2009年8月10日月曜日

世界一周(52)メキシコ/メキシコシティでのお仕事



















DATE:2009/08/10 Mexico - Mexico City -


さーてこっからがメキシコシティでのお仕事本番。

JALオフィスを訪ねてのチケット変更。
電話でも出来ないことはないのだがやたらと条件がめんどくさく、
対人で話したほうが気分的にも楽なので、オフィスを訪ねる。


さぁ、メキシコシティのJALオフィス。
トーレ・マヨールと言う地上xx階立てのメキシコシティで最も大きなビルの中にある。

しかもこのビル、観光やショッピングビルではなく、なんとオフィスビル。
そんな訳で入館はビルの受付カウンターを通してICカード付の入館証をもらい、
オフィスで働くビジネスマンに紛れてエレベーターに乗り込むのだ。

なんだか久々のオフィスビル訪問なんてビッグイベントに、
働いていた頃の事を思い出していた。

1年半程前は当たり前だったこの風景。その中に僕もいた。
高層ビルから見る景色なんて見慣れたもののはずだったのに、
なんだか妙にはしゃいでいる自分がいる。

日常も、離れてみればいつか特別に変わるもの。
日本に帰ったとき、また同じようなビルの中で働くかはわからないが、
ともかくまぁ、これが居心地の悪い景色ではない事は確かだった。


液晶ディスプレイ付のエレベーターがしばらく上昇を続ける間、
オフィスビル気分を楽しんでいたが36階にたどり着きフロアに出ると、
さすがに気分もひきしまり、一息ついてからJALのオフィスを訪ねた。


担当スタッフはなんだかすかした感じの白人系メキシコ人のお兄ちゃん。
チケットを見せ要件を告げ、変更可能かどうかの確認をしてもらう。

当初の予定ではこのままメキシコを北上しアメリカに入国、
そのままマイアミを目指し、そこからジャマイカに飛び、さらにニューヨーク。
そしてそこから陸路でロスアンゼルスまで進み日本へ帰国する予定だった。

が、どう考えてもあと3週間の予定ではそれは出来そうも無い。

と言うわけで、ここからマイアミまで一気に飛び、
ジャマイカ経由、ニューヨーク。そしてニューヨークからの帰国へと変更する。


すかした兄ちゃんがしかめ面をしながらめんどくさそうに画面を眺め、
キーボードを打ちながら何かを確認している。

インドでチケット変更は体験済みだが、
この確認中の間はただぼーっとしているだけしかない。
移動中のバスの中よりももっと退屈で暇な時間。

ルートは問題ないはずなので、後の問題は料金だけだ。
変更手数料がUSドルで125ドル。
それに加え空港使用料や税金が加算されたり減算されたりする。

インドの時はそれで5万近くかかってしまったが、
もし今回も同じぐらいかかると言うならば、
ルートを変更せずに自分でマイアミまでのチケットと、
ニューヨークからロサンゼルスまでのチケットを買うと言う方法もある。

アメリカは飛行機代が安い国で、
ここからマイアミまでも安ければ1万5千円ぐらい。
2枚の航空券を買ったとしても5万円はかからない。

そんなわけで要は金次第。

計算待ちの時間が続く。



「OK。出来たぜ」

自信ありげに兄ちゃんが僕に告げる。

ルートは間違いない、あとはいくらかかるかだ。そう聞くと、


「合計すると、200ドル前後ってとこかな。変更手数料込みで」


おーし!キタ!
こうと決まればさっそく変更の手続きに入ろうではないか。

「OK。ノープロブレム!プリーズ、チェンジ イット!」

そう言って彼に手続きを進めてもらう。


「OK!OK。・・・But・・・」



But?おい何だよ「でもね」って。


「What?」


「But、、、、エブリ ジャマイカ トゥ NY’s シート イズ フル」


へー。そーなんだー。そりゃ大変だー。

じゃねー!意味無いじゃんかそれじゃ!

マジで?マジで満席なの?
と、ちょっとぼーっとしてた頭を起こしなおして彼に尋ねる。


「うん。今日から9月まで全部フル。あ、9月4日だけ空いてるけどさ」


意味ねーよ、そりゃやっぱ。
チケットの有効期限日は9月4日。
ニューヨークからダイレクトで日本に帰れば帰れなくも無いが、
この旅の最終地点をニューヨクに決めた今、
いまさらニューヨークを外すなんてありえない。

となると残る手は・・・キャンセル待ち。

当然のことながらインド、デリーの恐怖が思い出される。
あの辛かったデリーでの2週間。
しかも今回は帰国が出来るか出来ないかの瀬戸際なのだ。
3週間しかない時間をもんもんと過ごすのは確実に避けたい。


「おー、、、おーけー。」


それでも変えますか?の彼の言葉に、
ちょっとやっぱり待って、と伝えとりあえず他のフライトを確保してもらう。

キャンセルが出たら即予約を入れといて!と伝え、
どうやら彼らの方でも確認しなくてはならないことがあるそうなので、
ともかく彼らの確認が終わり次第メールをもらうことにしてオフィスを去った。


うーむ。。。世界はまたしてもこの俺を阻むか。

と冗談交じりにつぶやいて街へと歩き始めた。

最悪はジャマイカを諦めなくてはならない。
しかし、なかなか行く機会のないジャマイカ。
それに未知過ぎるほど未知な国、ジャマイカ。
危険度NO.1の国に少々の不安はあるが、どうにか行ってみたい。

まーどうにかなるべ。

といつも通り考えても仕方ないことを考えるのをやめた。
駄目な時は素直に違う道を探せばいい。
世界中、どーにか道はつながっているものなのだから。



時間も余ったのでソカロと呼ばれる中心地を訪れ市内観光をちらりと済ませ、
屋台のタコスをぺろりと頬張る。

んーメキシコ、すべらんなぁ。

中東のシュワルマのようにぐるぐると回る肉の塊を、
細かく切ってトルティーヤで包んだだけのタコス。
こいつがまたやたらと美味い。

歴史地区の雰囲気も生活観があっていい感じ。
やっぱり僕はこの街が大好きだ。


宿に戻り買ってきた1リットル入りのテキーラの封を開ける。
日本でも見かけるメジャーなブランドだがメキシコで飲む味はいかがなものか。

冷凍庫で冷やしたぬるりとした琥珀色の液体をごくりとのどに滑らせる。


やっぱ、、、メキシコ最高!!!!


ほろ酔い加減の夜。いつの間にかビンの中の半分はメキシコの空気へと入れ替わっていた。


もう一度言おうかな。



Viva!MEXICO!

0 件のコメント:

コメントを投稿