DATE:2009/06/23 Ecuador - Galapagos Islands -
猛スピードで海を駆けるジェットボートが動きを止め皆が海を見つめた。
「ホエール!」
そう叫んだ誰かの言葉の先には大きく跳ねたクジラの姿。
何度も畳み掛けるように海へとバックドロップを決めたクジラは
その勝利に満足したのかいつしか何処へと消えていった。
静寂を取り戻した海の音を取り戻すように
ジェットボートはまたけたたましい音を立て目的地へと駆け出した。
くそっ、また驚かされた。
ガラパゴスに来てからというもの予想外の出来事に驚いてばかり。
イグアナは道に落ちてるはアシカはブイの上で寝転ぶは、ついにはクジラまで登場だ。
危機遺産に登録されようがなんだろうが、
やっぱりここは自然の王様なのだ。
人間の想像なんてかるく飛び越すぐらいの本物の自然がここには有る。
クジラの余韻も残さぬほどに大揺れの波の上を駆け抜けた船は、
1時間ばかりはしりようやく目的のポイントへとたどり着いた。
本日のメインイベント。ダイビング!
そうガラパゴス諸島でのダイビング。
サメが群れアシカが群れるこの島でのダイビングはダイバー憧れのポイント。
150ドルと久しぶりの高額ツアーだがこれを見逃す手はない。
そしてたどり着いたこの場所はゴードンロック。
もっともサメの遭遇率が高いと言われるガラパゴス諸島きってのダイブスポットである。
ガラパゴス諸島でのダイブはなかなか変わっていて、
船が狭いからなのか、なんと全員一緒にエントリー(入水)という過激な方法を取る。
重いタンクを背負ってのエントリーなのでどう考えてもアブねーだろう、と思うが
そんなことはお構いなしに、全員船べりに並ばされ「1、2、3」でドボンなのだ。
ちなみにダイブ後の船への乗船も変わっていて、
ジャケットやタンク一式脱いで上のスタッフに渡してから船に乗る。
これもまたタンクが頭の上に落ちてきたらと考えると危険極まりないのだが、
ともかくガラパゴスではそういうルールだそうだ。
と、そんなわけで一斉ドボンと海へと落ちると・・・。
カメ!!
下を見ればいきなりカメが泳いでいる姿が。
・・・すげーぞ、やっぱこの海は。
そのままエアーを抜いてゆっくりと降下していく。
ガイドに続いて少し泳いでいくと、ガイドが上を指差した。
えぇえぇ、サメ、ハンマーヘッド泳いでますねぇ。
んだここ。憧れの大物がウジャウジャいる。
そんなことを考えていると、すぐそばを別のサメが通り過ぎていく。
時にはマンタも気まぐれに海を舞う。
カメ、サメ、カメ、。カメ、サメ、カメ。
そんな舌を噛みそうな連続遭遇。
と、それで終わりかと思いきや今度は、、、アシカ!
アジの群れに突っ込んでいくアシカ。
腹が減っているのかダイバーなんかお構いなしだ。
なかなか捕まえることができないのか何度も魚の群れを蹴散らしながら
海の中を豪快に泳いでいく。
一本目のダイブが終わったころにはもう、既に満足しきっていた。
二本目のダイブも同じポイントだったが、
今度は流れが急なドリフトダイブで魚の数は少ないが、
激流の中をもまれながら泳いでいくのは遊園地のようで面白い。
さすがに10メートルほど一気に後ろに流された時は焦ったが、
それでもそのまま10メートル一気に前に進むので面白いったらありゃしない。
そんなこんなで二本のダイブが終了し、
今日のダイビングの部は終わりになったのであった。
珊瑚などは少ないので魚の数こそ少ないが面白さで言えば過去最高。
エジプト紅海でのダイビングに続いて、思い出深いダイブになった。
しかし、、これで終わらないのが今日のイベント。
他の人たちがもう一本ダイビングをする変わり、僕はシュノーケリングを選んでいた。
ダイブスポットも所変わりガラパゴス諸島北のセイモア島へ。
このシュノーケリング、、面白い!
このスポット、島の近くだけあってアシカが昼寝をしているようなところなのだが、
そのアシカが腹が減ったのか、どんどこどんどこ潜ってくる。
シュノーケリングでぷかぷか浮いている横を、
結構なスピードで通り過ぎていくアシカの姿はけっこうな見もの。
中には親子連れらしき姿もあって、大小二つのアシカがすいすいと泳いでいく。
そんなのどかな風景を見ていると、、、サメがすいっと通り過ぎる。
・・・肉は食わねーのは知っているのだけれど。びびる。
なにせ体長は2メートルほどのサメが1メートルも満たない距離を通り過ぎるのだ。
うれしいけど、怖い。怖いけど追いかける。振り返るとちょっとびびるw
そんなわけで大満足のダイビング&シュノーケリングツアー。
今日見られたものでも満足だけれども、
運が良い時には百匹近くのハンマーヘッドが群れを成して通り過ぎいく事もあるらしい。
さらにはジンベイザメやイルカなどの大物もまたいたりして。
ガラパゴス。海もやっぱすげー!!!!!
0 件のコメント:
コメントを投稿