2008年12月21日日曜日

世界一周(27)エジプト/エジプトの至宝








DATE:2008/12/21 Egypt - Luxor -


この広大な遺跡の中にいると呆れてくる。

だから何だってこんなものを作ったんだい?


ルクソールのカルナック神殿は、
今までに見たこともないほど大きな、それは大きな神殿だった。

訪れたのは中心の神殿だけだったが、
それだけでも1キロ四方近くはあるだろう。
その中に各時代の王たちが捧げ沢山の神殿が寄せ集まっている。

大きな柱の群れを見て回ったり、
調子よいことを言って秘密の部屋にタダで入れてもらったり、
エロ警備員にマサミがセクハラされてたりと、
最後には広すぎてヘロヘロになりながら遺跡を回った。


王家の谷もそうだったが、
エジプトの観光地にはけっこう地元の、
つまりはエジプト人の観光客も多く、
それがこの国の豊かさを証明しているようにも思える。

僕ら日本人にとっては、
国内旅行も海外旅行も今は当たり前のことだろうが、
世界の中には自分の国を、
さらには自分の村さえも出ずに一生を過ごす人がいるのだ。
それは金銭的な問題でもあるし、
交通手段の問題かもしれないし、
単なる常識の問題でもあるかもしれない。
半世紀ほども前ならば日本だってそうだっただろう。

ともかくいま僕らはこうやって、
その気になればちょっとそこまでの旅行はできるのだ。
それができる国民的な余裕がこの国の人々にはある。


そんな色とりどりの布を巻いたエジプト人の中で
観光をするのはなかなか楽しい。
笑い驚き、時には子供に怒ったりなんかする、
エジプト人の日常を垣間見ることができるからだ。

それに人懐っこい、というか好奇心旺盛なエジプト人。
子供たちは外国人と見ると
「ウェア ユー フロム?」と「ホワット ユア ネーム?」
と話しかけてくる。
ちなみに英語が話せるというわけではなく、
単にこの二つの言葉を知っているだけで、
逆にこっちが話しかけてみると困って逃げ出してしまう子もいる。

それでもそんな状態で外国人に話しかけるという、
エジプト人気質ってやつは凄いと思うのだ。
日本だったら、なんて事は意味のないことかもしれないが、
僕らには到底できることではないと思う。
しかしこの国際化社会ってやつは、
それが大きな差を生むと思うのだ。
当たり前だ。コミュニケーションのできない奴など、
いないのと同じなんだから。

この砂漠の地で何が生まれるかはわからないが、
エジプトという国のポテンシャルはもの凄いと思う。
勤勉で夜遅くまで働き、さらに好奇心旺盛で友好的。
まぁ若干適当なところがたまに傷だが、
それでも僕はこの国に期待せずにはいられない。



ヘトヘトになってカルナック神殿から戻り、
ご飯でも食べに行こうかと地図を頼りにレストランを探したが、
それがなかなか見つからない。

困ったので地元の青年に聞いてみるとそれが大間違い。

変な暗い道をうろうろとつれてまわされ、
マリファナとセックスの話を延々と聞かされ、
結局最後にはガイド料を取ろうと手を差し出す。

疲れていたのもありけんか腰で追い払い、
どうにかたどり着いたレストランへと腰を下ろした。
先進国を旅しているわけではない。こういうこともたまにはある。


レストランでエジプト料理を食べる。

ショクシューカという料理。
ひき肉にトマトベースの味付けをして、
土鍋で煮込んで最後に卵を落としたシンプルな料理なのだが、
これがまた美味い。

エジプト料理って奴はそんなに幅があるわけではなく、
最近はケバブかコシャリなんてものしか見当たらず、
若干飽き始めていたところ。

さっきの気分はすっかり吹っ飛ばされレストランを出た時にはすっかりご機嫌。
気分なんてのはそんなものですっかり変わってしまう。

おいしいご飯においしいお酒。
あとは好きな子なんてものがいれば。

大抵のことは笑い飛ばせるのだ。

だから誰かが悩んでいるときにまず僕はこういう。
「まず、ご飯を食べよう。考えるのはそれからだ。」



ご機嫌でレストランからホテルへ戻る帰り道。
どこからか音が聞こえる。

アラブ音楽の独特の響き。
それに合わさる手拍子の音。

何事かと思い駆けつけてみると、そこはなんと結婚式。
ウェディングドレスを着た新婦とスーツ姿の新郎が車へと乗り込むところだった。

エジプトでもウェディングドレスとかスーツ着るのだねぇ。
なんてことに驚いていたのはつかの間。
凄いことに気づいた。


嫁、美人過ぎ!!!!!!


エジプト人。きれいだと思っていたが、
今まで見てきた中でもぶっちぎりで美人。
しばし見とれる。
すぐに車に乗り込みいってしまったが、しばし立ち尽くす。


あぁ、ええもん見たわぁ。


今日のカルナック神殿のなんて、
さっきの嫁に比べたら。

しばしマサミとエジプト人最強説について語り合う。
つーかうらやまし過ぎるぞ、夫!


ちなみにその後、もう一組の新婚カップルに会って、
アラブ音楽に乗って踊りまくったが、
それはまぁなかったことにしよう。
エジプト人最強説がもろくも崩れることになったのだから。


やっぱいーわ。エジプト。


しっかし。。。いいもん見たなぁ。

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