DATE:2009/07/17 El Salvador - San Salvador -
無事、まだ朝日も昇らぬバスターミナルからエルサルバドルへ向けてバスは出発した。
午前5時。しばらくして朝日が昇ったが、その美しさも眠気には勝てず、
快適なバスの中でぐっすりと眠りこけた。
日も昇りふと目を開けるとまだニカラグアの森の中を走っていた。
やっぱりこの国もまた自然に囲まれた国らしい。
コスタリカと違うのは整備された痕跡はなく手付かずのままだということ。
その違いがもたらしたものなのか、
そもそも国の違いがその違いをもたらしたのか、
ともかく二つの国は似たような国土を持ちながら現時点では差は開くばかりのようだ。
無事バスは国境までたどり着き、出国の手続きをする。
とは言ってもニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラの四カ国は、
中米同盟的な協定を結んでおり四カ国にいる間は特に出国スタンプなどは要らない。
はずなのだがなぜか8ドルものお金を請求されるのは、
ここからが謎の出入国税ラッシュの始まりだからだ。
中米には入国管理官のお小遣い稼ぎが横行していて、
陸路で移動する限りはこの手のお金を払い続ける必要がある。
額にすれば10ドル未満なのだが、理由のないお金を払うのはやはり嫌なものだ。
とはいえ国際バスの係員が直接集めに来る以上、払わない訳にもいかず、
旅人はみな泣き寝入りするしかないのであった。
が、ニカラグアの人にあまり悪い思いではない。
極めつけは最後、出国時に会った両替屋でいつもの通り彼らと遊んでいると、
記念に、とホンジュラスの1ペソ札をくれたりもした。
なんだかこれと言った思い出はなかったが、そんな温かさが心に残った。
ニカラグアを抜けてついにはエルサルバドル。
へ、たどり着いたと思いきや、なんとここはホンジュラス。
地図を見れば当たり前の話なのだがエルサルバドルに抜けるには、
ホンジュラスを通過しなくてはならないのだ。
というわけでバスはホンジュラスの街道を走っているのだが。
やっぱりここも森だらけ。
なんだか中米はやたらと森だらけだ。
コスタリカで興奮したあの自然の豊かさに、今はもうありがたみはない。
そんなわけで車窓の風景にも飽きてしまった今は、
まんじりとした時間をバスの中で過ごすしかないのであった。
という訳で刻々と時間が過ぎホンジュラスの国境を通り過ぎ、
やっとエルサルバドルへとたどり着くと、
午後7時頃サン・サルバドルのターミナル前の宿に泊まり、
今日一日の大移動が終わりを告げた。
たどり着いたサン・サルバドルの町は、
やはり中米の国の首都らしくなにも無さそうな町だったが、
泊まっている宿の場所が大使館などがある地域だったため、
なんとなくお洒落な雰囲気が漂っている。
とはいえそんなにレストランなどはなく、
仕方なく久々に見たウェンディーズの看板に心を引かれ、
ハンバーグ・ディナーと相成りました。
ウェンディーズ自体も久しぶりだったが、
広い店内は家族連ればかりでそう言えば昔は家族でこういうところに来てたっけな、
なんて少しばかり感傷に浸ったのでした。
という訳で中米3カ国目エルサルバドルに到着。
って言っても明日にはもうグアテマラに向かうのだけれど。
さあ、急げ。急げ。中米の旅!
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