2008年7月16日水曜日

世界一周 in (9)中国/おにぎりのやさしさ







DATE:2008/07/16 China - Beiging -


やっぱし朝から調子が悪い。

昨日のバスケが祟ったか、
そもそも元々体調が悪かったのか。


とりあえず準備をして朝食を食べに出る。
弱っているときは体に合うものを、
ということでセブンイレブンでおにぎりを購入。
久々に食べたおにぎり。
中国仕様だけどなかなか美味。やさしさに酔いしれる。

日本食が恋しくはならないが、体が弱っているときはこういうのもいい。
というよりも体調が悪いときの中華料理はどうみても凶器。
あの脂っこい物体を体に入れる気にはなれない。
中国人が体調悪いときは何を食べてるのだろう。やっぱお粥かな。きっと。

そして冷たい牛乳♪
なぜか中国では冷やした牛乳が見つからない。
たまに、あった!と思って買ってみるとヨーグルトだったりする。
そういえばこの国はヨーグルトをストーローで飲む。
飲むヨーグルトではない。ヨーグルトをだ。
最初、四角い紙パックに入ったヨーグルトを飲んだときは衝撃だったが、
その行為の面白さにハマッて牛乳の代替品としてけっこうよく飲んでたりする。
ゴクゴクってより、ジュルジュルって感覚がなんだか気持ちいい。



体調は回復しなかったがとりあえず言ってみるかー、と地下鉄に乗り込む。
今日の目的地は頤和園。
北京の中心から少し遠いため、移動時間も1時間程度。
長い間、電車に揺られるも体調回復の兆しはなし。

最寄の駅で下車し、とりあえず体調回復を待つことに。
なんだか久々にマンゴーシェイクが飲みたくなり、
近くのファッションビルにあったカフェに逃げ込む。

そう言えば東南アジアでは毎日のように飲んでいたシェイクも、
中国になるとあまり見かけることはなくなった。
あったとしても科学添加物満点の合成シェイク。
そもそもシェイクという飲み物は欧米人向けな気もする。
欧米人観光客がメインターゲットではない中国に、
シェイクが見当たらないのも道理かもしれない。


冷たいマンゴーシェイクを飲みながらぐったりとへたる。



んー無理!



やっぱし、体調は回復せず。
今日は無理せずお家に帰りましょー。
バックパッカーだもん、時間だけならいくらでも。

そんなわけで来た道を引き返す。
電車に揺られどんぶらこ。
とは言え、ただ帰るのも癪なので一駅前で降りて、
散歩しながら帰ることにする。


現在宿泊しているユースホステルは、
真新しいオフィスビルやファッションビルが立ち並ぶ、
新興開発地区にあるのだが、隣駅には気になる建物が建設中だ。

聞くところによるとテレビ局のビルらしいのだが、
それがまた変てこな形をしている。

言葉で言うと難しいのだが、
昔遊んだカクカク曲がる蛇のおもちゃを思い出す不思議な建物。
左右に二本のタワービルが建ち、それを最上部で横に繋いでいる。

50階建て近くの大きな建物で、
かなり難しい建築技術を使っていそうなのだが、
それはまた中国のやること。
うわさでは途中で左右の高さが変わってしまい、
鉄骨やらフロアの高さやらを調節して二本のビルを繋ぎ合わせたそうな。
うそみたいな話だが、中国ならありえそうな話。

さらにオリンピック前に完成する予定だったこのビルは、
いまだ工事中。
なんとかオリンピック前には間に合わせようと、
外のガラスだけを綺麗にし外装だけ完成させるそう。
そんな境遇の建物が北京にはごまんとあるらしい。

そういえば北京市内はいたるところで工事をしている。
地下鉄も新規に開通させようとしているそうだが、
これまたまだ未完成。オリンピックには間に合うだろうか。


この街を見ていると「オリンピック」というものに向けて、
まっしぐらに開発をしてきたというのが良くわかる。

オフィスビルもファッションビルも、
日本のように新旧がいりまじるのではなく、
ほぼ全てが新しいビルで構成されている。

地下鉄やバスなどの交通インフラも、
液晶ディスプレイ付きの新車ばかりだ。


オリンピック特需。
それによる経済効果は計り知れないものかもしれないが、
中国がオリンピックにかけている費用は異常と言えるかもしれない。
そもそもこの費用はどこから出ているのだろうと考えると、
社会福祉をはじめ色々なものが犠牲になっている気もする。

それでもこの国の、「やると決めたらやる!」という姿勢は徹底的で気持ちが良い。
明らかにこのオリンピックにより北京の街は、変化をしている。

しかしながらそれに伴うインフレやバブルも起きているよう。
一度膨らんだ泡を一度はじき、再構成するタイミングに来ているのだろう。
中小企業が乱立し、全国的な企業が少ない中国にとってはいいタイミングなのではないか。
非効率な経営状態を見直すチャンスなのではないかと思う。




変てこビルを外から眺め、
道の途中にあった図書館を覗き見してみることに。

館内は意外にも静かで清潔。
入り口の近くにはインターネット端末が置かれ、無料で楽しめるようだ。
図書館の利用者はバックをロッカーに入れて、本棚へと向かう。
その際には図書館の会員カードで入退出の管理をしている。

僕はその管理のおかげで入場することはできなかったが、
ちらっと見た限りでは、けっこうちゃんとした品揃え。
パソコンの参考書が並び、経営書や小説、過去の新聞など、
品揃えとしては日本の図書館とそう変わらないと感じた。


中国人はけっこう本を読む。
まぁ、AERA的な雑誌を読んでいる人も多いが、
地下鉄なんかでも本を読んでいる人をたまに見かける。
これは今まで訪れた東南アジアでは、一度もなかったこと。
中国人の勉強欲は高いと聞いたが、その一端を示しているような気もする。



宿に帰る頃には体調もいくらか良くなっていたが、
今日はこれでおしまいにしてゆっくりと休むことにする。

んー旅は健康第一だなぁ、やっぱし。

0 件のコメント:

コメントを投稿