DATE:2009/05/13 Chile - Santiago -
早朝8時に出発したアリカ行きのバスは変わることなくただチリを北上し続けている。
そろそろ昼になるころだ。いい加減、何らかの変化があってもいいものだが、
しつこい位に続いている何の変哲もない道は明日の昼まで続くなんと27時間の旅をうんざりさせた。
もちろんチリの北まで行けばあの美しいアタカマ砂漠にもう一度会えるのはわかっているのだが、
生憎ながらそこへの到着は今日の夜になり、それもまたうんざりを増幅させた。
一度来た道を戻ることほど憂鬱なことはない。
もちろんメンドーサからの道のような例外はあるが、
ともかく知っている所を二度通ることは時間を浪費しているようでもったいない。
それは僕の人生観にも似ているのかもしれない。
単にいえば飽きやすいだけなのだが、繰り返しの日々などごめんなのだ。
毎日新しい刺激がある人生がいい。
供給過剰なぐらいの刺激を捌ききってこその人生。
つまらない日常なら変えてしまえばいい、ただそれだけの事だ。
なんて事を何事も起きないバスの中、ぶーたれながら考える。
良くも悪くも三食食事付き。お粗末な食事ではそれさえも楽しみにはならない。
ぶーぶーぶー。
バスのなかぶーたれる。
豚が乗ったバスがチリを北へと上って行く。
僕は今、憂鬱を詰め込んだハコの中にいる。
ぶーぶーぶー。 はぁ~。
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