2008年6月20日金曜日

世界一周 in (9)中国/撮りたくなる町







DATE:2008/06/20 China - Lijiang -


麗江の町を歩く。

やはりこの町は美しい。
なにせ「全てが絵になる」のだ。

写真を撮ろうとすると迷う。
一歩歩くごとにまた撮りたくなる。
上を見上げればまた家を撮りたくなり、
下を見下ろせればまた石畳を撮りたくなる。
瞬く間にメモリーが町並みで埋め尽くされる。


まぁ昨日は気づかなかったが、
その町全体がお土産やレストラン、ホテルで構成されているという
恐るべき観光都市なので、若干の違和感はあるが
それでもなお美しいとしか言いようがない。

どのわき道に入ってもお土産屋なのは、ちょっと困ることもある。
いやはや、迷いまくるのであるこの町は。
ぐねぐねと曲がる道、同じようなお土産屋。
いったいどこに居るのやら。
一日歩き回ったがまったく覚えられなかった。
まぁ、迷い、うろうろするのもこの町の楽しみなのだろう。



トンパ文字。

という日本でも数年前に流行った象形文字はこの地で使われていた文字である。
今ではお土産や観光用にしか使われていないようだが、
この文字がけっこうキュートなのだ。

人間だったり魚だったり動物だったり。

まさに絵心がないと物書きさえできないような文字たち。
そもそも全ての文字がただの絵で、各人が勝手に作ったのじゃないかという気もするほど。
それほどに文字というにはあまりにも絵画的で自由な言葉。

これを使ってた時代は異常なパワーを使ってモノを記録していたに違いない。
とりあえずエゴコロがない僕には無理。
きっとこの時代の識字率なんて3%ぐらいだっただろう。


昔の城であった木府を訪れ、
小高い丘の上に建つ万古楼に登る。

中国建築はやはり美しい。
そして他の国にはない中国独自のものというのがはっきりわかる。

特に木を多用した建築物は中国文化の象徴だろう。
日本もこの文化の影響を受けているのがひしひしと感じられる。
彩りも緑、青、白、黄色と鮮やか。模様も面白い。


万古楼に登ると古城地域全体が見渡せる。
木造建築の屋根屋根がいっぱいに広がる姿は壮観。
さらにここからは玉龍雪山という中国の聖山が望める。

日本で言うと富士山のような位置付けであるその山は、
標高は5596メートルもあり、永久凍土を抱えている。

聖山にふさわしくやはりその山は美しい。
高さはというと、そもそもこの麗江の町が3000メートル以上の場所にあるため
それほどは感じないのだが、雪を抱いたその山と
眼下に広がる古都の町並みの組み合わせは最高だろう。



夜になる。

なんと情緒溢れるこの町はディスコクラブに姿を変える。

えーもったいない・・・。

そう思うのは僕だけではないと思うのだが、
四方街と呼ばれる中心地の回りの道ではズラリと大音響をかき鳴らす店が立ち並ぶ。

その店全部が大音響であるため、
まぁほとんど店内での会話は楽しめなさそう。
とは言えクラブのように踊れるわけでもない。

たぶん、一軒の店が始めたお店が繁盛し
それにあやかろうとどんどんとその手の店が増えていったのであろう。
この辺のビジネスへの貪欲さはまさに中国人。

競合が多いからか、店内は民族衣装のダンサーが踊ったり、
パーッカッションをかき鳴らす黒人ミュージシャンが歌っていたり、
それぞれ特徴を出そうと、がんばるがんばる。
中にはカラオケつきの店があったりして、素人の歌声がその中にまじってたり。

けっきょく、全部のお店がそんな感じのため、
外から見てるとなんだかまったくわからないのだが・・・。


そしてこの町は眠らない。
午後10時近くなってもお土産屋さんは開いたまま。
観光客もぞろぞろと歩いている。

なにせこの辺りの日没は8時以降なのである。

これはうれしいが結構疲れる。
思っているよりも動き回れてしまうので、
気づくと一日中ずっと歩き回ってたりするのである。



何はともあれこの町の美しさが大好きになる。

騒々しい町並みも不意に途切れる時がある。
その静かな姿は凛として美しい。

三眼井でいつものように野菜を洗うその姿。
僕ら観光客をものともせずに日常を続ける彼ら。

その背中には自らの文化を守ろうとするが見える。


そのうしろ姿は強く美しい。

1 件のコメント:

  1. nina 2008年07月02日 02:49
    日が長い時期だからね。
    でも、こちらの日没、10時半過ぎだわよ。。。


    なみへい 2008年07月02日 23:45
    撮りたいもんは全部撮っちゃえ!!

    悲しいかな、人間は必ず忘れてしまう。
    でも写真に残せばそれと一緒に記憶も蘇る。

    まだまだ旅は続くんだし、
    カメラも元気だし、撮っちゃってきてー。

    ほんま写真集にしてほしいわ。


    okappa 2008年07月03日 23:23
    おしり出てるよ!!!!!!


    鉄平 2008年07月04日 21:05
    >nina
    え・・・10時半?
    気が狂いそーーー。
    日本人なら永遠と仕事してそうw

    たまには日が長いのもいいけど、
    なんだか明るいうちに食べるご飯って夜ご飯っていう気がしないんだよなぁ。


    >なみへい
    いやぁ、そのカメラがまたねぇw
    バリで壊してまた・・・。

    いまは騙し騙し使ってますが、
    なんとズームが手動ですw


    >okappa
    待ってたそのコメント!!
    なんかこの地方の子供みんなお尻まるだしなのだよねぇ。
    効率的だとは思うけれど・・・。

    ちなみに路上にそのままウンチしてる子もいた。
    さすがに常識外らしく、店の店員の人も笑ってたけどw

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