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DATE:2008/06/15 Vietnam - Hanoi -
船の中で目を覚ます。
そういや昨日は船中泊だったっけ。
今日も朝ごはんを食べた後はのんびりお日様を浴びるだけ。
ベトナム最後の一日はこんな感じだ。
なんだか疲れたベトナムもなんだか許せる気もしてくるw
船の上はやたらと平和な雰囲気。
海に飛び込む奴もいて。太陽を体いっぱいに集める奴もいて。
港に戻るために進みだした船。
名残惜しさは残るも、平和な気分に満たされる。
しかしここからはやはりベトナム式である。
到着した港でなぜか1時間も待たされる。
レストランに到着するも到着してから30分しても何も出てこない。
さらに席も決まっていなかったらしく、てんやわんや。
食事の後、帰りのバスがレストランに到着。
そこからが大変である。
何せ明らかに旅行者の数よりもバスの席数が少ない。
旅行者はあっちのバスに乗れ、こっちのバスに乗れと、右往左往。
サブシートも満席、助手席も満席。
さらには旅行者の荷物のことは計算にないらしく、
運転手の横に山積みになったバックパックたち。
詰め込みに詰め込んだバスは走り出す。
当然こういう時は最悪のクジ引く役回りなので、
一番狭い席をあてがわれる。
そして隣のもう少し最悪な席に座ったガイドが僕に言う。
「ちょっと僕眠いんだけど、席変わってくれない?」
アホなのだ。
最悪の旅行会社を引き当ててしまった可能性もあるが、
ベトナムでの経験を考える限り、そうも思えない。
急激に経済の自由化を取り入れたからか、
全体的に「仕事」と言うものが何で、
「お金」と言うものがなんだかを理解している人が少ない。
日本ならありえない。
その言葉を当てはめるにはひど過ぎる。
こんな国は世界中にどこにもないだろう。
さらに。
追い討ちをかけるように、
ホテルに戻ってからも列車のチケットについても、またもめる。
「たった20ドルじゃないか」
そういったオーナーの言葉にこの国が透けて見える。
1ドルだろうが20ドルだろうが100ドルだろうが、
仕事は仕事。ビジネスはビジネスなのである。
いつだってお金は対価として支払われるのだ。
喧嘩別れしてホテルを去り、
駅へ向かう。
寝台車へ乗り込み、最後の夜を思う。
寝台車で同室になった親子と遊ぶ。
やはりこの国の人間は悪い人ではない。
ちょっと何かが足りないだけなのだ。
ベトナムという国。
ホントはいろんな思いを書こうと思うのだが、
1週間以上たった今も書ききれない。
書いているのだがまとまらない。
最悪だった。という言葉ではない何かがここにあるのだ。
また、この国を最後に東南アジアを去ることになる。
この特別な思いもまた書き出そうとするが、終わりを見ることがない。
ここは一つ、筆を置いて少ししたら更新することとしよう。
未来は進んでいるし、僕もまた進んでいるのだから。
バイバイ、ベトナム!
バイバイ、東南アジア!!
そして「ありがとう」
でもやっぱり「またね」なんだろうな。
あこ 2008年06月29日 20:15
返信削除昔、プーケットの露店で「その値段では買えない!」と言い張ってたら、「日本人ならこれぐらい出せるだろう」って言われたのを思い出した そんなことを言われるなんて思ってなかったから、衝撃を受けたよ
東南アジア、何度かいったけど、経済発展の面について考えたことは全然なかった でも鉄平くんの日記を読んで、いろいろと考えさせられました!
では、中国も良い旅を~♪
taka 2008年06月30日 04:22
面白いな~
サイゴン在住半年の僕と同じような思いを短い間に色々経験しているみたいね。
こっちは3日前に新たな1年マルチビザを取得してしまったよ(笑)
過去に渡航した10数カ国の中でも決して「いい国だな」と思えないのに恐らくこの先は一番長く住む事になりそうな気配...
兎に角、なんでも手強い場所ね。かといって生命の危険に遭う事が全く無いこの不思議な空間。
サイゴンに居ると、西アフリカ出身の兄貴達が沢山いる。ヨーロッパのプロサッカーリーグを引退し、何故かベトナムに住み着いた人とその「扶養家族化」したブラザー達。
鉄平の言うように一言で表せない「何かが足りない国ベトナム」それでも彼らの国には無い豊富な水資源とすこぶる治安の良さがここにはある。
ベトナムにいると我々の常識があちこちで非常識。理解に苦しむから逆に知りたくなってしまう。
マゾいけどね。
いつも思うよ。「何で僕はベトナムに住んでいるんだろう??」ってね(笑)
基本ノンビリしてるけど他人に出し抜かれないように頭脳を使うからボケない国なんだよねここ。
鉄平 2008年06月30日 23:22
>あこ
もともと経営が専攻だからか、いろんな国の経済ってすごく面白い。
でももっと面白いのは人間なのだよなぁ。
「モノの値段」っていうのは、
日本では決まってるものだからねぇ。
その方が効率はよいけれど、
「合意」して買うってのもまぁ、理にかなっているのだよなぁ。
難しいところだ。
>taka
いやぁ、いろいろ感じました。この国は。
ただ、ちょっと「気張ってた」気もするんですけどね。
「足りない」と思っていたことも、
考えてみれば相対的なもので、
日本にあるからとか、常識だとかはまぁ、
そこの国からすると意味のないものであることもわかるし。
でもあの「イライラ」はなんだったのだろう。
なんだか「使えない部下」を持った感じに近いかなぁ。
ベトナムという国。難しいですね~。
そちらはまだまだ長そうですがw というか永住!?