DATE:2009/07/13 Costa Rica - San Jose -
「コスタリカで革命が起きないのは、この国立劇場があるからだ」
そんな言葉があるぐらいサンホセの国立劇場は美しい。
表から見る外観もまた素晴らしいが内部の装飾もオーストリアにでも来たような、
大理石の彫刻が薄い茶で統一されたインテリアに良く映える。
が、入場料の7ドルを見てちょっぴりひよる。
・・・さて、コーヒーでも飲んで帰ろ。
と言うわけで劇場内の喫茶店でコスタリカコーヒーを飲んで、
国立劇場を後にしたのであった。
さて今日はサンホセを発ち自然散策のため、
マヌエル・アントニオ国立公園へと向かう予定だ。
ったのだがなんだか乗り気がしない。
自然散策だけならば近くの公園でも十分かもなーなんて妥協案を考え始めている。
別にこれから行くニカラグアまでの途中の道でもなかったし、
そもそも昨日の動物園でなんか満足してしまったという事もある。
ガイドブックの情報と睨めっこしながら、
行くべきか、行かざるべきかとビール片手に悩むこと1時間。
チェックアウトぎりぎりの時間になりようやく決心がついた。
やっぱし行こ。
そうだナマケモノに会うのだ。
マヌエル・アントニオ国立公園には野生のナマケモノをはじめ沢山の動物がいる。
残念ながら火の鳥のモデルとなった幻の鳥ケツァールは時期が悪く見られないらしいが、
それでもやはり行く価値はあるだろう。
既にまとめてあった荷物を背負いチェックアウトを済ませ、
大通りでタクシーを拾った。
バスターミナルでマヌエル・アントニオ国立公園行きの往復チケットを購入し、
いざ大自然への道へとひた走る。
車窓を流れる景色は相も変わらず自然で溢れている。
と言うよりも自然だらけである。
何も国立公園まで行かなくたってこの場所で途中下車すれば、
いくらでも自然が楽しめるじゃん。なんて事を思うぐらい。
マヌエル・アントニオ国立公園にようやくたどり着いた頃には、既に夕暮れ近く。
それでもこの公園の売り文句であるビーチには沢山の人がまだ遊んでいる姿がある。
急いで宿を探しチェックインを済ませると夕日が照らす海岸へと急いだ。
あいにく雲が多く夕日はゆっくりとその中に顔をうずめていったが、
雲の合間から染み出たように赤い光が滲み、砂浜は幻想的な色に染まる。
夕日を写した海は打ち寄せる波により、
赤い絵の具を引き伸ばしては元に戻っていく。
この国の自然の豊かさを見せつける様に夕日はゆっくりと夜へと溶けていった。
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