2009年3月4日水曜日

世界一周(37)ブラジル/旅は終わるものなのだ







DATE:2009/03/04 Brazil - Foz do Iguazu -


イグアスに着くとなんだかぐったりしてしまい、
滝を目前にし今日はゆったりな一日を過ごすことにした。

それにしてもここ、フォス・ド・イグアスの町は暑い。

緯度からすればサンパウロから南下しているはずなのに、
蒸し暑さのせいか、外に出て1秒もすれば汗が噴きでる。

ホテルを探しチェックインを済ませのんびり待ち歩きを始めたが、
その暑さにやられ途中で引き返し部屋でのんびり映画鑑賞となった。
(とはいえ部屋もまた暑いのだが)


おなかも空いたので夜の街へと繰り出す。

何にもない町だが、
やはり外でビールを飲む人たちだけはわんさかいて、
食堂の前の道にプラスチックのテーブルを広げて、
店の中のテレビでサッカー観戦を楽しんでいる。


そう言えばこの町は、
今まで過ごしたブラジルの都市と比べて、
暗い、刺すような夜の雰囲気があまりない。

思い出してみれば昼間の道でも、
路上アートや浮浪者の姿を見ることはなかった。

ブラジルの田舎というのはこんなものなのかもしれない。

どこの国にも関わらず大多数の犯罪は都市部で発生する。

犯罪大陸南米のイメージも、
その多くはサンパウロやリオのような都市部でのイメージだろう。

一歩、その外に出てみれば
また違ったイメージのブラジルを見ることができるのかもしれない。
そんなことを思った。


夜中部屋に帰り、一人でこれからの予定を考える。

ブラジルからボリビアのウユニ塩湖を目指し、
その後、アルゼンチン、チリへと移動する。

そこまではなんとなく決まっていたのだが、
それ以降のプランが曖昧なままだ。

世界地図を片手に行きたいところを予定表に入れていくと、
あっという間に予定は埋まり
ついに世界一周チケット最終期限の9月まで通り越してしまった。


7月の帰国は無理か。

現実を見ればどうやらそのようだ。
誕生日を前に日本に帰ろうと思っていたが、
何かしら大幅な変更をしない限りは、それは非現実的な事らしい。

とは言え、予定より半年もオーバーとなれば、
予算もなんだか心配になってくる。



新しい町へのわくわくと、
迫りくる「現実」というタイムリミット。

旅に出たころは遠かったその言葉が、
いまここで急に近づいた気がした。


始まったばかりのようなこの旅は、
いつの間にか終わり始めているみたいだ。


今日からちょうど半年。
気がつけばそれがタイムリミットだった。


180日という日めくりを、僕は今日から始めなくてはならない。

毎日違う国、違う出来事が記されているはずのそのカレンダーが、
いまは何だか他人事のように思える。

それでも明日はやってくる。


181日目のカレンダー。
それを笑顔でめくる自分であれ。

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