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DATE:2008/07/19 China - Chengde -
承徳という、世界遺産の外廟がある町に今日は移動。
まだ万里の長上を見ていないため、
再度戻ることになるが北京とはしばしお別れ。
本当は早朝のバスで移動するつもりだったが、
寝坊してしまったので予定を変更してゆったりと10時ぐらいに宿を出る。
承徳への長距離バスは北京内にかあるいくつかの長距離バス乗り場から出ているのだが、
今回は宿の近くの四恵の長距離バスステーションを利用。
無事、12時のチケットを手に入れる。
承徳へは約4時間の旅。時刻どおりにバスは出発し、旅が始まる。
と、思ったら途中のなんだか良くわからないところでバスは停止する。
何やら満員でないバスの客引きをしているようである。
途中の道で人を拾っていくのはよくあるが、
バス停でもない場所で長時間留まって客引きするのは初めて。
しかも北京でなんて。
今日の観光は諦めていたので、特に問題はない。
どうせならと、これはどういうビジネスなんだろうと考える。
そもそも中国の長距離バスのシステムというのが良くわからない。
日本では長距離バスのバス停に止まっているのは、
固定の国営だか民間の大会社だか、指定されたバス会社の車である。
中国でも大体はそうなのであろうが、
たまに明らかに個人運営のようなバスも存在する。
そしてなぜか彼らはチケットオフィスではないところで、
チケットの販売を自由にしているのである。
しかも複数の人間が同時に。
普通に考えたら売り上げ管理ができないし、
バス会社としたら勝手に虚偽の申告をされて売り上げをピンはねされる可能性もある。
このビジネスで考えられる可能性は、
①チケットオフィス自体が代行販売で、バス運営会社から一定のマージンをもらっている。
そのため、バス運営会社は自らでチケット販売した方が利益は上がるし、その権利を持っている。
複数のチケットバイヤーがいるのは、彼らも代行販売を任されているため。
②運転手と組んだ、ピンはねビジネス。
空席を勝手に売って、利益はみんなで山分け♪
これだけ大っぴらにやってるところを見ると、
やっぱり①のビジネスなんだろう。
始発から乗っている人から見れば迷惑この上ないのだけれど、
バス停のない途中の道なんかからも乗れるので地方に住む住民にとってはありがたい。
到着時刻の読みが難しくなるという難点もあるけれど。
中国のバスや列車は出発時間についてはかなり正確である。
その割りに到着時間はけっこういい加減。
出発時間の遵守は運営側、利用者側双方にメリットがあるが、
到着時間については利用者側のみのニーズ。その辺が関係あるのかもしれない。
北京のユースでもらった日本語のフリーペーパーなんかを読みながら、
4時間のバスの旅はあっという間に過ぎてしまう。
承徳の町は、小さなこじんまりとしたところだ。
田舎、とまでは行かないが地方都市ならではのゆったりした時間間隔。
町をふらふらして見ると、
夕方から始まるらしい夜市のようなものの準備でみなが忙しそう。
広い歩道の両側にはずらりと洋服が並べ始められている。
なぜだかこの辺りでは、
野外の鉄板焼き屋台のようなものを良く見かける。
高さ20センチぐらいの小さな椅子が並べられた小さなテーブルに、
ガスコンロのような台の上に鉄板を置き、その上で肉や野菜をジュウジュウ焼いている。
肉は羊だろうか?なんだかうまそう。明日トライしてみようっと。
この町に暮らす民族もまた、他とは異なっている。
どこかチベットのような顔立ちだがなんだか違う。
北方のモンゴルあたりで暮らす民族なのだろうか。
丸い顔に丸い表情。なんだか笑顔が似合う民族だ。
さて明日からはお寺と避暑地めぐり。
ここにもシャングリラの松賛林寺のようなポタラ宮を模して作られた建造物が立つ。
南方から始めたこの中国の旅で、最後北方でまたチベットに出会うのも面白い。
さていつの間にか延長に告ぐ延長の中国編。うーん、旅は長くなるばかり。
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