2009年1月5日月曜日

世界一周(29)イスラエル/さようなら。また会う日まで。







DATE:2009/01/05 Israel - Jerusalem -


相方マサミがまた怒っている。

まぁ、いつもの事だが確かに今回は相手の方が悪い。

実際起きたことは小さなことで、
単に両替のときのコミッションをきちんと相手が伝えなかった。
それだけの事で、実際損をしたのも小額だ。


それでもやはり仕事としてやっている以上、
それを伝えるのは当たり前の義務だし、
せめてそれをどこかに書いていれば良いのだが、
今回はそれもなく「コミッションは当たり前だろ」という返事だ。



世界に出ると日本の商売スタイルが当たり前ではないことに気づく。

いつも笑顔でお客様は神様だと思え。

そんなのはなんと世界で日本だけなのである。

ヨーロッパや中東へ行けば、
客よりも店の方が立場が強いことも多く、
僕らはいつも「買わせてもらう」立場になるのだ。

アジアは日本に近いところもあるが、
やはり店と顧客の関係は対等ぐらいで、
どちらも自分の利益のために交渉をしなくてはならない。

だから日本の常識で物を買おうとすると、
これは結構イライラさせられることになる。

無愛想な態度。買い物を急かす店員。
お釣は叩きつけるように渡す。むしろお釣など用意していない。

今でこそ慣れてしまったが、
良くこれで商売が続けていられるな、とも思える。

ここに日本人が来れば大抵の場所でNO.1になれるだろう。
考えたこともなかったが日本のサービスは世界一であることは間違いないようだ。

僕たちの当たり前はとても素敵な贈り物だった。



そんなわけでブーブーしているうちに、
イスラム今日の聖地、岩のドームは閉館時間が過ぎてしまい
入れなくなってしまったのであった。


仕方ないのでその辺の観光をしようと、
ぶらぶらと町を歩く事にする。

そしてここがやはり聖地なのだなぁ、ということを思い出すのであった。

なにせ5分も歩けば何かしら特別な場所へとたどり着くのだ。

何気なく入ってみたところは、
キリストが監禁されていた牢獄だったし、
歩いていた道はもちろんキリストが処刑される為に歩いた道だった。

旧市街を一歩外に出てみるとダビデの墓があり、
そこから沈む夕日を眺めた。


明日、僕はこの町を離れることにした。

昨日出会ったパレスチナ人の店員に別れを告げる。
そして二人で最後の晩餐の準備をする。
明日からマサミとも別れて別々のルートを行くことになるからだ。


最後の晩餐はチャーハンだった。

何も特別ではないが、
おすそ分けの黒胡椒は特別の思い出を作ってくれた。


キリスト教区で手に入れたワインを持って。


乾杯!


さようなら。また会う日まで。

いつかまた出会うまで。

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