2008年4月5日土曜日

世界一周 in (4)マレーシア/4人の詐欺師







DATE:2008/04/05 Malaysia - Kuala Lumpur -


今日、詐欺師に会う。
いや、実は昨日もあっていたのだ、実際には。

彼らの手口はトランプ詐欺。
要は家に連れ込みブラックジャックやなんやらのトランプのゲームを始め、
いかさまで高額な負け金を巻き上げていくというシンプルな詐欺である。


実は気がつかなかったのだが、この手口には昨日会っていたのだ。

クアラルンプールのバスを降りると、少し雨が降り出していた。
宿が決まっていなかった僕は本降りになる前にと、安宿が集まるエリアへと道を急ぐ。
そこに二人組みの若い男女が声をかけてきた。

「宿を探してるの?」そう声をかけてきた二人にぼくは、はいそうです。と答えを返す。
そこから僕らの会話は始まった。
彼ら曰く、日本の大学に通っている妹がいること、
妹は帰国中で手紙が来たが妹は日本語が読めずに困っているということ。
「その手紙を読んでくれないか?」とお願いされる僕。
急いではいたが、この国の人にはお世話になっている。もちろん良いよと答えを返す。

すると「では、タクシーで家に向かおう」といきなり話は急展開を迎える。
ん?おかしい。と思うも、そんなことよりもまずは僕は宿を見つけなくてはならない。
時間を決めて同じ場所で待ち合わせようと提案する僕。妹をそのときに連れてきてくれとお願いする。
しかし彼ら曰く「妹は親の看病をしなくてはならずここには来れない」らしい。
じゃぁ手紙だけでも持ってきて。と言ってみる。
彼ら曰く「母親が心配するからだめだ」・・・・。

なんじゃそりゃ?

この時点で、この二人は何らかの目的を持って近づいてきたのだと確信する。
雨も降ってきたし、この二人と遊んでるのも飽きてきたのでこの時は強引にさよならをする。


そう、この手口が前述のトランプ詐欺の決まりパターンだったのである。
そのことを泊まることに決めたホテルのスタッフに教えてもらう。
(教えてもらったときは「もう会った!」と思わずスタッフに言ってしまったw)



それからである。
一夜明けて今日。なんとさらに3組の詐欺師に遭遇したのである。

町を歩けば棒に当たる。いや、詐欺師に当たるである。

手口は似たり寄ったりで、娘だったり姪だったりが、留学だったり誕生日だったりする。
中にはオーストラリアへ留学するから情報を教えてくれという強引なのもあったw

まぁ、そんな感じで手を変え品を変えな感じで襲い来る詐欺師達。
こちらは既に情報を知ってるだけでなく遭遇もしてしまっているので落ち着いたもんである。


面白いので彼らの話に付き合って、いろいろ聞いた挙句、
「ねぇ、君たち、ブラックジャック詐欺師でしょ?」と聞いてみると決まって苦笑いをする。

根性があるカップルはそれでも多いすがり、
「日本円を思い出にください」といきなりネタを変えてくる。
ちなみにこれはインドネシアのタクシー運転手が良くやるおねだりである。
「日本円がない」と断ると、さらに彼は「ルピーでいいからくれ」ともう既に金さえもらえれば何でも良いモードw
面白いのでからかっていると最初50だったのが10、5リンギットとディスカウントまでし始める。
安いね~と繰り返す彼らに、「じゃぁ俺に5リンギットくれ」と逆催促をして遊んでみる。
「くれー」「くれー」「くれー」「くれー」とお互いの根競べが始まる。
いつの間にか二人組みの女の子も笑っている。
根負けした男が「けちめー」と笑顔で去っていく。お互いバイバイと笑顔で手をふり別れる。詐欺師なのに。変な感じw


そんな感じで詐欺師達が声をかけてきてはちぎっては投げていた。
同じ宿に泊まってる日本人も同じような感じといっていたので、そんな町なのだろうクアラルンプール。

そういや別れてから後をつけてみた一人の詐欺師は欧米人にも声をかけていたから、
特に日本人のみを狙った詐欺という感じでもなさそう。
日本人がイージーなのは、まぁそうなのだろうけどね。


詐欺師の集う町クアラルンプール。


そういや極め付けに初日に会った二人組みの詐欺師に街で会ったっけ。
「Hey! BlackJack MAN!」と言ったら苦笑いをして握手をして去っていった。

1 件のコメント:

  1. コメント
    2008年04月06日 08:03
    ケチめー(笑)
    でも…気をつけてねぇ
    JUNKO2008年04月06日 21:06
    いやーなんもなくてよかったね。でも、気をつけてね!
    日記、面白いけど、すごいハラハラするww
    鉄平2008年04月06日 23:56
    >Lily☆
    ケチです☆
    でもたまにこういう人にお金をあげちゃう日本人がいるから、
    こんな人たちが生まれてくるんだよー。ダメぜったい♪


    >JUNKO
    たぶんタイとかアジアを旅行してたらこういうの普通じゃないかなぁ。
    出会って当然というか・・・。
    やっぱ元SEとしてはトラブル対応能力向上に努めねばならずw

    でも、おっしゃるとおり気を引き締めないと遊びじゃすまないことになるからね。
    いつも危機感を持って生きたいと思います!



    ゆきぞう2008年04月14日 21:48
    ふふふ。

    私はその詐欺師とまんまと一戦を交え

    カオサンで2万円騙されてしまった旅人です(涙)。

    旅にでて二日目のことでしたとさ。
    鉄平2008年04月15日 11:47
    >ゆきぞう
    まじっすかー!
    タイも多いと聞きますものねぇ・・・。

    僕はいまいかに負けずに帰ってくるかみたいなことを考えてたりw

    旅にはそういうのも付きものなのでしょうかねぇ。
    ゆきぞう2008年04月16日 13:12
    聞いてはいたけど、まさか自分が騙されるとは
    夢にも思ってませんでした。

    が、「妹が今度東京へ行くのでいろいろ教えて欲しい。」
    「ローカルの食事や生活を見てみたくないか?」 など

    予定のない暇な旅人にはうってつけのお声がけ。

    まんまと食事をご馳走になり、さーてどうするかぁー的な状況で、
    うまーくトランプを出してきて、みんなで遊ぼう ということになり、、、。

    気づいたら イカサマ勝負の勝ち方を伝授され、
    カモだと言う女性が登場し、有無を言わさずいざ勝負!

    イカサマなのだからもちろん負けるわけはなく、
    全て勝ったところで、、、。     

    ・・・・・最後まで説明すると長くなるので、この辺で。

    まあ、とにかくカモは私でした・・・。             
    鉄平2008年04月17日 11:06
    >ゆきぞう
    完璧なまでの、手口の説明ありがとうございますw

    その通りの英文がホテルに張り出されてましたwwww
    ゆきぞう2008年04月17日 14:16
    地球の歩き方にも10年前から
    同じ手口の内容が掲載されているそう。
    しかも1ミリたりとも狂いのないこの内容。

    見事でした!

    しかも、さらに
    この詐欺師に声を掛けたのは
    私のほうからでした、、、。

    たまたま道を聞いたら、
    詐欺師だったっていう、何とも不思議?な
    ノンフィクションです、、、トホホ。

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