2008年3月17日月曜日

世界一周 in (2)インドネシア/ボロブドゥール。ブランバナン。そして忍耐。







DATE:2008/03/17 Indonesia - Yogyakarta -


今日は世界遺産「ボロブドゥール寺院」「プランバラン寺院」の2つの世界遺産を周るツアー。

ボロブドゥール寺院は、アンコールワットと並ぶ最古の仏教遺跡群。
プランバナン寺院は、最大級のヒンドゥー寺院遺跡群である。

ジャワ島はいまイスラム教徒が70%程度を占めるイスラム圏の島。
そんな島の中に、さらに二つの宗教の遺跡群が残されている。

面白いと思わない?

歴史とかにはあまり興味はないほうなのだけれど、こういう謎には興味がある。
そう考えてみると世界の謎解きとして歴史は面白い教科だったのかもしれない。気づかなかったけど。


昔、ジャワ島には仏教とヒンドゥー教が共存していたらしい。
両寺院は同時期にできたもので、その共存の影響からかヒンドゥー寺院なのに、
仏教の影響を受けた作りのものが存在するらしい。

その後、イスラム教徒の侵略により両宗教は衰退する。
そしてその偉大な建造物のみが残った。


そんな二つの寺院を周るツアー。
最初は1つ1日をかけて周ろうと思っていたのだけれど、
雨季ということもあって午後には雨が降ることが多い。
ならば、早朝から周れる効率的なツアーのほうが良い。
そんなわけで早朝5時出発のツアーが始まる。



まずはボロブドゥール寺院へ。

まだ霧が晴れぬ中、参道を進んでいくと巨大な石の塊が目に飛び込んでくる。
霧の中に埋もれているため全景は見えないが、さすがアンコールワットと並ぶというだけあって大きさは格別。

建築物自体も面白く、5段ぐらいのピラミットのような構造で、
その一段ごとに物語が彫られた石のレリーフが囲っている。
そのレリーフがかなり精巧。崩れてはいるが、一人ひとり人物がきちんと描かれている石盤がならぶ。
1段目にはブッダの誕生から悟りを開くまでが描かれていて、なかなか面白かった。
なぜか、出発前に読んでいたブッダの一生の漫画の本の知識がここで花開くw
(ただしガイドブックがなければなんだかわからなかったけどね。アヤノ女史感謝)

頂上部にはストゥーパ(仏塔)が立ち並び、基盤部分とは異なる雰囲気。
格子状に作られたストゥーパにはそれぞれ仏像が安置されていて、
覗き込むと仏像が穏やかに座っている。
ただし、その仏像には倒れたからなのか、戦で切り倒されたからなのか首がない。

ここまで登るとけっこうな高さのため、遠くの景色が見渡せる。
右薬指を触ると願いが叶うと言う幸運の仏像にタッチし、
旅の幸せと、なぜかいつも祈る世界人類の幸せを祈る。

9世紀の建物とは思えないほど重厚でがっしりとした建造物。
帰るころには霧が晴れていて、さらにその大きさを実感することができた。


世界遺産だなぁ。という感じ。そういえば初めての初めての遺跡系遺産。堪能!



次はプランバナン寺院へ。


実はこの寺院。スマトラ沖地震の影響で崩壊の危機にある。
遺跡の一部は崩壊し復旧作業をしているし、すべての遺跡は崩れる恐れがあるため入ることはできなくなっている。
いたるところに傷跡が見えた。

遺跡の中にはいろいろな石像が安置されていて、それも楽しむことができない。
そのあたりが少し残念なのだが、外観だけでも十分楽しめた。

なにせ建物がかっこいい!

高くそびえる寺院には所狭しと彫刻が施されていて、それが苔生して色を成している。
それが青空に向かって伸びている姿はまさに壮観。

時間の都合上、点在する遺跡群までは見ることができなかったけれど、
ヒンドゥー教建築物の素晴らしさ、堪能いたしました。


インドネシア、二つの世界遺産。十分楽しませていただきました。
世界遺産、7・8つ目!






そうここで終われば、今日の一日は幸せでした。

試練の時が訪れたのは、アヤノ女史がガイドブックを見ていきたかった「影絵劇(ワヤン)」
個人的にもバリで行こうと思っていて行けなかったため、見てみたかった。

8時に開演し、暗く落とされた場内の中、影絵劇(ある意味、惨劇)は始まる。



実はこの影絵自体は相当凄い。

水牛の皮で作られたという影絵人形を使い、
ひらひらと影を舞わせる技術は相当のもの。
腕は本物のように肢体をくねらせるし、
舞ったり、走ったりと動かし方は芸術的。
さらにはガムランの音が物語を盛り上げ、臨場感を醸し出す。


しかもこの影絵。

なんと一人の影絵士がすべてを操作し、さらにはストーリーを語る。

正面から影絵劇を見るだけではなく、舞台裏を横から覗けるのだが、
次から次へと影絵を操る姿は本当に職人芸。
さらには役毎に声色を変えながらストーリーを語るのだから、凄いとしか言いようがない。





ただし。




長いのだ・・・物語が・・・。

なんとトータル二時間。映画並みのストーリーが影絵で展開される。
言葉がわからないストーリー。さらには影絵だけに、さすがにエンターテイメントには欠ける画面展開。
さらに暗くなった舞台が惨劇を盛り上げる。眠い・・・。

理解できない言語の語りだけで進んでいく物語を二時間も聞いているのはまさに、



ザ・忍耐



最初、十数人いた他の観客は途中で帰ってしまい、最後残ったのは僕とアヤノ女史の二人のみ。
同じように途中で帰ってしまっても良いのだが、
僕らが抜けた後、抜け殻の観客席を前に劇を続ける彼らが忍びなく何となく居残ってしまった。

当初、1時間程度と思っていた劇が、なかなか終わらない。しつこいほど終わらない。
物語はシンプルに言えば悪い奴をやっつけるというシンプルなものながら、
1人やっつけたと思ったら、また新たな敵が現れる。お前らドラゴンボールか!と言いたくなる物語だ。

1人倒すごとに僕らの期待は高まり、そして裏切られる。



そしてさらには、ガムラン演者までが帰り始める・・・。

演奏が終わった人は帰って良いと言うルールらしく、耐えてみる観客の僕らをよそに彼らは帰り始める。
まだ残っている演奏者のメンバーにはお茶が配られ、メンバーはタバコを吸い始める。
さらには物語が終わっていないのに、明かりまでが付け始められた。


完全になめられた僕たち。それでも物語りは続いている。


全ての敵を倒し、最後に偉い人のお言葉的なものを聞いて物語は終焉を迎える。
そのころには、もう僕ら二人は変なテンションになっていたため、
自然に盛大な拍手と笑顔でラストを祝っていた。



恐るべし伝統芸術。




ちなみに劇のストーリは「ラーマヤーナ物語」。
全部で9つの章からなりたっており、今回は最後の9章のみを演じたことになる。

僕らは最初、


「やっぱり全部見たいよね、せっかくだから。」


と言っていた。


狂気の沙汰である。

2 件のコメント:

  1. コメント
    むつ2008年03月20日 00:55
    ボロブドゥール行けたらよかったなぁ・・・

    目の前にしたとき、あたしは一体何を思うんだろうなぁ。。。

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