2009年7月19日日曜日

世界一周(50)グアテマラ/ちちかすてなんご?























DATE:2009/07/19 Guatemala - Chichicastenango -


父か捨て何語。

なんて町の名をパソコンで打つとこんな文字になる。
グアテマラの北に位置するチチカステナンゴの町は、
木曜と日曜に開かれる市場が有名な町である。

グアテマラは現在でも民族色が強い国だそうで、
特にチチカステナンゴの周辺はかなりの伝統文化が残る地域だそうだ。
そんなわけで市場とは言っても民族大集合のお祭りのような市場だそうで、
それを目当てに観光客はわらわらと集まってくるのだった。


さて今日は日曜日。
これを逃せば見る機会はないため、
グアテマラに着いたばかりではあったが朝から早起きしてバス停へと向かう。

さて向かったはいいが、さっぱり見つからない。
まぁ、そんな事は良くある事なのでたいしたことではないのだが、
ここはグアテマラシティ。しかも日曜日。
大通りでさえ人気がない町の中をうろうろと探し回るのは
ちょっと勇気、が要ると言うよりも無茶である。

仕方なしに少しでも情報を得ようと周りの人に聞いてみるも、
どうやらこの辺にあると言う情報事態が間違っているらしく、
帰ってくる答えは「バスターミナルへ行け」だけしかない。

バスに乗ってバスターミナルへ向かう。
それがいつものパターンだったが、治安の不安もあるし、
なんだかめんどくさくなってしまったのでタクシーでそこへと向かった。

案の定、適当なところで降ろされてしまい。
チチカステナンゴまでのダイレクトバスは見つからず、
50kmという中米らしい地名(国道の距離らしい)で、
バスを乗り換えてチチカステナンゴを目指すことになった。

そして最後の極めつけは人が集まらないからバスは出発しない、なんて事態がおきる事で、
なんとチケットを勝ったにもかかわらず払い戻しが行われ、
乗客全員で別の小さなミニバンへとぞろぞろと移動したのであった。

そう言えばタクシーのおっさんもぼったくろうとしてくるし、
バスも出発しないしで、どうしてもこの国はアジアを思い出させる。
経験上、こういう所はただ身を任せる意外に方法はないのだ。
ただそのいい加減さが旅の始めを思い出させて、逆に悪くないななんて思ったりもした。


そんな長~いイントロダクションでグアテマラ最初の町、
チチカステナンゴにたどり着いたのは午後2時を回ってからだった。

到着する前から既にグアテマラの民族パラダイスは始まっていた。

バスに乗り込めば次々と入れ替わり立ち代り民族衣装姿の人々が乗り込んでくるし、
車窓から眺める景色にも細かい刺繍が施された衣装をまとった人々が、
埃っぽい道を歩いていく姿を良く見かけた。

風景は中米のほかの国と同じように森ばかりではあったが、
そこに混じった人の姿がグアテマラの景色を特別なものにしているようだ。

おじいちゃんからおばあちゃん、娘に孫。
ひと家族全て民族衣装姿の風景はもしかしたら始めて見るものかもしれない。
グアテマラシティの治安の悪さの衝撃もあったが、
そんなことを忘れさせるぐらいグアテマラの車窓の風景はすばらしいものだった。


さてようやくたどり着いたチチカステナンゴ。
こここそが民族衣装のショーケース。

もう呆れるぐらいにあちらこちらに煌びやかな衣装をまとった現地民が歩いている。
が、まぁ町はさすがに観光地化されつくされて並んでいるお店も殆どがお土産屋。
裏路地に一本入れば現地人向けの生活用品なんかも売っているが、
町の雰囲気はやはり「でかいお土産屋市場」といった感じである。

とはいえそんなお土産屋さんばかりの道を歩く、
民族衣装のみなさまを観察しているのは結構楽しく、
教会に行けば火の着いた炭が入った缶を振りながら祈りを捧げる
土着の宗教らしき儀式なんかも見られるし、それが違和感なく町に溶け込んでいる。

通りには日曜だからかなのか、それとも毎日働いているのか、
10歳ぐらいの子供の姿もあり民族衣装姿はなかなかにかわいい。
友達と一緒に物売りをしているのか、時折立ち止まってはおしゃべりをしている子供もいた。


老いも若きも民族、民族。


なんだか楽しいぞ。グアテマラ。

町を出る前に屋台に寄って遅めの朝食を食べると、
さっき物乞いをしていたおばちゃんが隣に座り
「なんだ金あるじゃん」と突っ込むと照れくさそうに笑っていた。
なんかそんな姿もやっぱりいいなと思える町だった。


グアテマラシティへの帰り道、坂道を真っ逆さまに転げ落ちる。
これぞ元祖ジェットコースター、中米名物チキンバス。跳ねろ!跳ねろ!跳ねろ!

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