2008年5月2日金曜日

世界一周 in (5)タイ/風を切って行こう!






DATE:2008/05/02 Thailand - Chang Mai -


チェンマイ二日目。
今日は原チャリを借りて、山奥にあるワット・プラタート・ドイ・ステープという寺院を訪ねる。

僕が以前、チェンマイを旅していたときに最も記憶に残っていたのがこの寺院。
金色の仏塔に、龍の道。おぼろ気ながらも素晴らしかったのを覚えている。

初日に自転車を借りた同じ所でバイクを借りて(もちろん安くw)、
ガソリンを満タンにして準備は万端。

ちなみにタイのガソリンの価格はほぼ日本と同じ。
物価は日本の半額以下なのに、必需品であるガソリンがこの価格。
それは物流からすべての物の価格に反映される。
産油国ではない国の悩みは大きいのかもしれない。
現に、今は日本と同じようにタイの物価がどんどん上がっているそう。
核となる原油の値上がりの影響は世界中で起きているみたいだ。


昨日の自転車町巡りで土地勘はついたため今日は迷わずバイクを駆らせる。

寺院までの道は山を登る一本道。
そう、まさに峠攻めの聖地のような場所。

バイク二人乗りの初心者だった僕たちも、最初はビビリながらの運転が、
いつの間にかジェットコースターのノリで山道を駆け巡る。

ただの原チャリのため、がんばって時速40km程度。
なので事故が起きるほどではないが十分にスピード感があり楽しい。

二人乗りの場合、
後部座席の人間が曲がるときに体重移動をするとカーブをするりと抜けられるのだが、
その感覚がたまらなく気持ちいいのである。

山道でのゆったりとした峠攻め。
ユーロビートのノリまではいかないが、ヨサコイ程度には高揚感があり。



いつの間にか当初の予定を忘れるぐらい楽しんだが、
一本道を抜けると無事にワット・プラタート・ドイ・ステープに到着。
頂上にあるお寺へは階段とロープウェイがあったが、迷わず階段を選択。
山があったら登るのだ。わたしたちは。

お土産やさんが並ぶ道を抜け、100段ほどある龍の道を登る。
そしてたどり着いた寺院。そこはやはり格別の場所だった。



黄金に彩られた仏塔。そこには仏陀の骨、仏舎利が収められている。
その塔も美しいのだが、何よりも心を打たれるのは祈りをささげる信者の姿だ。

外国人よりも現地の人が多く、熱心に祈りをささげる姿が目立つ。
お香を焚き、蝋燭に火を灯し、両手を合わせ祈る、彼ら。
いったい何を思い、何を願っていたのだろう。

中には仏塔の周りを祈りながら周る信者も多数いて、まさに聖地と言える。


旅を始めてから、ヒンドゥー教、イスラム教、仏教とそれぞれの国の特徴を見てきたが、
タイの仏教はその中でも最も煌びやかで、人々の信仰がにじみ出ている気がする。

イスラム教国家のアザーンの詠唱も印象的だったが、
偶像崇拝が可能な宗教特有の、目に見える宗教の存在がこの国にはある。

一応。ほんとうに一応な仏教国である日本。
ルーツも含めてタイの仏教とはまったく異なるのだが、この差は面白い。
寺院にしても日本や中国の荘厳な作りではなく、
金や赤青黄がちりばめられた派手なもので、1つの寺院に置かれる仏像の数も十や二十と桁違いに多い。

一言、仏教と言っても日本でさえ様々な教義が存在している。
仏教国。と言ってみればわかりやすい気がするがそのイメージを現実と合わせるには、
それ相応の知識が必要になるんだろう。

宗教とはやはり奥が深く面白い。



寺を離れた後は、メオ族という山岳民族が住む町を訪れて
にわとりの餌付けを見学したり、ちょっぴり日常にタッチして帰宅。

最後、帰宅前に大雨に降られて散々な格好のまま宿に着いたけれど、まぁそれも良い思いでかな。


ディナーは川沿いのお洒落なレストランでひと時を過ごす。
一人でいる時はやはり、こういうところに来る機会も少ない。
やっぱり二人で旅をすることの幅って、楽しいかもな。

ちょっぴり蚊に刺された足を引っかきながら、今日はおやすみなさい。

明日は温泉だ~♪
約3ヶ月ぶりのバスタブ~☆ あぁ、あなたを待ち焦がれていました。

待ってろよー!

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