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DATE:2008/04/09 Malaysia - Cameron Highland -
まさにジャングルトレッキングな森の中。
茂みを掻き分け、小川を乗り越え、ぬかるみの中を突き進む。
乾いた体を竹を割って得た水で潤し、
いつの間にか道すらもなくなったその道をガイドと僕とドイツ人の3人は猛然と進むのであった。
既に靴は水浸し。ズボンさえもびしょぬれである。
歩き始めて早、3時間。ガイドが何度かそれを探しにいくものの未だ姿を見せず。
それでも進むのはそう、ひとえに
「ラフレシアに会いたい」
からである。
思えばインドネシアでニアミスして以来、どこか頭の片隅にこびりついていた彼の存在。
世界で一番大きな花。世界で一番くさい花。
その大きさ最大で2メートルにもなるという。
しかも他の植物に寄生する、花のみの奇妙な生態。
さらには他の花とは異なり臭気で「ハエ」を寄せ付けて受粉するその奇抜さ。
まさに世界一の花としての貫禄は十分である。
その花に会えるとは露とも知らず高原のリゾート地にたどり着いた僕なのだが、
一度会えると知ってしまった以上、その思いは膨らみに膨らみリゾートなんのそののハードなトレッキングツアーに参加したわけである。
そのラフレシア。進めど進めど姿は見えず。
時折、朽ち果てた姿やつぼみの状態はちらほら見えるが開花したものは見当たらない。
ここもだめ、そこもだめと、ガイドは森の奥へ奥へとグングン進んでいくのであった。
既に3時間が経過。
死んだとは言えかなりでかい花の跡やつぼみを見つけ、
なんとなくこれでいいやと満足しかかっていたそのとき、
前を行くガイドの彼が「にやり」と笑ったのである。
そう、いたのである。彼が。ラフレシアが。
その大きさ約50センチもあろうか。
もう、ただデカイ!としか言いようがない。
しかし意外なほどにきれいな花なのである、ラフレシアは。
赤く色づいたその姿。丸みを帯びたゴテゴテしたそのフォルムが予想外に美しい。
さらに思っていたほどには腐臭はひどくなく、その美しさだけが際立っていた。
いやはや大満足である。
夢中で写真をとりまくり、花のアップやら一緒に記念撮影をしたりだと大はしゃぎ。
なぜだか、遠くに来たもんだなぁと旅の実感まで沸いてくる始末。
それほどまでに非現実的な花なのだろう、この花は。
多い茂るジャングルの中に、ポツンと咲くその姿は孤立無援、唯我独尊の香りがする。
そんなわけで大興奮の後にラフレシアに別れを告げ、山を降りたのである。
(もちろん奥地まで進んでしまった下山が簡単なわけはないのだが)
なんだか今も特別な経験をしたような気がしている。
見れると知るまでは考えてもいなかったぐらいラフレシアには何の思い入れもないのだが
いざ見てしまうとなんだか、無上の体験だった気がするから変なもんだ。
世界一大きな花、ラフレシアにマレーシアで出会った。
p.s.
なんか2メートルの奴もあると聞くとそれもまた見てみたいと思うのだから、
人間の欲とは果てしなく贅沢なもんだ。
コメント
返信削除okappa2008年04月10日 00:15
ギャーー!!ラフレシアってすっごいねーー!
そして、ちょっと怖い。真ん中のその穴、怖い・・・。
トレッキングいいなぁ☆
えみこ2008年04月10日 00:40
穴怖い…
唯我独尊と言われ、鉄平さんがラフレシアのどまんなかに鎮座するイメージが沸きました。
はじめ2008年04月10日 16:20
ラフレシアすごいね
2メートルのやつ、かなり見たいんですけど
そして気になるのが、3枚目の写真の頭に乗ってるのは、花なのかな? こっちが世界で一番。な花なのかと思ったよ
あば2008年04月11日 02:12
ヤーマン
子供の頃図鑑で見たことがあって、気になる存在だったなあ
すごいね
ただただ羨ましい
ぺ清2008年04月11日 21:43
あたし、途中まで人食い花だと思ってましたこの子。
いや、何歳ごろまでそう思ってたかは言いませんけど。
鉄平2008年04月13日 13:06
>okappa
すごいのだよー、ラフレシア!
そして真ん中の穴の中はぎざぎざした中身があるのだね。
帰ったら写真みせるよー
>えみこ
次回鎮座してみます。悟りを開きます。
>はじめ
2メートル見たいよねー!
なんかインドネシアに生息してるらしい。
ちなみに3枚目のやつは花ですね。プリンスごっこをして遊びましたw
>あば
でしょ?子供心に気になるよねラフレシア。
ぜひ家で育てよう!
>ぺ清
ふーん途中ねぇw
でも昔の人もそう思ってたらしいよw
だから最初はだれも触れなかったらしい。
しかし今では漢方薬に使われるらしいから、人間とはすごいもんだ