DATE:2009/03/01 Brazil - Sao Paulo -
どーやらまことに残念なことに、、、
「ブラジルでサッカーを見る」という一つの夢は達成できなそうである。
観光案内所に聞いたところ試合があるのは土日との事だが、
運悪く今週は試合が行われない週でせっかくの日曜日と意気込んでいたが、
残念な結果にしょぼくれて観光案内所を後にした。
明日はもうサンパウロを出発する予定だが、
東洋人街を除いては特にこの街に目的はない。
とはいえ今日一日を無駄に過ごすのもなんだかもったいない気がして、
日曜日に開かれるという蚤の市に行ってみることにした。
「なんだかやってないみたいだねぇ」
と、閑散とした公園を見てつぶやいた。
蚤の市がやっているはずの公園へやってきたはずなのだが、
たくさんのお店が立ち並ぶ、との情報とは裏腹に
そこにいるのはブラジル名物ホームレスの路上販売ぐらいだ。
なんだかもう見慣れてしまったがサンパウロの街にはものすごく沢山のホームレスが暮らしている。
高層ビルの真下、公園の中で暮らす彼らの姿に最初は異様なものを感じていたが、
いまではすっかりブラジルの景色として馴染んでしまっている。
リオにもホームレスはいるにはいたが、
サンパウロのホームレスはリオとは一味違いどこか殺伐とした雰囲気を感じる。
油断したら荷物だけでなく命さえも奪い取られそうな気もする。
そんなホームレスの路上販売。
これが蚤の市?と不思議に思いながら公園をまわると、
案の定間違いですぐ裏側には沢山のお店が軒を並べるにぎわった一角が現れた。
蚤の市は絵画のコーナーと古着屋や骨董品のコーナー、そして食料品のコーナーに別れている。
僕らが最初に入ったのは絵画のコーナーで、
それぞれ自作の絵を立てかけてのんびりと商売をしている。
さすがに旅中に絵を買う気はなかったので、冷やかしながら絵を鑑賞する。
なかなかにレベルが高いものが多く無料の美術館に来ているようでもある。
その他にも骨董品などのコーナーには楽器などの民芸品を売っている場所もあり、
お店のオーナーが置かれた楽器を使って生演奏を聞かせてくれる。
面白いのが食料品のコーナー。
日本でもクッキーなどを販売している蚤の市はあるが、
サンパウロの蚤の市ではクッキーや蜂蜜はおろかなんとケーキまで販売している。
ケーキは量り売りのようで、この暑い中どろどろになったケーキが
無残に切り刻まれた姿でテントの中に並んでいる姿は到底食欲をそそらない。
日本ではケーキなど作り置きはほとんどしないのが常識だが、
保存料を大量に使っているのだろうかブラジルではスーパーなどに
ホールケーキが何個もずらりと並んでいる姿を良く見かける。
どう考えても1日で売り切れる量ではないのでそのまま何日も並ぶのだろう。
1日経ったケーキでさえ食べる気がしないが、
そこに並んだケーキなど作りたてだとしても食べる気が湧くわけもない。
薬漬けのケーキを丸ごとほおばるなんてごめんだ。
お腹も空いていたので僕らは無難に屋台の焼きそばを頼み、
日系人だった屋台の主人におまけをしてもらいながら「日曜日だねぇ」なんてことを思った。
蚤の市見学も一通り終わったので宿のある東洋人街へと戻る。
ここでも今日は日曜日らしく特別に屋台が出ている。
東洋人街らしく並ぶ屋台はかき揚げや焼き鳥。ついでにカキ氷なんてのも。
やっぱりこの街は「のんき」だ。
のほほんと並ぶ怪しげな日本語のちょうちんや盆栽を見てつい笑顔になった。
さーて何食べるかねぇ。と東洋人街をうろつく。
ラーメンに焼きそば、などなど。
目に付いたものはあらかた食べ終えてしまったのであまり選択肢がない。
しょうが焼き定食なんてのも心惹かれるが、
いかんせん店構えが明らかにおいしく無さそうだったりする。
どーする?どーする?と散々悩んだ挙句入ったのは・・・
「らーめん」
またラーメン!?と思うがやっぱりラーメンへの思いは捨てきれないのだ。
だめ元で先日入ったお店とは違うお店へと入ってみることにした。
「ラーメン和」という名前のお店は最近出来たらしく内装も新しく、
メニューもまた味噌ラーメンから冷やし中華まであり、
最近流行のおしゃれラーメン屋といった感じの雰囲気だ。
値段も少し先日のラーメン屋よりも高い。
僕はとんこつラーメン、マサミは冷やし中華を頼む。
ギンギンに冷えたビールで乾杯をしながらラーメンを待つ。
しばし待つ。しばし待つ。
「お待たせしましたー」と僕らの前に2つのどんぶりが並ぶ。
こ、これは・・・美味そうだ!!
スープの色とそこに浮かぶ油が食欲をそそる。
いただきます。とまずはスープを飲む。
美味いっ!!!!!マジ美味い!!!
次いで麺も・・・美味い!
感動の瞬間。やっと日本のラーメンに出会えたのだ。
ここまで美味いラーメンに世界の裏側で出会えるとは・・・。
久々の本物のとんこつスープの味をゆっくりと堪能する。
最後はごはんまで頼み、ラーメンごはん。
ラーメン和。ありがとう。
これだ、この味を求めてこの街へ来たのだ。
満腹になって店を出て思った。
これでこの街にもう悔いはない。
さぁ次の街へ!
満腹のお腹を抱えてまだにぎわう街を抜けて宿へと戻った。
僕ぁいま幸せだぁ。
ラーメンは偉大なり。
こちらでは初コメントです。
返信削除ってかラーメン!!!
美味しそうだね。スープの色が素晴らしい。この手のスープは美味しいよね~。
東長崎(豊島区?)にかつお出汁+豚骨スープの美味しいラーメン屋を見つけたので、帰国したぜひ行きましょ~。
ところでもう南米は脱出しているのかな?
>keiko
返信削除まだまだ南米でーす。でももうちょっと。
いやぁ、サンパウロのラーメン屋うまかったす。
東長崎のラーメン屋気になりますねー。ぜひいきましょー!
ちなみに南米ではペルーのご飯がお勧め!うまし!