DATE:2009/03/30 Chile - Santiago -
来るのか?来ないのか?
結局のところそれは今日の夕方ぐらいにならないとわからないらしく、
相方がLAN航空のオフィスで必死の交渉をしてくるのを黙ってここで待つしかないようだ。
仕方ない、今日の夜まで待って明日来れなければここを発とう。
そう決めて一応チェックアウトを済ませ、
特にやることもないサンティアゴの街へと繰り出した。
と言ってもやっぱり本当にやることがない。
ふらふらとしてみたものの特に面白いことも見つからず、
おいしそうなソフトクリームをほおばった後はやっぱり宿に戻って日記でも書くことにした。
日記を書いている今もいまだにマサミが今日来るのかもわからない。
まんじりとしない感じで日記にも飽き特に目的のないネットサーフィンを楽しむ。
午後5時。
それをタイムリミットと決めていた。それを過ぎれば今日の夜行に乗り遅れてしまう。
実際のところ既に5時を切っていたが最後の最後まで粘ろうと刻まれる時計をただ見つめた。
携帯のバイブが動き出したのはそんな時だった。
「明日!明日帰るから!絶対に!」
その声を聞いてなんだか少しほっとした。
そしてついでにチェックアウトしたのにもう一泊って言うのちょっと恥ずかしいな。なんて事を考えた。
それでもうれしいことは変わらない。
了解。明日、空港で待ってる。と伝え電話を切った。
「やっぱりもう一泊するよ」
そう言った僕に顔見知りの受付は驚いたが、笑って「じゃぁもう一度」とチェックインの紙を渡した。
荷物を部屋へと戻し久しぶりにでた外の空気は少し肌寒くなっていた。
もうすぐ次の季節がやってくる。少し色づき始めた街路樹の色が街灯に照らされてそう語っていた。
明日はこの街を二人で歩くのか。
なんだかそう思うとさしてやることのないこの街も少し楽しくなった。
そうだ二人で市場に行こう。そして美味しいものをたくさん食べよう。
小さな商店でビールを買い、夜道を歩きながらそう考えた。
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