DATE:2009/06/16 Ecuador - Guayaquil -
久しぶりに早起きして手に入れたNO.1の整理番号。
意外にも人の良い担当官のおかげでともかく盗難証明を手に入れた。
郊外の警察署にはたくさんの被害者が訪れていて、
被害にあったばかりなのか大きく泣き崩れている人もいる。
グアヤキルはやはり治安の悪い町だったようだ。
そんな中、入り込んできた女性は驚くほどグラマーで
こんな人が警察?びっくりしたが何と彼女はニュースキャスターで、
朝っぱらの警察署内でいきなり被害者へのインタビューを始めたのであった。
ま、そんなこんなでグアヤキルでの仕事は片付いた。
後はここから脱出するだけだ。
急いでバスに乗って宿へ戻り朝食を済ませるとバスターミナルへと向かった。
まさかこのターミナルへこういう形で戻ってくるとは思わなかった。
とりあえずリマまでの直通はないので来たときと同じようにトゥンブスまでのチケットを買う。
出発までの間の時間をつぶし新しい旅への旅立ちだ。
ただカメラの為に。
・・・あぁめんどくせぇ。
これからのプランはこうだ。
今日中にペルー国境のトゥンブスへと戻り、できればリマ行きの夜行に乗り込む。
運が良ければ明日の午後にはリマにたどり着く。
リマでカメラを買ってそのままトゥンブス行きの夜行に乗り込めば、
次の昼のグアヤキル行きのバスに間に合う。
すべて上手くいけば2泊3日で、遅くとも4日後にはまたここへ戻って来れる。
なんとも馬鹿らしくなんとも面倒なプランだったが、
これが最も経済的なプランであることは確かだった。
お買い物の為に国境を越えるなんて。
日本に居た時には考えたこともなかった旅がいま始まった。
トゥンブス行きのバスは約5時間かけて国境までエクアドルを南下する。
それまでの道のりは来たときと同じように水田がありバナナ畑がある。
一度見た景色ではあったが水田はやはり心を落ち着かせる。
途中、道端でたくさんのカニが束になって売られているのを見た。
そういえばエクアドルはカニが名物でそれをまだ食べてはいない。
売り子の声を聞いているとなんと10匹で4ドル。格安だった。
まだ胃袋に収まらぬそのカニを見て、また戻ってくるぞとリベンジを誓った。
そうしている間にもどんどんと日が傾き国境を越えた頃には既に夜になっていた。
今日のリマ行きはなしか、と諦めかけたが、
どうやら夜11時発の夜行があるようで料金は若干高めだったが、
ここで一泊するのと合計の値段は変わらなかったので迷わずそれに乗ってリマを目指すことにした。
贅沢をしないはずの旅だったがペルーで最も良いバスになってしまった。
3列シートでパーフェクトリクライニング。さらに隣の席は空いている。
ま、ともかく明日にはリマだ。
憂鬱な後戻りの旅がいま始まった。
0 件のコメント:
コメントを投稿