2009年5月16日土曜日

世界一周(39)ボリビア/お買い物~♪











DATE:2009/05/16 Bolivia - La Paz -


やっぱりこの町がよいと思うのは
単純に民族衣装を着てあるくおばあちゃんがいることなのだと思う。

だから昔からの文化が残っていると単純には言い切れないのだけれど、
ボリビア人らしくしかめっ面をしたおばあちゃんを見ていると、
それぞれの苦労はあるのだろうが素直にいいなぁ、と思える。

考えてみれば南米の町があまり面白く思えないのも、
ひとえに文化が西洋化され過ぎていてまがい物の様な町並みに違和感を感じるからだ。
歴史的に侵略の過去がある所が多くそれは仕方のないことだろうが、
侵略の前の歴史が何もなかったように感じるほど胡散臭い町並みが多いのだ。

その点、ボリビアの町は歴史的には西洋の侵略を許しているものの、
あまり植民地化するのに意味がない土地柄だからかあまり西洋の匂いを感じない。

もちろん町を歩く若者の姿は少しずつ西洋化し変わりつつあるのだろうけれど、
洋服姿に混じる民族衣装の少女を見ると心が沸き立つのは確かだ。

それはきっと僕がこの旅に「違い」を求めているからで、
日本にはないボリビアの文化に心が素直に反応しているのだろう。
アジアの町を旅している時にはそれを大いに感じることができた。
久しぶりにわくわくする町。それがボリビアの首都ラパスだった。



しかしながらこの町の町歩きはちょっと辛い。

何が辛いかというとこの坂道が、だ。

すり鉢上の町ならではというかどこへ行くにも坂を上ったり下ったりしなくてはならない。
しかも高度四千メートルのこの町でそれをするのだから、
何もしていなくても全てが高地トレーニングをしているようだ。
まだ慣れない高地ということもあって若干の頭痛、
つまりは高山病のような症状も相まって町を縦横無尽に動き回るとまではいかない。


坂道の多い町、だからだろうかこの町にはひっきりなしにミニバンを利用したミニバスが走っている。
まだ自家用車の普及率が高くないということもあるのだろうが、
そもそも細い路地に坂道ばかりの住宅事情では車を置くスペースさえないのかもしれない。
だから殆どの道を網羅するほどにバスの路線が張り巡らせてあるのだが、
そのバスも供給過剰のようで町中のいたるところで渋滞を引き起こしている。

それでもそのミニバスの中にはぎゅうぎゅう詰めに人が乗り込んでいるところ見ると、
バスの供給過剰というよりはこの町自体が人口増加に耐えられていないと見るべきかもしれない。
至るところで行列ができているバス乗り場を見るとそれが間違いではないことを教えてくれる。

南米の至るところで起きている都市部の人口増加はラパスも例外ではないようだ。
幸いというべきか、まだというべきかそれほど深刻な環境汚染は起きておらず、
遠くの山はまだ青白い空気の中にくっきりと浮かんで見える。
すり鉢上という環境悪化の条件にきっちりと当てはまるこの町が
いつかサンティアゴやブエノスアイレスのように茶色いくすんだ空気に沈むのはいつの日だろうか。
そんなには遠くない未来を思うと少し残念に思える。

とは言っても「便利な世の中」を求める現地の人々にこのままでいろと言うのは、
外部から来た人間の勝手な言い分だろう。
この町もいずれ洋服姿の人々で満ち、排気ガスにまみれる日が来る。
それを止める権利は誰にもないのだ。世界はただ流れるままに変わっていく。

ちなみにこの便利そうに見えるバスだが、
行き先の土地勘がないと全くといって使うことができず、
ただ行き先の通りの名前や地名が書かれたバスのフロントガラスを見ながら、
何台も行き過ぎるバスをただぼんやりと見過ごすことしかできないのであしからず。



ラパスでの目的は特にはないが、
お土産天国と呼ばれるここラパス。ここで買い物をしていかない手はない。

物価も安く品質もソコソコなボリビアはバックパッカーの間では、
旅の衣替えのピットポイントとしても有名だ。

町を歩くと確かにお土産矢で溢れていて、そのどれもが個性的で面白い。
アジア含めて経済的にまだ後進的な国に共通するのだが、
なぜかそういうところは普通のお店の衣服よりもお土産屋のものの品質が圧倒的に高い。
ターゲットが外国人だからだろうかデザイン的にも良いものが多く、
値段は少し高いがそれでも満足できるものが売っている。

しかしなぜそのお土産屋のデザインセンスを普通の商店が利用しないのかが不思議なのだ。
どうせならそのままのセンスで商品を作ればいいのに、
どうしてか地元民が買うもののデザインは言ってしまえばダサイものになる。
地元民が良いと思うものと外国人が良いと思うものは別ということなのだろうが、
押しなべて世界どの地域でも同じ現象が起きているのがなんだか不思議だ。


そんなわけで久しぶりの買い物もーど。

予算はさておき持ち運べる荷物のほうに制限が多いので、
あまり多くは買えないが着ているものもそろそろやばい状態になってきたので、
ここらで入れ替え戦を行ってもいいだろう。

なにせTシャツが500円。ズボンが1000円もあれば手に入る。
アルパカの毛を使ったセーターなんかも売っていて1000円~2000円で良い物が手に入る。
その他にもバッグやアクセサリー、小物入れ。
自分では今使わなくてもお土産としては十分な品物が目白押し。
こりゃー女の子とかがいたら結構大変なことになりますぜ、な町なのだラパスは。

あっちの店を見てこっちの店を見て、
殆どと言っていいほどお店を見て周り、気に入ったものを買いあさる。
実用品としてやっぱり目がいくのはTシャツでいつの間にか5枚のTシャツが手の中に・・・。
後は買い換えようと思っていたズボン、小さな小物入れなんかを物色し。。


あっという間に4時間経過。

あっという間に日が暮れた。


うーんこの買い物に時間がかかる性分どーにかならんかねぇ、と思うが性分なので仕方ない。

お買い物はこれにて完了!
やっぱしラパス、いー町だ!

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