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DATE:2008/07/13 China - Luoyang -
次はついに北京!
と思うが、移動が上手くいかず夜のバスで北京を目指すことに。
ぽっかり空いた1日を、映画でも見ようかと探すが洛陽では見つからず。
無念。
なのでここは一つ、中国の不思議をまとめようかと。
中国に来てからいつの間にか1ヶ月近くが経っている。
思えばこの国はカルチャーショックの塊だ。
これだけ東南アジアを旅してきても、
まったく異なるこの中国という国。
だからこそ興味は尽きないのだが、
これは明らかに変!というところもママある。
そんなところをメモ書き程度にチョロっとまとめる事にする。
■1.ニーハオトイレ
まずいきなりトイレの話かよ。と思うが、
中国に入国して最初にカルチャーショックを受けたのはやっぱりこれ。
通称ニーハオトイレと呼ばれるこのトイレ。
なんと、
ドアがない。
それどころか、
隣の人の間に壁もない。
完璧、お披露目スタイルでトイレの用を足すのである。
周りの人に見られるのはもちろん、
こちらも相手を見ながらのウンチングスタイルである。
時には順番待ちの列ができ、
中国人は中の人と並んだ人で話込んでいたりもする。
さらには流すところも隣の人と一直線につながっていて、
用を足している途中で誰かのブツがドンブラこと流れてくることもママある。
いままでこう、水でお尻を洗うとか、
そういったトイレットペーパーを使わない文化は見てきたが、
さらにドアさえも取っ払うとは中国人の感覚はどんなもんじゃ。
しかも中国人はトイレットペーパーは使うのである。
そんなものよりドアを着けろと言いたい。
しかしなぜ、ドアがないのだろう。
建物内にトイレがあるので完全フリーというわけではない。
何ゆえドアだけ・・・。
中国人の一般家庭のトイレは1つだけなので、ドアはある。
ないのは公共のトイレだけである。
中には隣との敷居だけはあるところもある。
なぜ、あと一歩がんばってドアを付けないのかは不明である。
なんだろう道教か何かの教えなのだろうか。
それとも昔は世界中、ドアの無いトイレだらけで中国だけが取り残されたのか。
ちなみに新しく建った建物や高級デパートなどに行くと、
ドアはキチンと付いている。
ということは中国人自体もドアなしはおかしいと思っているのだろうか。
ドアを付けられなかった理由はなんなのだろう。
1ヶ月経つ今も謎は深まるばかりである。
■2.おしりまるみえ
中国の子供、特に1歳ぐらいの子供はお尻にぽっかり穴が開いた服を着ている。
男女問わずそれを履いているので、大事な部分は丸見えだ。
と言うわけで何にも知らない子供たちは、
おちんちん丸見えで町をよちよちと歩いている。
服を見ると特に切った後は見えないので、もともとそういう作りなのだと思う。
いやはや効率的と言えば効率的。
オムツなど使ってなるものか!である。エコシステム。
と言うわけで子供たちは所かまわず、おしっこし放題。
道端だろうが公園だろうが、彼らは思いのままに自らを解放する。
中国ではそれが普通なのだろうか親もそれを手伝ってたりなんかする。
最初見たときは「尻っ!」と驚いていたが、
なんだか今はむしろ微笑ましい。
そう言えば僕たちは男の子と女の子の体が違うことをいつ知ったのだろう。
中国の子供たちは相当早期に知ることになるんだろうな。
でもあれ、いつまで着るんだろう。
僕だったら物心付いた時には着ていたくない代物だ。
■3.成人用品
町に出て驚くことの一つに「成人用品」がある。
町の中に普通によくあるので、
最初は気にも留めなかったが、ある日そっとのぞいてみるとそれは、
「大人のおもちゃの店」
であることに気づく。
え??
大人のおもちゃの店であふれているって事!?
はい、そのとーりなのであります。
何故なのかは良くわからないが、
道を歩けば成人用品。なぐらいに1つの道に1軒ぐらいは存在する。
最初は地方だけのものかと思っていたが、
どこの町にいっても同じような状況なため、中国全土がそうなのではないかと思う。
小林リサーチ結果によると、
売っているものは男性用の自慰補助器から女性用のバイブ、
ローションやエロ本、コンドームまで多岐にわたる。
さらに看板を見ていると妊娠促成薬やバイアグラ的なものも扱っているようだ。
まさにエロの王国。
ちなみに男性用~は輸入しているのか洋物のパッケージが多かった。
中国人は洋物がお好きということか。
そう言えば、バスなどに乗っている時に日本で言うと
アエラとかSPA的なエロ要素が高い雑誌を読んでいる人も多い。
男性だけでなく女性もそうだから、一般的なのだろう。
これもまた一人っ子政策で溜まった性欲の影響かなんかなんだろうか。
町を歩けば~な程にあふれていると言うことはそれほど市場があるか、
圧倒的に利益率が良いということなんだろう。
なんとなく前者な気がするのだけれど。
良く考えればAV合法という、
先進エロ大国日本はある意味ビジネスチャンスなのではないだろうか。
ヌードシーンもNGという、文化統制の厳しい中国でどこまでできるかはわからないが、
そのノウハウを生かせば一儲けできるであろう。
13億人総エロ。
エロ帝国、中国。そう言われる日も遠くは無い・・・かもね。
■4.マージャンとカードゲーム
中国と言えばマージャン。
そのイメージを裏付けるように中国ではいたるところで
マージャン牌をジャラジャラする音が聞こえる。
別にこれは比喩とかそういうことでもなくて、
店先やホテルの中には必ずと言っていいほどマージャンの台があり、
大概暇そうな店は家族なのか仲間なのかで、
一日中マージャンをやっているのである。
その成果なのかわからないが、
中国人のマージャンは異常に早い。
牌の列を組み立てるや否や、
各自それぞれの牌を手元に引き寄せ、
最初の人は全員が牌をとり終わる前には一つ目の牌を捨てている。
牌の並べ替えなどしないのである。
したとしてもやりながら徐々に組み立てていく。
ある意味、これはものすごい能力だ。
そりゃ毎日何年もやり続ければこうなるのかもしれないが、
この中国人達の中で一番マージャンが上手い人ってどんな奴なんだろう。
想像もできやしない。
その他にはトランプを使ったカードゲームなんかも良くやっている。
なんのゲームなのかは良くわからないが、
見たところ大貧民に近いゲームが良く遊ばれている。
夕方近くになると、
町はいつの間にかゲームパラダイスになる。
公園なんか行こうものなら、
カードゲームに群がるおっさんおばちゃんがわんさか見れる。
ちなみにもちろん全て「賭けマージャン(カード)」
合法違法なんのその。日々、彼らは生活をかけて戦っているのである。
そりゃ上手くなるわけだ。
しかし店に客が多くて賑わってそうなところを選ぼうと思うと、
その客が全て関係者でみんなカードゲームをしていただけ、
なんて事が良くあるの少し困る。
彼らは客の姿を見ると、そそくさと立ち上がり仕事を始めるのだ。
そんなわけでゲームは、サクラの役も兼ねた一石二鳥の暇つぶしなのである。
■5.偽札疑惑
どういうわけか中国に入ってからやたらとお金をチェックされる。
100元とか大きめなお金ならまだしも、
20元とかも新札の場合はチェック。
そのチェックの仕方も本格的で、
キチンと偽札チェッカーの機械を通して、さらに透かしてみたり。
どうやら最近、中国では偽札が流行っているらしい。
いつの頃からかはしらないが、
お金をチェックする習慣が付いたようす。
受け取ったお金を手に空を見上げる姿はなんだかかわいくもある。
■6.第26中学校
中国の中学校はなんと「第26中学校」まで存在する。
通りがかりにみた中学校がそうだっただけだから、
もしかしたら最大50ぐらいはあるのかもしれない。
さすが人口13億人の国。スケールが半端じゃない。
しかし第26中学とは。想像もつかない。
中学対抗運動競技会なぞやろうものなら大変な騒ぎ。
一つの競技で予選から本選までどれぐらいの時間がかかるのだろう。
さらに、全国大会までいったら・・・。
でもこれはいつの時代に作られたのだろう。
なにせ今、中国は一人っ子政策中。
これが最近作られたのであれば、一昔前はさらに沢山の学校があったはずだし、
その逆ならばこの第26中学というのは無駄な過去の遺産になる。
なんだか気になるところである。
はぁ、でも第26中。って。
おまえ何中?
26中。。。。。なんか変な感じ。
■7.元自転車大国の現在
一昔前まで中国と言えば「自転車」のイメージが強かった。
いま、中国の町を歩けばそのイメージは一変し、
大量の自動車が走る自動車大国へと姿を変えているのがわかる。
それでもやはり自転車族の皆様はまだまだ現役だ。
そして彼らは今、進化した姿で僕らにその存在を見せ付ける。
彼らのマシーンはなんと「電動自転車」へ進化したのである。
町中いたるところで見かける電動自転車。
日本でもラクーンなどの自転車が販売されているが、
その数、性能共に中国の電動自転車には足元にも及ばないだろう。
なにせ、彼らの電動自転車はめちゃくちゃ早い!
自転車の癖に、時速20キロぐらいのスクーターぐらいのスピードは楽々出せるのである。
自転車の格好をしたモンスターマシーンが町中をびゅんびゅん駆けていく。
中国の道路は自転車なのかバイクなのかに配慮されたつくりになっていて、
広い自動車用の道路の両側に、別に一本の二輪車用の道路が作られている。
そこをスクーターや自転車が通るルールになっているらしく、
夕方になるとその電動自転車が大量に走り抜けていくのである。
どういう仕組みになっているのかはわからないが、
人に聞いた話だとバッテリーが積まれていて、
自宅で充電して走っているそうなのである。
ホントかどうかは疑わしいが、それならあのスピードにも納得いく。
そういえば観光地などで使われている自動車も電気自動車。
さらに町を走るローカルバスも電動ケーブルカーが多い。
しかしながらそうなると、
中国の電化スピードは意外と速いんじゃないかと思ったりもする。
日本の電動自動車なんて、ほんのわずか。
中国の石油問題の深刻さも後押ししてか、
圧倒的なスピードで中国の電化は進んでいくのでないか。
中国の町並みを見てると日本って遅れてる?と思ってしまうのも確か。
日本のおばちゃんが電動自転車で団地を駆け抜ける日は来るのか!?
■8.マナー
結局のところ、一番これが言いたいのかも知れない。
マナー最悪!!!!!
四千年の歴史。発展した経済。
これだけの歴史や経済を持っていながら、
なぜかマナーだけが東南アジア含めても最悪の国、中国。
ほんと、「なんで?」
路上でつばを吐くなんてのは当たり前。
店の中だって当たり前。従業員だって自分の店でつばを吐く。
ゴミだってポイ捨て御免。
アイスの袋をポイポイッと。
目の前のゴミ箱。ん、なによそれ?って感じ。
リサイクルと書かれたゴミ箱。不回収と書かれたゴミ箱。
どちらも同じものが入っているのはどうしなのだろう。
順番だって守らない。
列?なにそれ?アピールしたもの勝ちでしょう。
窓口に横から割り込んでお願いすれば早いもんね。
そしてトイレは流さない。断じて流さない。動かざること山の如し。
公衆トイレに入れば当然のように残留思念がごとく、茶色いご老体が鎮座している。
流れまいと必死の抵抗をするそれは、気持ちよいぐらいど真ん中に・・・。
なにがそんなに心残りなのだろうか、この残留思念たちは。
中国人はトイレでマーキングでもしてるのだろうか。
必ずと言って良いほど残っているこの残留思念。思いの強さは計り知れない。
唯一、交通マナーだけは厳しい指導の成果があってか、
東南アジアの国々に比べればまだマシと言えるだろう。
オリンピックが過ぎて、通りに立つ指導員がいなくなったらどうなるかはわからないが・・・。
これだけ長い歴史があり、立派なビルが立ち並ぶ国で、
そこに住む人間だけがおかしいのはなぜなのだろう。
別にシャツがはだけてたり、半裸で歩き回るのは、
「だらしない」と思うものの価値観の違いと考えれば納得がいく。
暑い日にキチンと服を着るのが正しいなんて誰が決めた。非効率じゃないか。
確かにそれはその通りだと思う。
でも、衛生面や道徳面はマナーとして価値があるはず。
その証拠に中国では圧倒的な人員が清掃員にあたっている。
なので町自体はけっこうキレイに見えてしまう。
でもさ。そのコストは誰が払うのよ?と思うと、
ゴミを捨てたり唾を吐くことで
自分たちが不利益をこうむっている事に気づいていない現状を感じる。
中国のビルは全て新しい。
これはけっこう、この状況を説明している光景なのかもしれない。
経済はここ10年ほどで急速に発展してきた。
そのため、見た目的には先進国に近い形に成ってきた。
それに文化が追いついていない。それがこの不思議な国の状況を作っている気がする。
でもこの国は道徳を尊ぶ儒教の国なんだよなぁ。
文化大革命の際に儒教精神が大打撃を受けたからって、
ほんの50年でその道徳観がここまで揺らぐとは思えない。
となると、四千年の間、こういった状態だったのだろうか。
うーん、不思議だ。
2008年。オリンピックイヤー。
沢山の外国人がこの国を訪れる。
そしてきっと誰もが口々に言うだろう。
「うんこ大国、中国!」
せめて、トイレは流そうね。
以上、ここが変だよ中国人でした!
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