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DATE:2008/07/15 China - Beiging -
朝から友人カミヨシと待ち合わせて、念願のヘアーカットへと赴く。
北京に暮らすカミヨシは東京にいた頃からの友達で、
今は北京で一軒の美容室を任されている立派な女子だ。
この子に切ってもらうために旅の途中から髪を切るのをやめていたが、
やめるタイミングを間違えて既に2ヶ月髪はのびっぱなし。
うざいっ!というのがしっかり似合うボサボサ頭。
というわけで今日は念願かなったりの日なのである。
待ち合わせ場所で合流しすぐにタクシーに乗り込む。
さすがに二年も北京にいるだけあって、
流暢に中国語で行き先を告げてくれる。
でもなんかおかしい。
訛ってますよね、カミヨシさんの中国語w
本人曰く、先生となる従業員の中国人が南方生まれらしく、
彼女から教わった中国語はすべて訛ってしまうとのこと。
中国人にも訛りがあるとは聞いていたが、まさか日本人が訛るとは。
日本で言うと、ケント・デリカット状態というわけだ。
そんなこんなで、美容室にたどり着き、
「いい感じに」という僕の適当なオーダーにもめげず、
素敵なオシャレ坊主にしていただきました。
やっぱしインドネシアの美容室とはレベルが違うw
さらに日本からカミヨシ宛に送ってもらったカメラをゲット。
これで再出発。しかし既にカメラ三代目。
三代目虎鉄と名づける。もう壊れるなよー!
カミヨシとは、また次に会う約束をして午後は観光をすることに。
北京市内の近場ということで故宮へと足を伸ばす。
北京の中央にドーンと鎮座した故宮。
中国の都市は昔の都だったところが多く、
風水の教えに従って東西南北に都市設計されている。
塀で四角く囲まれた内側に碁盤の目のように道が走り、
そのマスの中に家が立てられ宮殿が立てられた。
北京でその塀の中心に置かれているのが故宮だ。
要は都の中心。
故宮の前には天安門広場がある。
歴史の舞台に何度かなった場所で、よく話題にもなるところ。
北京と言ったらやはり天安門である。
いやしかしこの広場でかい。ほんと。
全部で50万人を収容できるそうな。
でもホントただの広場、コンクリートで固められた広場がただ広がっている。
毛沢東のミイラが納められている場所などもあるそうだが、
遠くからながめただけで十分と、行かずに故宮を目指す。
広場の目の前には天安門がある。
まっかに彩られたその門には毛沢東の写真が飾られている。
赤い壁に掲げられた毛沢東の写真はなんだか社会主義だなぁという実感がわく。
天安門は観光客でごった返している。
まさに中国の象徴とも言うべきその場所を一目見ようと、
たくさんの中国人観光客たちがここを訪れている。
門をくぐるとこれまた広い敷地が広がっていて、
その先にやっと故宮の門が見えてくる。
広場ではお土産やさんが立ち並び、
天安門と書かれた扇子やら子供のおもちゃやらを売っている。
天安門含めて故宮の入り口までは真っ赤な壁に囲まれる。
社会主義の象徴とでも言いたげな彩りである。
そもそも赤という色が社会主義の象徴として使われたのはいつからなのだろう。
単純に考えるとロシアの影響だろうか。
とはいえ、その色に赤を使った理由はどこかにあるはず。
色彩学をかじったことのある自分としてはなかなか興味をそそられる謎である。
チケットを購入するとやっと故宮の中に入ることができる。
門をくぐるとさらに大和門という門が見えてくる。
現在、改修中とのことで中には入れなかったが大きな立派な門である。
門の前にはやたらと凛々しい狛犬が見張りに立っている。
だがそれを越えるとさらに驚くべき建築物群が現れるのである。
目の前に広がる石畳。
百メートル以上はあるだろうと思われるその広場の真ん中には、
大理石で作られた三段にもなる台座の上に設けられた大和殿が立つ。
うーーん、思ったよりもぜんぜん立派。つーか良い!
実はいうと、この故宮というところを、
単なる昔の都でしょ?となめてかかっていた。
それというのも、ベトナムのフエで見た王宮が
北京の故宮を模して作られたということだったが、
正直言ってこれといった感激もないものだったため、
この本物の故宮もたいしたことねーぜ、と高をくくっていた。
しかしながら、この故宮。
意外にもというと失礼だが大きさだけではなく、
その意匠や彩りも中国らしい美しい建物なのだったのである。
つーかフエ、ぜんぜん真似できてねーし。。。
あえて言うなら最初の門だけ、似てたような。
でもアレを紫禁城(故宮)というのは失礼にも程がある。さすがベトナムと言うべきか。
そんなこんなで意外にも楽しめてしまった故宮。
個人的には黄色い屋根の瓦の色が今まで見たことのない彩りで、
それがとても気に入ってしまった。
さらに建物に施された装飾。
その中でも内部の天上に描かれた模様や彫刻が異常なまでに美しかった。
ここに来て、寺院などの様式がまた少し変わってきた。
恐らくはこの北京がモンゴルから来た民族によって作られた都だからだろう。
北京は明、清と比較的新しい時代の首都である。
成都、西安、洛陽。
これまで通ってきた都市は漢民族の都だった。
その違いがどれだけあるかはわからないが、
故宮の建物に使われている黄色い瓦、
そして多用されている龍の模様は今までの町ではあまり目にしなかったものだ。
また金の色も多用されるようになったようだ。
しかしながら、模様に使われている基本の色使いは
緑、青、白、赤と共通しているようにも思える。
この都では漢民族とモンゴル族との交流により、
文化の融合や淘汰が行われたのだろうか。
歴史の流れを故宮の中に見た気がした。
結局、閉門の時間まで故宮に入り浸り、
その後は故宮の裏にある景山公園に行き、
高台の上から故宮の全体を眺めてみる。
やはり大きい。故宮の規模の大きさを改めて実感する。
帰り道は少しだけ胡同の古い町並みを散歩してみる。
オフィスビルの立ち並ぶ北京にひっそりと横たわる胡同の路地。
喧騒の中、軒先にかけられた洗濯物がゆれる姿は
なんだかそこだけ時を無くしたように見える。
日も沈み始めたので一度宿に戻る。
そして準備、準備。さて、なんの?
もちろんバスケでしょー!!!
そう、カミヨシに今朝会ったときに彼女が参加している
北京のバスケットサークルの練習に誘われたのである。
なんとなく体調はあまり良くなかったが、
まぁ大丈夫だろうとバッシュはないので、
スニーカーを綺麗にして室内用にしたりと準備開始。
迎えに来たカミヨシとカフェでちょっと時間をつぶす。
カフェ。あぁ、なんか久しぶりのカフェラテ♪
時間も来たので体育館へと向かう。
既にメンバーは集まっているようでシュートを打つ音が聞こえる。
10人ぐらいのメンバーは全員日本人。
北京市内でバスケ好きが集まって作ったサークルらしい。
久々のバスケ。借りたハーパンに着替え、
シューズを履きしっかりと準備体操を行う。
まだその時は軽い気持ちで参加していたのだが、
リーダーの小松さんから「ランニング~」の声が。
その後も、ランニングシュートやらスリーメンやら、
フリースローやらと練習メニューが続いていく。
う・・・遊びサークルじゃない。。。
参加する前は、スリーオンスリーとかで楽しくやる遊びサークルだろうと、
高をくくっていたのだが、どうやらマジサークルだったらしい。
高校以来となる練習メニューに必死についていく。
練習は後半になるにつれ過酷さをまし、
だんだん付いていけなくなる。体力の限界です・・・。
なんとか休み休み練習メニューをこなし、
最後の5対5の試合形式の練習までたどり着く。
もともと中長距離のシュートは得意ではないため、
基本的にはドリブルで抜いてからシュートするプレースタイル。
でもその為には、足を使わなくてはならない。
さらにポイントガードのポジションは他の人に譲ったので、
中をかき回すスモールフォワードをやることに。
体力が激減している今の体にはそれがしんどい。まじで。
今更ながら高校時代にシュートの練習しとくんだったと嘆く。
しかしながら久々の練習はけっこう楽しかった。
やっぱりバスケはいいねぇ。
2時間ほどで練習は終了し、飲みに行くことに。
しかしここで体力の限界が訪れる。
そして体調不良が再発。やはり無理をしていたか・・・。
食欲がわかないため、ビールだけを飲み続ける。
とは言え結構会話は盛り上がる。
現地で暮らす駐在員の方々の話、やっぱり面白い。
なんだか異常に体力を使った一日だった。
へろへろになりながら宿に着く。
たまにはこういう日本人の集まりもいいもんだ。
次は体調万全でバスケにリベンジしたいなぁ。
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