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DATE:2008/02/19 Australia - Ululu -
朝。4:30。
目が覚める。
目の前には暗闇。その中に浮かぶ点。
メガネをかけて気づく。その点が星だったんだと。
月が消え去った夜空の星は、異常なぐらいの輝きで夜空を染めていました。
流れ星。
流れ星。
次々と落ちてくる幸せの神様にお祈りなんかしてみたりね。
夜も明けぬ前から起き出したのは、ウルルのサンライズを鑑賞するため!
みんな眠い目を強制的にたたき起こして、朝ごはんを食べて、
サンライズの鑑賞ポイントへバスはひた走る。
走っている間にも夜は明け始め、すこしドキドキしながらね。
6:30。
昇り始めたお日様は思う存分、輝いていました。
御来光とはまた違う、黄色い大きな太陽。
たった5分間の贈り物。
ウルルはサンセットとは逆の順序で彩を変えていく。
なんだかここに来て「すごい」以外の言葉は使っていない気がする。
言葉で表現できるものなんて、ほんの一部なんだと気づかされる。
朝日が昇り、朝になり。
ウルル一周のベースウォークが始まる。
世界一の一枚岩。
ただそれが1つの岩とは信じられないほど、表情が豊かで、
1歩1歩違う顔を見せてくれるウルル。
剥がれ落ちた断崖や、水でえぐられた洞窟。
何百年、何千年もの時が作ってきた表情。
神が創った岩。
岸壁に顔に付けてみると、ひんやりと優しさが伝わる。
ウルルを登ったか?
登らなかった。
なぜなら、風が強くて閉鎖されていたからね。
ウルルには登ることができる。
ただ、その時はアボリジニの文化について常に考えなくてはならないのかも。
彼らにとって神聖なその岩は、登るなんてもってのほか。
神様を足蹴にする行為だからね。儀式のとき意外は触れることもゆるされない。
ウルルに着くといたるところに彼らのメッセージが見える。
「登らないでください」
「写真を撮らないでください」
「傷つけないでください」
・・・etc。
ただ、僕は登ろうと思っていた。閉鎖されていなければ。
彼らのメッセージを知った上で。
たぶんそれは只のエゴなのだろうけれども、
彼らと同じもの知りたいし体験して、
少しでも理解したいと思っている。
知ろうとすることで誰かが傷つく。
僕のもっとも好きな作業で、僕を動かす原動力が誰かを傷つける。
人間は常にエゴで生きてると思ってるし、それが生きることなんだろうけれども。
誰かを傷つけることとのトレードオフ。
自分にその覚悟があるのか。
ただ偉大な存在なだけではなく、そんな事を考えさせられる場所でした。ウルル。
さようならウルル。また会う日まで。
今夜はキングスキャニオンに向かい、眠る。
もちろん寝袋なしで。
一緒のツアーの日本人のみんなと語り明かす。
旅の話。人生の話。恋の話。
オーストラリアでの旅や生活で得たもの。
まじりっけなしの自分の姿。
それぞれがそれぞれの想いを持って今を生きている。
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