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DATE:2008/06/23 China - Shanglila -
小ポタラ宮とも呼ばれる松賛林寺を目指し自転車を漕ぐ。
今日は偶然の出会いを果たした彼(アキラ君)と、
彼に着いてきた中国人の二十歳の女の子と3人で自転車の旅。
この女の子が面白い。
なんでも麗江でアキラ君と会ったらしいのだが、
それ以来、懐かれてしまったらしく彼を追いかけてシャングリラまで来たらしいのだ。
この子は簡単に言うと「不思議ちゃんタイプ」。
とは言え迷惑をかけないタイプなので、見てるだけで面白い。
奇想天外な言行は思わず笑みがこぼれる。
とはいえ小さな女の子なので自転車での移動はけっこう大変そうだったが。
シャングリラから10キロ程度のところに松賛林寺はある。
まずはそこを目指して自転車を漕ぐ。
間違って観光名所でもなんでもないところで写真を撮ったり、
なんの文化紹介もないカルチャーセンターなどによりながら、
小高い丘を越えると、また別の丘の上にチベット風の寺が見える。
・・・すごい。
思わず息が漏れる。
丘の上に立てられたその寺はまさにチベットのもの。
金色に彩られたその寺の周りにはびっしりと民家が張り付いていて、
丘は一つの白のようにも見える。
その規模の大きさと美しさは、いままで見たことが無いほど。
お寺と民家が渾然一体となって作り出している光景が目を圧倒する。
これで小ポタラ宮。
ますますラサへの願望が高くなってしまった。
自転車を停め、寺の中に入る。
複数のお寺で構成されたそこは全て回るのもまた一苦労。
結局、3時間ほどもそこで過ごしてしまった。
その中でもっとも印象的だったのが、
読経のシーンに出くわしたこと。
20人ほどの僧侶が寺の中で儀式をしている様子は、
チベット的であり、まさに圧倒された。
ただ眺めているだけで30分ほどの時間が過ぎる。
チベット仏教はやはり今まで見てきた仏教とは明らかに異なるようだ。そして同じでもある。
タイ式の仏教、中国式の仏教を見てきたがそのどちらとも異なる。
やはりインド的な部分が多いしヒンドゥーの影響が多く見られる。
色使い、建築物、儀式。
なんだかどれもがいろいろな仏教をまぜこぜにした感じもするが、
どちらかというとこちらが起源でそれを他の仏教が取り入れた、
といった感じのほうが強い。
モチーフとなる絵も地獄や四天王など面白いものが多かった。
世界をまわる。世界を知る。
そのもっとも面白いところは、「比較」ができるということだろう。
国との違い、またその影響。
さまざまな国をめぐっているとやはり世界は繋がっているということを良く感じる。
オリジナルとは言え、またそれも何かの繋がりのなかのものなのだ。
「僕らは連鎖する生き物だよ」
そうだ、過去も未来も今だって。そうやって世界は動いているんだ。
寺を後にし、またもやリメンバー「ナパ海」ということで、
自転車でそこを目指すことに。
アップダウン、アップダウン。
排気ガスが漂う丘陵地帯を自転車で駆ける。
なんてことは体力的にできないので、
女の子と一緒に自転車を降りて坂道を自転車押し歩き。
坂は頂上にたどり着き、
あとは下り坂を駆け下りるだけ。帰り道のことは気にしない。
本当は昨日と同じところを目指すつもりだった。
のだが、なんだか違うところにきてしまったみたいで、
行けども行けども昨日の場所にはたどり着かない。
とはいえナパ海はナパ海。
ということで、のほほんとした雰囲気を楽しむ。
一つの牧場に下りて、のんびりと牛や馬を眺める。
その帰り道。
中国人の女の子が馬の糞の前で立ち止まる。
「ぐしゃ!」
え・・・え?
その子はなにを思ったのか馬糞を思い切り踏みつけたのであった。
若干、生気味であった馬糞は彼女の足元に飛び散る。
え・・・なに!?
良くわからんが彼女は満足そうだ。不思議っこ全開。
そんなこんなで帰り道もひーこら排気ガスをくらいながら坂道を登り、
美しい風景を後にする。
帰り道の途中。
町の中心の施設の前でなんだか祭りのようなものが開かれていた。
日本で言うと盆踊りのようなものなのだろう。
100人以上の人たちがみんなで踊る姿は、なんだか愉快。
伝統舞踊のような華やかさは無いのだが、
何曲も在る踊りを全て覚えているらしく、みんな軽やかに踊っている。
ちょっと輪に混ざらせてもらって、見よう見まねで踊ってみる。
踊る阿呆に見る阿呆。だよねー。
と、意外にハードな踊りに精一杯ついていく。
的屋みたいなのも出ていて、
輪投げ投げならず、輪投げころがしなど中国ならではのものもある。
結局なんだかわからなかったが、
民族のお祭りにちょこっとだけ参加。
シャングリラ。この町が大好きになった。
そんな町もまた今日でさようなら。
明日はまた別の町に旅立っていく。
これが旅と言うものなのだ。
出会った仲間に別れを告げて、また旅は続いていく。
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