2008年7月20日日曜日

世界一周 in (9)中国/外八廟とスイカ







DATE:2008/07/20 China - Chengde -


今日は承徳にある外八廟のうち3つをまわった。
できればもう少しまわりたかったが、
点在する寺院を1日でまわるのはこのぐらいが限度かもしれない。
特に僕のゆったりスタイルではね。

外八廟といっても実際には12もあるらしい。
承徳にある、チベットの影響を受けた寺院の総称を外八廟と呼ぶ。




まず一つ目に訪れたのは普寧寺。

この寺院は前半が中国式仏教寺、
後半がチベット式仏教寺になっている不思議なお寺である。

入り口を通り抜けると中国式の寺が迎えてくれる。
その後方に真っ白な建物が見え隠れしているのがわかる。
チベット寺院である。

チベットの寺院は台のような高台を作り、
そこの上に建物を作るのが一般的らしい。
ここでも壁のようにそそり立つ白い台座が鎮座している。

なんだか融合と言うよりも「合体」という言葉が似合うこの寺。
まったく異なる二つのものを無理やりくっつけた感がある。

中国寺院のまわりにはチベット仏教ではおなじみの、
「ぐるぐるマシーン」が置かれている。

これは回転する円柱の中にお経が入っていて、
一度まわせば一回読んだのと同じ効果があると言う、楽チン装置。

シャングリラなどのチベット寺院では良く見かけたが、
中国の寺院では見たことが無かった。
それがここでは堂々とドーンと置かれている。
なんとなく取り合えず置いてみました感は高いのだが。

寺院の前では民族音楽を奏でている人たちがいる。
良く見ているとどうやらお布施をしてお祈りをする度に演奏をしている模様。
お布施金額はなんと100元(約1600円)。
他の寺院でもそうだが、けっこうな額のお布施をぽんぽんと置いていく中国人。
これは信仰心なのか、ご利益目当てなのか。
良くはわからないが、お寺では沢山の人がお香をお供えしている。
とは言え、そのお布施額を見てから、
時折流れてくる民族音楽の調べを聴くたびに、
チャリーンと音が聞こえてしまうようになってしまったのだが。


この寺院の最大の見ものは「千手千眼観音菩薩」

これが非常に美しい。さらに世界最大の木造観音菩薩とのこと。
最大との言葉通り、下からは見上げるようにしないと全体像が見えない。
細部まで掘り込まれた木造の観音様には、
漆塗りの茶褐色に反射した光が取り巻いている。



次に訪れたのは今日のメインイベント、普陀宗乗之廟である。

ポタラ宮を模したとされているこのお寺。
シャングリラの美しい寺院たちを思い出す。


外八廟で最大のこの寺は外からでも良く見える。
赤く色づいた紅台を取り囲むように白い壁が覆っているのがわかる。

そのコントラストが非常なまでに美しい。

シャングリラの松賛林寺は、寺自体の美しさもあったが
それを取り囲む家々をあわせた風景の美しさだった。

この場所は、それ単体での美しさを見せてくれる。


寺の中に入ると広い境内の中を山登りのように上り下りする。
まるで迷路のような建物の中を行ったりきたり。
それだけこの寺院が大きいと言うことでもあるが。

壁のようなチベット仏教独特の台座を階段を使って登っていく。
そういえばこの壁にはいつも窓のような飾りがあるが、なぜだろう。

この寺院は全体的にチベット様式のようなのだが、
建物の屋根や飾りに北京の故宮で見たような、
黄色や緑の瓦を使っている。

中国の美とチベットの様式が上手くマッチしていて
非常に面白い寺院だった。


そう言えば、この建物も含めて北京あたりから
中国語の文字と併記して異なる文字が書かれていることが多い。
なんとなくモンゴルの文字のような気がする。
北京の成り立ちがにじみ出てくるような変化である。



最後の須弥福寿之廟は真っ赤に彩られた建物だ。

外壁の美しさ以外に特にこれと言った所は無いのだが、
一番奥に立てられている塔に刻まれている彫刻は、
建設当時のものらしく古く崩れ落ちてはいるものの、
それがまた迫力を感じさせ、面白かった。

ほとんど人が訪れない場所らしく音のしない寺の中をひっそりと歩く。
なんだかそれだけで、凛と引きしまる。

とは言え、暇そうな従業員のおしゃべりは聞こえてくるのだけれどもw



観光を終え、ご飯の時間♪

今日は昨日気になっていた路上鉄板焼きのお店で食べることに。
牛肉とイカを具材に選び、レッツクッキング♪

と言っても全部鉄板の上に広げて適当に混ぜるだけ。
それで調理はおしまい。
たまねぎも入れるのでどちらかと言うと野菜炒めみたいな感じの料理になる。

焼けた肉をたまねぎと一緒に箸でつまみ、
ゴマだれにパクチーと唐辛子をいれたソースに付けて食べる。


おいひ~♪


シンプルな料理だがビールに合う!

路上を行きかう人を眺めながらお肉をほおばる。
なんだかのんびりしたディナータイム。


帰りにスイカを買って帰る。

なんとこちらのスイカは1玉150円弱。安っ!

しかも今はシーズンらしくいたるところでスイカが売られている。
それもトラックに山積みになった状態で、直接販売。
軽く100個は越すスイカを積んだトラックが何台も並ぶ。
まさにスイカ天国。


宿に帰り包丁を借りて久々にスイカを切る。
日本にいると一人では食べきれないため、
なかなかスイカを買うことはなかった。

しかしこの値段なら、残ってもいいやと思えてしまう。

切ってみて、やはり食べ切れそうもないので、
宿を運営している家族に半分おすそ分けをする。


目の前には丸半分のスイカ。
子供のころに夢見た光景が今そこにあるw


しっかりと身が詰まった赤いそいつにかぶりつく。


んま~い♪


やっぱり夏はスイカだよねー。と言うのは中国でも当てはまるらしい。
そのまま勢いで半分のスイカを完食。さすがにおなかいっぱい。


半年間ずっと夏だったのだが、
やはり7月になると、夏だなぁという気がしてくる。

この辺はやっぱり体に染み付いた感覚のほうが季節を覚えているらしい。


日本の夏。花火、海の家、ビアガーデン。

ちょっとだけそれがうらやましいかな。

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