとご飯がセットになっているのが普通。
どれが主食だかおかずだかがわからない不思議な組み合わせだ。


世界中どこでも鶏肉だけは食べられる。
宗教に捕らわれないこのお肉は世界の人気者なのだ。
鶏肉好きとしては世界中に食べられるものが必ずあるという安心もあり、
なんだかとっても助かっている。

とは言ってもさすがに毎日は飽きるので、鶏肉も今日は久しぶり。
焼きたての大きな肉を黒豆ソースに漬けながらぺろりと完食。
明日のティカル遺跡見学に備えるのであった。


さて明日はグアテマラ観光で最大の見所、ティカル遺跡。

ジャングルの奥に隠されたマヤの遺産に迫ります!

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