DATE:2009/07/21 Guatemala - Antigua -
なんでここ最初に来なかったかなー。俺。
アンティグアの町。めちゃ綺麗。
多くの旅人がこの町をグアテマラの旅の基点にする理由が良くわかる。
コロニアルの町並みと言う奴には正直飽き飽きして余りあるほどなのだが、
それでもこの町並みはかなり良いと思える。
何よりもグアテマラシティから来た身としては、
滲み出る治安の良さがなんとも心地よく感じるのだ。
何も考えずに歩き回れるこの町は中米ではかなり貴重な存在であると思える。
せめてこの町で一泊して行きたかったが、
残念ながら荷物はグアテマラシティにありさらに明日にはさらに東に向かう予定だった。
と言うわけで日帰り観光である今日は急がしく走り回らなくてはならない。
のんびりしたこの町にそれはなんだか似合わないことのような気がして、
それがちょっぴり残念だった。
アンティグアはコロニアルの町並みのみが有名なわけではない。
過去に起こった地震によって崩壊した建築物。
野ざらしになった遺跡のように町のあちこちにある教会や住居跡が、
この町の最大の見所のひとつだ。
その姿は美しくペンキで彩られたこの町にはとても異様で、
茶色いレンガや鄙びた白い漆喰の跡が町中にくっきりと浮いている。
中に入ると殆どは廃墟そのもの。
雨ざらしになった人よりも大きな巨大な瓦礫の塊は
元は天井だったのだろう、よく見ると装飾の後なども見ることができる。
ほとんどが観光用に整備され庭などは綺麗に刈り込まれているが、
ところどころは有刺鉄線が張り巡らされ進入禁止のままになっている。
そんな廃墟の数々だがこの小さな町からは想像できないほど、
かなり規模の大きな教会だったことに驚く。
現存していれば千人近くも収容できるだろう。
そんな巨大な廃墟がまだ壊されもせず町に残ったままというのもまたすごい事だ。
町を歩いていると学生らしい子供たちの姿も良く見かける。
修学旅行なのか社会科見学なのか100人近い中学生ぐらいの団体もいて、
旅行者など珍しくもないだろうが、けっこう写真を撮られたりする。
こっちも負けずに相手を取り返しているとうれしそうにポーズを撮ってくれた。
聞いてみるとグアテマラの学生らしく、なんだかそんな素朴な感じがこの国らしく、
またグアテマラの国の印象が良くなったのであった。
帰りがけに久々にタイ料理が食べたくなり、
偶然見つけたタイフードレストランでタイカレーを食べてみる。
久々のカレーは辛かったがなかなかおいしく、
冷えた黒ビールがとても良く合った。
そのレストランでは日本人女性が胡弓の演奏者として働いていて、
旅の途中で居ついてしまったという彼女の話は面白かった。
それはもしかしたらもうすぐ旅が終わるという個人的な葛藤もあったからかもしれないが、
そういう旅のスタイルが少しうらやましくもなった。
終わりのない旅。それもまた旅だった。
1時間ほど彼女とは話し込み名残惜しくもアンティグアの町を去った。
到着したグアテマラシティは相変わらずのピリピリした感じ。
ふと、やっぱりアンティグアの夜の町並みも見てみたかったな、とほんの少し後悔をした。
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