DATE:2009/06/14 Ecuador - Guayaquil -
11時、ペルー国境の町トゥンブス到着。
11時半、エクアドルのグアヤキル行きのバス停へとバイタクで向かう。
12時半、30分遅れてグアヤキル行きのバス発車。
意外にも簡単にペルーの国境を越え、次の国エクアドルへの入国を果たした。
もちろん国境ではペルー出国にも関わらず黄熱病のイエローカードを出せと言われ、
さすがは南米一フ○ックな国境との噂通りのお馬鹿な入管だったが難なくそれを振り切った。
アジアの巧妙な国境トリックに比べればお茶目なものだ。
面白かったのはエクアドルの入国スタンプが機械仕掛けの印刷機だったことで、
これもまた何でも機械化すれば良いというシステム信仰のなせる業か、
印刷機がパスポートの真ん中にしかスタンプを押せないもので、
担当官が無理やり感で中心をずらしたからなのかグニャリと曲がった変てこスタンプになったのであった。
そんなわけでもうバスはエクアドルの中である。
ペルーからの国境越えでは日本人とイタリア人のカップルと一緒だったが、
その二人も途中でバスを降り今は一人外を眺めている。
山ばかりだったペルーから来たからかさすが赤道直下の国エクアドルの
広々と広がる農地がなんだかものめずらしい。
国境を越えてからは1時間近くも延々とバナナ畑を走る。
こりゃ世界のバナナの半分ぐらいはエクアドル産なのではないかと思うほどのバナナ畑。
意外にもきちんと整備されたバナナ畑のバナナは、
しっかりと房がビニールに包まれており近代的な農業の様子が垣間見える。
エクアドルはバレーボールが盛んなのだろうか、
町を通る度にバレーボールのコートがあり、そこで遊ぶ人々の姿がある。
サッカー一辺倒だった南米には珍しい姿が面白かった。
やはりボリビア辺りから南米といっても大きく変わっていて、
それぞれに独自の文化があるように思える。
ブラジル、アルゼンチン、チリ辺りはどちらかと言うと西洋の面影が強いが、
ボリビア、ペルーなどは未だに根強い地元の文化が残っているように思える。
それがこの辺りを支配していたインカ帝国の影響なのかは知らないが、
南米とひと括りに出来ない面白さがあった。
バナナ畑が終わるとのんびりとした水田の風景が現れた。
そう言えば南米に来て水田を見たのは久しぶりかもしれない。
広い大地に延々と続く緑色の葉が覆い茂っている。
この景色になぜか心が安らぐのはやはり日本と似ているからなのだろうか。
久々に見た水田の風景にどっぷりと見とれた。
グアヤキルのバスターミナルに到着したのは夕日が沈んだその直ぐ後、6時ごろだった。
のんびりとした農業国。
国境からの道にそうイメージをしていた僕はそのバスターミナルの大きさに驚いた。
もしかしたら南米一と言ってもいいかもしれない
コンクリート造りの近代的なバスターミナルがどんと姿を現したのだった。
バスターミナルからバスを乗り継ぎ町の中心へと向かう。
薄暗い明かりの下のグアヤキルの町はさすがに安全そうには見えない。
目当てにしていた安宿が少し高く、
そこの警備員に教えてもらった別の宿にどうにか落ち着いた。
ついにエクアドル。
この国については赤道直下の国、だという事ぐらいしかわからない。
それも子供の頃に覚えた教科書の知識でしかない。
そんな国に僕が今いることが不思議でもある。
だがこの国にはあの島がある。
ガラパゴス諸島。
かのダーウィンが進化論を唱えるきっかけになった島。
未だ手付かずの自然が在りのままに残るというその島。
さぁ、ガラパゴスに向けて。
新しい国エクアドルでの旅が始まった。
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