DATE:2009/05/02 Uruguay - Colonia do Sacramento -
日曜日の午後。
南米らしくお店はすっかりシャッターを閉めてしまい開いているのは観光客向けのお店ばかり。
時たまスーパーさえもしまってしまうので不便ではあるが、
僕はこの日曜日の町歩きというのが最も気に入っている。
料理の音まで聞こえてくるひっそりとした町の中、住民は静かな一日を過ごしている。
そんな誰もいない晴れた道をのんびりといつもよりゆっくり歩くのは、歩きながらの日向ぼっこみたいで気持ちがいい。
うん。この町は楽しい。
何があるわけでもない。
ただのんびりとした木漏れ日が差す道が通る町。
色とりどりの花々が庭からひょっこりと顔を出す町。
めちゃくちゃ素敵な笑顔のパン屋のおばちゃんが暮らす町。
公園で木登りをする女の子が暮らす町。
久々に住んでみたいと思わせる町に出会ったことがうれしかった。
今度きたときには1月ぐらい住んでみるのもいいかもしれない。
僕は1時間もあれば歩き回れる小さな町が至極気に入った。
この旅で見つけたお気に入りの町を数えてみる。
インドネシアのバリ、マレーシアのランカウイ、ネパールのポカラなんてのもいい。
そうそう中国のシャングリラを忘れちゃぁいけない。大理のビールも飲めるのがいい。
ヨーロッパはどうだろう。スペインのグラナダ、リヒテンシュタイン、
それにやっぱりパリにロンドンと言った都会も捨てがたい。
中東はやっぱりシリアのダマスカス、女の子も綺麗だったし。
南米はアルゼンチンのメンドーサ、そこからたまにバリローチェに行ったりして。
ここまで1年3ヶ月。思ったよりも多くの町を旅してきた。
そして見つけたたくさんのお気に入り。
そんな町だけを1つ1つゆっくりと旅ができたら。
僕の老後、といっても40代ぐらいの目標はひとまずそこにある。
そのお気に入りがまた一つ増えたこと。それがとてもうれしかった。
入国の時は深夜バスで延々と走り続けたが帰国はフェリーに乗り
たった1時間でブエノスアイレスへとたどり着いた。
しかもコロニアエクスプレスという安いフェリー会社が運航を始めたらしく、
結局のところこれを使えばバスよりも早く安くブエノスアイレスからコロニアにつけた模様。
いつだって旅では情報がものを言う。
面白かったのはフェリーの出入国で、
ウルグアイの出国スタンプを押す横で、アルゼンチンの入国管理官が入国スタンプを押してくれる。
このアルゼンチン人の管理官がどこで暮らして、そもそも何人なのかが気になったが、
何はともかくそのためアルゼンチンに着いてからはイミグレーションなしで通過できるのはうれしいことだ。
久しぶりのアルゼンチン。そしてついに今日でお別れ。
明日のフライトが早いわけではなかったが、
ちょうどアルゼンチンペソが底をついておりまた降ろすのも癪だったので、
このまま直行して空港で一夜を明かすことにした。
アルゼンチン最後の夜。空港の硬い椅子の上でひっそりと過ぎていく。
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