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DATE:2008/02/21 Australia - Alice springs to Cairns -
早朝。5:30AM。
戦いの火蓋は切って落とされる。
そう。それは寝袋代をゲットするための戦い。
前述したとおり、エアーズロックツアーで前払いしていた寝袋が
現地に行って足らないことが判明し、キャッシュバックするはずの予定だった。
ところが。。
たった15ドルなのに、現金での手渡しはできないという。
クレジットカードや銀行への振込みはできるそうだが、
たかが15ドル。
ごり押しすればいけるんじゃないか!?
ということでカードも銀行もないぜ!
と言い張り
「現金でくれ!現金でくれ!」
と、騒いだ結果・・・。
「じゃぁ、明日の朝オフィスに取りに来てね♪朝、6時とかだけどw」
しまったーーーー!!!!!!!
ごねるんじゃなかった。ごねるんじゃなかった。。
もう既に、カードがないと言ってしまった都合、
やっぱりカードに返金してとは言えず、また早起きをしてオフィスに行くことに。
たった15ドル(1500円ぐらい)の為に。。。
そして戦いが始まった。
さぁ、5:30。
ピックアップのバスを待つ。
5:45。まだ来ない。
そういや、僕がツアーに行くときも結局20分ぐらい遅れたな。
とか思いながら、のんびりとバスを待つ。
6:00。まだ来ない。
え???来ないよ??
そういや運転手が言ってた。
「その日のツアーのピックアップがその宿に来るはずだから、朝待ってなさい」
うーん。そういうことか。
ん???
「そのツアーに参加する人がいなきゃ、この宿にはバス来ないじゃん!」
隣で待っているツアー参加者らしき人に聞いてみる。
「アドベンチャーツアーの人?」
「ん?違うよ。別の」
もうちょっと離れて待っている人にも聞いてみる。
「アドベンチャーツアーの人?」
「ん?違うよ。別の」
ぉい。
いねーじゃねえか!ツアー参加者!
焦る。焦る。焦る。
ホームレス中学生の言葉を借りるならば、
「たじろぎに、たじろぎまくる」
とそこへ・・・
アドベンチャーツアーズと書かれた車が向こうからやってくるのを発見!
「おー!来た来た!」
と安心した矢先、
あっさりと目の前をノンストップ。
何事もなかったかのように路地を曲がっていく。あぁ、無常。
ぉい!こら!!!
追う。
これを逃したら、別のバスが来るかはわからない。
チーターのように全速力で、
曲がり角を駆け抜けて、ひたすらバスの背中を追う。
ちょっとサイズが合わなくて履きにくいビーサンで、必死に駆ける。
「WAIT!WAIT!WAIT!WAIT!WAIT!WAIT!」
早朝の静けさの中、ひたすら連呼。
めっちゃ手を振る。
猛アピール。必死。
やっとの事で止まってくれたバス。
いぶかしげに僕を見る彼ら。
状況を説明し、ツアー参加者に混ざりながらオフィスまで乗せてもらうことに。
オフィスで寝袋が貸してもらえなかったもう一人の友達と合流し、
金返せ!とまくし立て、無事現金はゲットできました。
(最初、オフィスの人まで事情が伝わってなかったみたいで、いろいろゴネられましたが・・・)
とりあえず、ホテルまで送ってもらって、
NO sleeping-bag事件は幕を閉じました。
教訓。
「業に入れば、業に従え」
聞けば、オーストラリアでは返金などの場合、
クレジットカードか銀行振り込みでの対応が普通だそう。
たかが、小銭と思っても、対応は一緒。
下手にごねたのが事の発端でした。
ただ、今回の件でいろんな事に気づかされた。
例えば、会社や会社員の日本との違い。
基本的に彼らは自分の責任にはしたくないらしく、
お役所のように延々と責任転嫁が続いていく。
たぶんそれって、日本と違って会社への帰属意識の薄さから発生するものなんじゃないかな。
日本人の僕らは
「トラブルは会社の評判を下げるから、なるべく早く丁寧に解決したい」
と思うだろう。
でも彼らは
「トラブルを自分のせいにしたら、自分の評価が下がるから、なるべく誰かに解決してもらいたい」
と思うんじゃないかな。
(もちろん、一人のオーストラリア人から全てそうだと決め付けるのはどうかと思うけど)
大局で見ると、彼らの考え方は会社の経営難につながっていくし、
マイナスにしかならない。
でも、それって終身雇用の意識がある前提だったりする。
自分の評価を上げて、他の会社に転職する。
会社が傾いてきたら、転職すればいいや。
こう考えると、彼らの「責任転嫁」は正しい選択に思える。
終身雇用の意識が崩れ始めた日本も、いずれこんな状況に陥るのかもしれない。
会社の利益と、個人の利益を共存させる。
例えば、僕が経営をするならば、一番悩むポイントなんだと思った。
でもさ。
よく考えれば、日本の会社だって上層部に行けば変わんないよね。
最後に責任転嫁をするのは一緒だったりして。
要は日本の会社では一般社員には責任は追及されないだけかも。
話題を変えて。
アリススプリングスには、アボリジニの人々が多く暮らしている。
彼らのための幼稚園があったり、ホスピタルがあったいと、
充実した福祉施設も完備している。
きっと、ウルルという聖地を観光地化する見返りとして、
なんらかの保障を与えるということなんじゃないかと思う。
街中での彼ら。
彼らは昼間から、のんびりと公園ですごしている。
たまにドットアートを書いて売っている人はいるが、きっと働いてはいない。
聞いた話によると、彼らは政府からの生活保護を受けて生きているんだそう。
彼らは市販のタバコを吸い、スーパーマーケットで買い物をし、ベビーカーを押していく。
正しいことが何か。
そんなことはわかんないけど、彼らの中に既に先祖の掟や戒めはないんだろうな。
働いていないことは別に問題じゃないと思う。
そもそも、彼らは食事や生活のための労働しかしてこなかったんだろうし、
本当は僕らもそのための労働だけで十分なのかもしれないし。
ただ、その最低限の労働も政府が保証するお金でどうにかなったときに、
彼らは何を守っていくんだろう。
この街ではアボリジニと白人の両方が住んでいる。
ただし、お互いが共存しているという雰囲気はまったくなかった。
お互いがお互いのことを他人だと思っているような町。
アボリジニの女の子が、新品のボールで遊んでいた。
間違って僕のほうに転がって来たボールを、笑顔で彼女に返してあげる。
彼女は無表情でそれを受け取り、いつまでも僕のほうを見つめていた。
もしかしたらどうやってコミュニケーションをすれば良いのかがわからなかったのかもしれない。
そして今はケアンズ。
今回はバスじゃなくて飛行機でひとっとびー!
なぜならバスだと二泊三日もかかるからw
乗ってられるかー!
灼熱のアリススプリングスとはうって変わって、
日本の夏を感じさせるような、もわっとした空気の街。
目指すはグレートバリアリーフ!
もぐるぞー!!!
コメント
返信削除nina2008年02月24日 04:44
あ~、あ~、あ~。
結局結果オーライだったみたいだけど、
ゴネゴネは、時には大変な運命になっちゃうものだわね。
お疲れさま~。
ま、「ゴネ」ってより、「ネゴ」??
まだまだ楽しんで~♪
はじめ2008年02月24日 13:02
15ドル…しっかり返してもらえて良かった
共存するってむずかしいのかな…。お互いの文化があり、主張がある中でも共に生きるっていう事が普通になってると思ってた。
女の子のどうコミュニケーションをとったらいいのかわからないっていうのも寂しい気持ちになる。先に生まれた大人たちが教えてあげないと、そこから変わらないと変わらないのかな…。
お互いの文化を尊重しながら、共存できる世の中になったらいいのにな。まーそれができたら争い事も起きないか…。
鉄平2008年02月24日 21:33
>nina
そうそ。ごねる前に、文化の違いも考えねばね。
まぁ、英語力の問題もあるきがするけどなー
「ネゴ」ができるようにがんばります!
>はじめ
んー、共存。
どっちかが優劣を感じてたり、被害者意識を持ってたりすると変わらないのかもなぁ。
もちろん全員が沿うじゃないと思う。
ケアンズに着いて、けっこう共存しているアボリジニを見る。
部族の違いかもしれないけど、うれしいことだな。
なんか結婚している人もいるっぽいよ!