2009年5月19日火曜日

世界一周(43)ペルー/新しい国の始まりに















DATE:2009/05/19 Peru - Puno -


ラパスを出発したバスは2時間ほどで中継地であるコパカバーナへ到着した。
チチカカ湖を横断するこのバスは一度、湖を渡るフェリーへと乗り換えて、
ボリビア最後の町であるコパカバーナへとたどり着いたのである。

今日はこのままペルーへと抜ける。
向かうはペルー側チチカカ湖の観光地プーノ。
世界最高地の湖チチカカ湖に浮かぶ家で暮らす人々を観光するのが目的だ。

乗り換えのためコパカバーナでは一時間ほどの滞在。
せっかくなので町を散策して時間をつぶした。


チチカカ湖の畔に建つこの町はボリビア側のチチカカ湖観光のメインゲートである。
そのため観光客向けのレストランやお土産屋さんがいくつも立ち並んでいる。
と言うよりも観光のために作られたようなこの町にはそれしかないと言ってもいい。

この町からはチチカカ湖の中にある太陽の島などのフェリーが運航されていて、
観光客の多くは日帰りや何日かかけてそこを観光するようである。

町中には唯一の観光スポットである真っ白なカテドラルがあり、これがけっこうもの凄い。
小さな町の教会と侮るなかれ、かなり大きな教会で建設から数えると400年もの歴史がある。
イスラム建築を想起させるモーリッシュスタイルの建築はなかなかの見ごたえがあり、
真っ青な青空に異様なほどに生える真っ白な教会はまさに神の家らしい神々しさを感じる。


と、なかなか見所が多いように見えるこの町だが
観光だけならば1時間もあれば十分に済んでしまい、
教会を見て余った時間でチチカカ湖を眺めているうちにペルーへの旅立ちの時がきた。

手際の悪い国境で時間が取られるもついにペルーへ入国。
日本人の女性とバスが一緒になり旅の話しで盛り上がる。


ペールに入国。
と言ってもこの辺りはまだボリビア人と同じ文化を持つ人たちが暮らしているらしく、
ボリビア人が良く来ているような民族衣装を身にまとった人が多い。
顔もまったく同じ民族でボリビアとペルー、この辺りに引かれた国境線が、
昔から暮らす人々の歴史にとってはまったく意味がないものだと気づく。

ただ一つ。
この辺りに暮らすペルーの人々はボリビアの人々と大きく違っていることがある。
なんと、この辺りの人々は笑顔を見せるのだ。

笑わない民族衣装姿のボリビア人を見てきた僕にとっては、
その違いが新鮮でなんだかとても嬉しかった。

過去の歴史は同じだろうが国境というのはこういう風に人を変えていく。
国とはやはり無形のようでいて、こうやって機能していくのだなぁと思い知った。

もちろん僕はペルーが好きになっている。
人々を笑顔にさせる国に悪い国はない。




無事にプーノへ到着し宿にチェックインした後は、
チチカカ湖名物のトゥルチャと呼ばれる魚料理を食べにレストランへ。

思いがけずスープから始まるコース料理。
ペルーの定食はどうやらスープ+メインが定番のようである。

さてお待ちかねの魚はと言うと・・・うまし!!!

やるじゃねーか、ペルー。

ご機嫌の料理の味にすっかり気を良くしてあっという間にペルーが好きになった。


さぁ、また新しい世界へ。ペルー編始まり!!!

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