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DATE:2008/05/22 Laos - Champassak -
昨日断念したワット・プーへ向かうべく、
チャンパサックの町へ向かう。
いろいろ調べたところ、現地の町チャンパサックにも
いくつか泊まるところがありそうなので、
パクセーの町を後にして移動をすることに。
朝、8時から行動開始。
パクセーから40キロほどのチャンパサックへは、
車で約一時間程度でいけるはずである。
町自体は川の向こうにあるため、そこからさらにボートに乗ることとなる。
宿を出て、昨日のトゥクトゥク兄ちゃんを探してみる。
もちろん昨日のリベンジを果たすためである。
案の定、すぐ近くでうろうろしている兄ちゃん。
僕の顔を見ると嬉しそうに声をかけてくる。
「ワット・プー!」
もちろん答えはイエス!
トゥクトゥクに乗り込み昨日のバスステーションへと向かう。
昨日と違うのは背中にでかいリュックを持っていること。
バスステーションに着き、笑顔で兄ちゃんにさよならを言う。
そこで彼が教えてくれたバスを待つことに。時刻は8時30分。
1時間に1本ほどだとしても、午後までに着けば観光は余裕で出来る。
9時。チャンパサック行きらしいバス(と言っても軽トラに席をつけたような奴だが)が到着し、
人を詰め込み始める。とはいえその時点ではまだ3人程度。
出発する気配も見せない。
タイ付近のこの手のローカルバスのルールは、
時間通りに走るのではなく、人がいっぱいになったら走る、
というものらしく、時間の読みはまったく当てにならない。
カスタマーファースト、どこへやらの話である。
そもそもこのバスの運ちゃん達は、
きっと一日1往復ぐらいの仕事しかしていないように見える。
どの町に行っても車の脇で話し込んでいたり、木陰で寝ていたりする。
まぁ、確かに運ちゃんにとっては日銭が稼げればよいのだろうから、
人が集まった段階で出発するのはある程度理にかなった話ではある。
だが乗るほうにとって見れば迷惑この上ない。
10時。さっき運ちゃんに聞いたときは10時に出発するとのことだった。
しかしやっぱり人が集まらないらしく、出発の気配はしてこない。
その間にもなぜか荷物だけは運び込まれてきていて、
足元がどんどん果物やら野菜やらで埋まっていく。
車の上にもどんどん荷物が積み込まれ、
イメージどおりのアジアのバスに変身していく。
11時。持っていた本も読み終わり、
いかにアジアに慣れたといえイライラしてきたところ
どこから沸いてきたのか人がわらわらと集まりだし、
バスに乗り込み始める。出発の兆しが出始める。
運転手がやれやれと車のキーを差込みエンジンに火をつける。
乗車から2時間。やっとのことで出発である。
9時から一緒に乗っていたおばちゃんと、苦笑いを交わす。
とは言え進み始めたバスはいたるところで荷物を降ろし、
さらにいろんな荷物を追加していく。
木材やらガソリンやら、やら、やら。
まさにイナバ物置状態と化した乗り合いバスは一路チャンパサックへ。
悪路の中を砂埃を巻き上げ進んでいく。
12時。やっとのことでチャンパサックの対岸までバスはたどり着く。
ここからはこのままバスをフェリーのようなイカダに載せて対岸まで進むらしい。
6台ほどのこんもりと荷物を積んだヘビー級の車だけを積んだイカダは、
3台のボートをくくりつけて、その上にただ木の床を敷いたもの。
まぁ、これでよく浮かぶもんだねと心配よりも関心が先だつ。
フェリーに乗り込んだ後も、まぁそこはアジア。
いろんなモノを売り子さんたちが外から車内に売り込んでくる。
そして当然のようにその中には虫も含まれる。。。
虫!!
6匹ほどのバッタのようなものの串刺しや、
同じくカナブンのような虫の串刺し。
なんの躊躇もなく少女はそれを口にする。
ラオスの北側では見なかった光景が一気に花開く。
そんな風景に見とれながらも、やっぱりここでも
フェリーは車が満杯になるまで出発する気はないらしく
ひたすら船の上で出発を待つ。
対岸まで約50メートル。目の前にあるのに手が届かない。
1時。やっとのことで船はエンジンの音を立て始める。
それもまぁ、ゆらりゆらりと対岸へと向かい始める。
動きを見ていると、明らかな過剰積載のためまったく出発できないでいる。
船を左右にクネクネさせ、なんとか軌道に乗ったらしく、
チャンパサックを目指して船は進む。のろのろと。
対岸についてからもトラブルは続く。
乗車していた1台がエンストを起こしたらしく、
他の車が出られない状態が続く。
手で車を動かし他の車の移動スペースを作りなんとか出発。
目的地までのラストスパートをかける。
2時。ようやくチャンパサックへ到着。
適当なゲストハウスに降ろしてもらい、そのままチェックイン。
やっとのことで町へとたどり着いた。
朝の8時からはじめて、昼の2時まで計6時間。
たった40キロの道のりに、なぜもまぁこんなに。。。
それもまたアジアなんだろうなぁ。
ちなみに僕のマラソンタイムは4時間30分。走った方が早いらしいw
町自体はめっちゃのんびりしてて、
牛は田んぼに浸かって涼んでるし、道路にはフンコロガシがいたりする。
町を歩くと子供たちが声をかけてくる。まだ、観光地ズレしてない素朴なところ。
夜は宿のオーナーとラオス・ウィスキー、ラオラオをいただく。
あっという間に夜が更け、おねむの時間。
あ。ワット・プー行きましたよ。ちゃんと。
自転車借りていそいそと。
意外なほど大きく美しい遺跡でした。
でも、移動の方が思いで深かったりしたりなんかして。
世界遺産にも勝る、ラオスの交通事情。恐るべし。
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