DATE:2009/05/15 Bolivia - La Paz -
バスターミナルにはボリビア、ボリビア、ボリビア人。
一目でわかる彼らの姿がついにこの国に戻ってきたことを実感させた。
砂漠の中を突っ走り、高地らしい山々の合間を縫って、
ついに僕は高度4000メートルの都市ラパスへとやってきたのだ。
普通、都市になれば民族色は薄れるもの。
そんな常識をボリビアの首都ラパスはふっ飛ばしてくれる。
見渡す限り民族衣装の大都市、それがラパスなのだ。
とはいえ浮かれてばかりはいられない。
犯罪都市としても名高いラパス。一目散にまずは宿へと駆け込んだのであった。
警戒をしていたもののそれほど殺伐とした雰囲気は感じられない。
むしろ民族的な文化がうずまくこの町の面白さの方が目に付く。
宿に少し腰を下ろすとお腹も減ったので夜の街へと繰り出した。
宿に着いたのは夕暮れ前だったのでこの景色には気づくことができなかった。
目の前には宝石箱のような夜景がビルの合間にちりばめられている。
すり鉢状の町らしい他の町にはない特別な景色。
町には屋台が立ち並び夜にも関わらずたくさんの人が暗い夜の道を蠢いている。
浮かび上がるように路上に並ぶ屋台の光。その美しさにしばし足を止めた。
ラパス。この町は僕の特別な町になりそうだ。
いくもの小さな光が煌めく町の中、僕はそう予感した。
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