2008年7月14日月曜日

世界一周 in (9)中国/北京到着!







DATE:2008/07/14 China - Beiging -


朝、7時に北京に到着。

決めていたユースホステルに電話をする。

北京は大きい。
地図でざっと眺めただけだが、
おそらく東京の23区と同じぐらいはあるだろう。
宿探しも今までと同じ適当にというわけにはいかない。

というわけで、旅に出て初めて
予約の電話というのを入れようとしたのである。が、


つながらない・・・。



まだ朝7時。従業員は眠りこけているのだろうか。
二回ほどかけてみるがつながらない。

そうこうしている内にバスが来てしまったので、
取り合えず行けばどうにかなるさ、とユースホステルに向かうことにする。

バスと電車を乗り継ぎ、目的地の近くへ到着。
そこから5分ほどとの情報を頼りに、
あっちに行ったりこっちに行ったりと探しまくる。

何度か迷ったがようやく目的地の看板が見えてきた。
受付は地下にあるらしく、階段でそこへ向かう。



そして、そこはもぬけの空だった。





一瞬、目を疑う。
ドアはある。看板もある。
なんとなく中を覗くとホテルらしき設備もある。


しかし目の前のドアには無常にも、
これでもかと言うぐらい大きな鍵がかけられている。


閉店。。。。?・・・まじですかーー!


地下の薄暗い照明の下で、しばし放心状態になる。
えーと、えーと、えーと。。。。頭がなかなか切り替わらない。

宿探しの疲れもあり10分ほど放心した後、
再起動し次の場所を探すことにする。


今度は間違いなくいこうと、次のユースに電話をしてみる。

繋がった!

なんとか予約まで済まし、一安心。

宿に移動し取り合えず今日からの住まいを確保する。


まだお昼だったが、なんとなく宿でまどろんでいると雨が降り出す。
北京市内の観光でもしようかと思ったが、
体調もあんまり良くなかったので、めんどくさくなり休養日にすることに。


しかし北京は思ったよりも大きな都市だ。
上海からは遅れていると言われていたので想像していなかったが、
高層ビルが立ち並び地下鉄が整備された現在は、
上海と比べても遜色はないほど発展してきている。
ほぼ東京と変わらない。その言葉に違和感はない。

この数年で一気に発展したのだろう、
新築のショッピングセンターや高層ビルが目立つ。

中国の成長が如実にこの町に映されている気がする。


そういえばこういう大都市はタイのバンコク以来久しぶり。
ちょっとだけ、この何でもある場所に慣れずに戸惑ってはいる。


北京ではやることが沢山あるのだ。

万里の長上はじめ、見所沢山の都市。
さらに友達に会ったりといろいろ。


さぁ、中国の首都までたどり着いた。
中国編も終盤に・・・向かうのかなぁ。なんか終わる気がしないw
んーオリンピックどうするかが、今後の鍵だなぁ。

ともかく楽しみまーす。

2008年7月13日日曜日

世界一周 in (9)中国/ここが変だよ中国人!







DATE:2008/07/13 China - Luoyang -


次はついに北京!
と思うが、移動が上手くいかず夜のバスで北京を目指すことに。
ぽっかり空いた1日を、映画でも見ようかと探すが洛陽では見つからず。
無念。


なのでここは一つ、中国の不思議をまとめようかと。

中国に来てからいつの間にか1ヶ月近くが経っている。
思えばこの国はカルチャーショックの塊だ。
これだけ東南アジアを旅してきても、
まったく異なるこの中国という国。

だからこそ興味は尽きないのだが、
これは明らかに変!というところもママある。

そんなところをメモ書き程度にチョロっとまとめる事にする。




■1.ニーハオトイレ

まずいきなりトイレの話かよ。と思うが、
中国に入国して最初にカルチャーショックを受けたのはやっぱりこれ。

通称ニーハオトイレと呼ばれるこのトイレ。
なんと、


ドアがない。



それどころか、



隣の人の間に壁もない。



完璧、お披露目スタイルでトイレの用を足すのである。

周りの人に見られるのはもちろん、
こちらも相手を見ながらのウンチングスタイルである。

時には順番待ちの列ができ、
中国人は中の人と並んだ人で話込んでいたりもする。

さらには流すところも隣の人と一直線につながっていて、
用を足している途中で誰かのブツがドンブラこと流れてくることもママある。


いままでこう、水でお尻を洗うとか、
そういったトイレットペーパーを使わない文化は見てきたが、
さらにドアさえも取っ払うとは中国人の感覚はどんなもんじゃ。
しかも中国人はトイレットペーパーは使うのである。
そんなものよりドアを着けろと言いたい。

しかしなぜ、ドアがないのだろう。
建物内にトイレがあるので完全フリーというわけではない。
何ゆえドアだけ・・・。

中国人の一般家庭のトイレは1つだけなので、ドアはある。
ないのは公共のトイレだけである。

中には隣との敷居だけはあるところもある。
なぜ、あと一歩がんばってドアを付けないのかは不明である。

なんだろう道教か何かの教えなのだろうか。

それとも昔は世界中、ドアの無いトイレだらけで中国だけが取り残されたのか。


ちなみに新しく建った建物や高級デパートなどに行くと、
ドアはキチンと付いている。
ということは中国人自体もドアなしはおかしいと思っているのだろうか。
ドアを付けられなかった理由はなんなのだろう。


1ヶ月経つ今も謎は深まるばかりである。





■2.おしりまるみえ


中国の子供、特に1歳ぐらいの子供はお尻にぽっかり穴が開いた服を着ている。
男女問わずそれを履いているので、大事な部分は丸見えだ。

と言うわけで何にも知らない子供たちは、
おちんちん丸見えで町をよちよちと歩いている。


服を見ると特に切った後は見えないので、もともとそういう作りなのだと思う。

いやはや効率的と言えば効率的。
オムツなど使ってなるものか!である。エコシステム。


と言うわけで子供たちは所かまわず、おしっこし放題。

道端だろうが公園だろうが、彼らは思いのままに自らを解放する。
中国ではそれが普通なのだろうか親もそれを手伝ってたりなんかする。


最初見たときは「尻っ!」と驚いていたが、
なんだか今はむしろ微笑ましい。

そう言えば僕たちは男の子と女の子の体が違うことをいつ知ったのだろう。
中国の子供たちは相当早期に知ることになるんだろうな。


でもあれ、いつまで着るんだろう。
僕だったら物心付いた時には着ていたくない代物だ。




■3.成人用品


町に出て驚くことの一つに「成人用品」がある。

町の中に普通によくあるので、
最初は気にも留めなかったが、ある日そっとのぞいてみるとそれは、


「大人のおもちゃの店」


であることに気づく。


え??

大人のおもちゃの店であふれているって事!?
はい、そのとーりなのであります。

何故なのかは良くわからないが、
道を歩けば成人用品。なぐらいに1つの道に1軒ぐらいは存在する。

最初は地方だけのものかと思っていたが、
どこの町にいっても同じような状況なため、中国全土がそうなのではないかと思う。


小林リサーチ結果によると、
売っているものは男性用の自慰補助器から女性用のバイブ、
ローションやエロ本、コンドームまで多岐にわたる。
さらに看板を見ていると妊娠促成薬やバイアグラ的なものも扱っているようだ。

まさにエロの王国。

ちなみに男性用~は輸入しているのか洋物のパッケージが多かった。
中国人は洋物がお好きということか。


そう言えば、バスなどに乗っている時に日本で言うと
アエラとかSPA的なエロ要素が高い雑誌を読んでいる人も多い。
男性だけでなく女性もそうだから、一般的なのだろう。


これもまた一人っ子政策で溜まった性欲の影響かなんかなんだろうか。

町を歩けば~な程にあふれていると言うことはそれほど市場があるか、
圧倒的に利益率が良いということなんだろう。
なんとなく前者な気がするのだけれど。


良く考えればAV合法という、
先進エロ大国日本はある意味ビジネスチャンスなのではないだろうか。
ヌードシーンもNGという、文化統制の厳しい中国でどこまでできるかはわからないが、
そのノウハウを生かせば一儲けできるであろう。

13億人総エロ。


エロ帝国、中国。そう言われる日も遠くは無い・・・かもね。




■4.マージャンとカードゲーム


中国と言えばマージャン。
そのイメージを裏付けるように中国ではいたるところで
マージャン牌をジャラジャラする音が聞こえる。

別にこれは比喩とかそういうことでもなくて、
店先やホテルの中には必ずと言っていいほどマージャンの台があり、
大概暇そうな店は家族なのか仲間なのかで、
一日中マージャンをやっているのである。

その成果なのかわからないが、
中国人のマージャンは異常に早い。

牌の列を組み立てるや否や、
各自それぞれの牌を手元に引き寄せ、
最初の人は全員が牌をとり終わる前には一つ目の牌を捨てている。
牌の並べ替えなどしないのである。
したとしてもやりながら徐々に組み立てていく。

ある意味、これはものすごい能力だ。
そりゃ毎日何年もやり続ければこうなるのかもしれないが、
この中国人達の中で一番マージャンが上手い人ってどんな奴なんだろう。
想像もできやしない。


その他にはトランプを使ったカードゲームなんかも良くやっている。

なんのゲームなのかは良くわからないが、
見たところ大貧民に近いゲームが良く遊ばれている。


夕方近くになると、
町はいつの間にかゲームパラダイスになる。

公園なんか行こうものなら、
カードゲームに群がるおっさんおばちゃんがわんさか見れる。


ちなみにもちろん全て「賭けマージャン(カード)」
合法違法なんのその。日々、彼らは生活をかけて戦っているのである。
そりゃ上手くなるわけだ。


しかし店に客が多くて賑わってそうなところを選ぼうと思うと、
その客が全て関係者でみんなカードゲームをしていただけ、
なんて事が良くあるの少し困る。
彼らは客の姿を見ると、そそくさと立ち上がり仕事を始めるのだ。


そんなわけでゲームは、サクラの役も兼ねた一石二鳥の暇つぶしなのである。




■5.偽札疑惑


どういうわけか中国に入ってからやたらとお金をチェックされる。
100元とか大きめなお金ならまだしも、
20元とかも新札の場合はチェック。

そのチェックの仕方も本格的で、
キチンと偽札チェッカーの機械を通して、さらに透かしてみたり。


どうやら最近、中国では偽札が流行っているらしい。


いつの頃からかはしらないが、
お金をチェックする習慣が付いたようす。


受け取ったお金を手に空を見上げる姿はなんだかかわいくもある。




■6.第26中学校


中国の中学校はなんと「第26中学校」まで存在する。
通りがかりにみた中学校がそうだっただけだから、
もしかしたら最大50ぐらいはあるのかもしれない。

さすが人口13億人の国。スケールが半端じゃない。
しかし第26中学とは。想像もつかない。

中学対抗運動競技会なぞやろうものなら大変な騒ぎ。
一つの競技で予選から本選までどれぐらいの時間がかかるのだろう。
さらに、全国大会までいったら・・・。


でもこれはいつの時代に作られたのだろう。

なにせ今、中国は一人っ子政策中。
これが最近作られたのであれば、一昔前はさらに沢山の学校があったはずだし、
その逆ならばこの第26中学というのは無駄な過去の遺産になる。

なんだか気になるところである。


はぁ、でも第26中。って。


おまえ何中?


26中。。。。。なんか変な感じ。




■7.元自転車大国の現在


一昔前まで中国と言えば「自転車」のイメージが強かった。

いま、中国の町を歩けばそのイメージは一変し、
大量の自動車が走る自動車大国へと姿を変えているのがわかる。


それでもやはり自転車族の皆様はまだまだ現役だ。

そして彼らは今、進化した姿で僕らにその存在を見せ付ける。


彼らのマシーンはなんと「電動自転車」へ進化したのである。


町中いたるところで見かける電動自転車。
日本でもラクーンなどの自転車が販売されているが、
その数、性能共に中国の電動自転車には足元にも及ばないだろう。

なにせ、彼らの電動自転車はめちゃくちゃ早い!

自転車の癖に、時速20キロぐらいのスクーターぐらいのスピードは楽々出せるのである。
自転車の格好をしたモンスターマシーンが町中をびゅんびゅん駆けていく。


中国の道路は自転車なのかバイクなのかに配慮されたつくりになっていて、
広い自動車用の道路の両側に、別に一本の二輪車用の道路が作られている。
そこをスクーターや自転車が通るルールになっているらしく、
夕方になるとその電動自転車が大量に走り抜けていくのである。

どういう仕組みになっているのかはわからないが、
人に聞いた話だとバッテリーが積まれていて、
自宅で充電して走っているそうなのである。
ホントかどうかは疑わしいが、それならあのスピードにも納得いく。

そういえば観光地などで使われている自動車も電気自動車。
さらに町を走るローカルバスも電動ケーブルカーが多い。

しかしながらそうなると、
中国の電化スピードは意外と速いんじゃないかと思ったりもする。
日本の電動自動車なんて、ほんのわずか。
中国の石油問題の深刻さも後押ししてか、
圧倒的なスピードで中国の電化は進んでいくのでないか。


中国の町並みを見てると日本って遅れてる?と思ってしまうのも確か。


日本のおばちゃんが電動自転車で団地を駆け抜ける日は来るのか!?







■8.マナー


結局のところ、一番これが言いたいのかも知れない。



マナー最悪!!!!!



四千年の歴史。発展した経済。

これだけの歴史や経済を持っていながら、
なぜかマナーだけが東南アジア含めても最悪の国、中国。

ほんと、「なんで?」


路上でつばを吐くなんてのは当たり前。
店の中だって当たり前。従業員だって自分の店でつばを吐く。

ゴミだってポイ捨て御免。
アイスの袋をポイポイッと。
目の前のゴミ箱。ん、なによそれ?って感じ。
リサイクルと書かれたゴミ箱。不回収と書かれたゴミ箱。
どちらも同じものが入っているのはどうしなのだろう。


順番だって守らない。
列?なにそれ?アピールしたもの勝ちでしょう。
窓口に横から割り込んでお願いすれば早いもんね。



そしてトイレは流さない。断じて流さない。動かざること山の如し。
公衆トイレに入れば当然のように残留思念がごとく、茶色いご老体が鎮座している。
流れまいと必死の抵抗をするそれは、気持ちよいぐらいど真ん中に・・・。

なにがそんなに心残りなのだろうか、この残留思念たちは。
中国人はトイレでマーキングでもしてるのだろうか。
必ずと言って良いほど残っているこの残留思念。思いの強さは計り知れない。


唯一、交通マナーだけは厳しい指導の成果があってか、
東南アジアの国々に比べればまだマシと言えるだろう。
オリンピックが過ぎて、通りに立つ指導員がいなくなったらどうなるかはわからないが・・・。




これだけ長い歴史があり、立派なビルが立ち並ぶ国で、
そこに住む人間だけがおかしいのはなぜなのだろう。

別にシャツがはだけてたり、半裸で歩き回るのは、
「だらしない」と思うものの価値観の違いと考えれば納得がいく。
暑い日にキチンと服を着るのが正しいなんて誰が決めた。非効率じゃないか。
確かにそれはその通りだと思う。


でも、衛生面や道徳面はマナーとして価値があるはず。

その証拠に中国では圧倒的な人員が清掃員にあたっている。
なので町自体はけっこうキレイに見えてしまう。
でもさ。そのコストは誰が払うのよ?と思うと、
ゴミを捨てたり唾を吐くことで
自分たちが不利益をこうむっている事に気づいていない現状を感じる。



中国のビルは全て新しい。
これはけっこう、この状況を説明している光景なのかもしれない。

経済はここ10年ほどで急速に発展してきた。
そのため、見た目的には先進国に近い形に成ってきた。

それに文化が追いついていない。それがこの不思議な国の状況を作っている気がする。


でもこの国は道徳を尊ぶ儒教の国なんだよなぁ。
文化大革命の際に儒教精神が大打撃を受けたからって、
ほんの50年でその道徳観がここまで揺らぐとは思えない。
となると、四千年の間、こういった状態だったのだろうか。

うーん、不思議だ。



2008年。オリンピックイヤー。

沢山の外国人がこの国を訪れる。


そしてきっと誰もが口々に言うだろう。




「うんこ大国、中国!」




せめて、トイレは流そうね。


以上、ここが変だよ中国人でした!

2008年7月12日土曜日

世界一周 in (9)中国/少林カンフー!!!







DATE:2008/07/12 China - Luoyang -


偶然にも昨日の夜にドラゴンボールをやっていた。
中国語の吹き替えの悟空の声は明らかに変だったが、
久しぶりの「ちゃ~ら~へっちゃら~」になんだか燃える。

そして今日はなんと「少林拳」を見学に!


昨日のドラゴンボールでテンションは見事にMAX!
依頼しておいたツアーで嵩山にある少林寺を回っていく。

ちなみに「少林寺拳法」と「少林拳」は別物だそうである。

僕も以前、たまたまテレビを見ていて知ったのだが、
日本で有名な少林寺拳法はなんと、日本の四国が発祥の地。
現に、四国の高知には少林寺拳法の本部が置かれている。

なんであの地味っぽい少林寺拳法が、
中国ではあんなに派手なカンフーができるんだろうと思っていたら、単に別物だったそうで。

というわけで僕らがイメージしている、
棒術を使ったり、気功を使ったり、蠍拳を使ったりの、
派手なパフォーマンスの武術は「少林拳」という、
中国古来の武術なわけなのである。

少林寺。というのがその武術の総本山であるところ。
その武術で、唐の天下統一を成し遂げたというからすごい。
さらにココは達磨が「禅宗」を開いた由緒正しき場所でもある。


ウンチクはさておいて、
もう既に気分は天下一武道会♪

はやる気持ちを抑えてツアーのバスが目的地に到着するのを待つ。


1時間ほどするとバスは停車。


ついたー!!!!!!!!!!


と思うと着いていない。
なにここ?と思う、なにやら小さなお寺らしきもので降ろされる。

聞いてみるとここは

「三蔵法師生誕の場所」

だそうだ。



いらん!!!!!そんなのいらん!!!

俺は、ドラゴンボールが見たいんだ!!!




しまった・・・。やはり伝わってなかったか、あの客引きのおばちゃん。

宿を紹介したついでに(例の公安が乗り込んできた宿)、
やたらと少林寺ツアーを進めてきたおばちゃん。
少林寺はもともと、自分でバスに乗りゆっくりと周りたかったので断るも
執拗に勧めてくるので話だけでも聞いてみることに。

なにやら少林寺と白馬寺という中国最初の仏教寺院を訪れるツアーらしい。

もともと白馬寺も行きたかったので、
「少林寺に5時間ぐらい居れるなら良いよ」
とオーダーを出してみた。
出発時間と帰りの時間などをチャートにして念入りに確認。
僕のオーダーを満たしてるとのことなので、そのツアーに申し込むことにした。


そのとき僕は忘れていた。石林での失敗を。
中国のツアーは要らんところに、いろいろ寄るという事を。


というわけで、少林寺には向かわず、
どんどんと良くわからない観光地を次々とめぐっていく。
途中からはもう成るように成れモードになったので、
イライラすることもなく、なんだかわからない場所なりに楽しむ。
自分では行けないような所にもいろいろ行ってくれて、
まぁまぁ満足はできました。



というわけで、目的の少林寺には午後2時ごろに到着。
少林寺を1時間程度で見学し、3時からは念願の武術見学である。

塔林と呼ばれる、僧侶の墓石群を見学し、
少林寺本殿を急ぎ足で見学する。

少林寺の建物などは特に特別なものはないのだが、
そこに刻まれた武勇伝を物語る痕跡はけっこう面白い。

修行僧が石の床を撃ち続けてできたといわれる「武僧脚杭」
48もあるその石のへこみは、ほんとかよ?と思うけれど、
なんだか中国だとありえそうな気もしてくる。

寺の中の壁面も武術に関する壁画が多く、
この寺が特出したものであることがわかる。



と、どこか上の空で少林寺を見学して目指すは一路


「演舞場」


3時から始まる演舞。席取りのために既に多くの人が並んでいる。
演舞場の周りにはへんてこな演舞をしている像が立っている。
この辺はやはり中国の観光地。変なところに金をかける。

そして見つけた「武」と書かれた大太鼓!
うーーん、天下一武道会♪


人の波に乗り演舞場内に入るもその席はほぼ全て満席。

その中に1つだけ開いた席を見つける。
しかも中央ど真ん中。ラッキー♪
こういう時、一人というのは便利だ。


10メートル四方ぐらいの演舞台にはまだ誰も姿を現さない。

ふと、会場の電気が落とされディスプレイに広告が流される。
その中に日本映画らしい、少林拳を学ぶ中国の子供が日本に留学してくるというものがあった。
明らかに無茶な内容だったが流行ったのだろうか。


その広告の音がふと途切れる。
場内に中国語のアナウンスが流れる。どうやら始まりらしい。

暗い演舞台の上に10人ほどの人間が現れたのがわかる。
観客もそれがわかり、一瞬の静寂が訪れる。

瞬間、



「バッチーーーン!!!!!!!!!!!」



といきなりの大音響が場内に響く。
それはリズムを取り、バチーン!バチーン!と繰り返される。
何の音かはわからないが、凶器的な響きのある音である。

その大音響が鳴り響く中、いきなり場内の照明が演舞台を照らす。
音の正体が観客にそこで知らされる。

なんと鞭!

鞭を振り回すだけで、これだけの音を作り上げていたのである。
それは単に演技ではなく、武術であるということを観客に知らしめる効果があっただろう。

一気に明るくなった演舞台の上を、
鞭や剣や棒などの各々の武具を持った演舞者が駆け巡っていく。

一瞬で、体に鳥肌が立つ。


めちゃくちゃカッコいいぞ、これ。


一人ひとりが自分の武器での演舞を次々に披露していく。
その姿はまさにカンフー映画のよう。
サーカスを見ているようなその動きからは、
持っているものが武器だからか緊張感がぴりぴりと伝わってくる。


10人ほどがそれぞれの武器を披露し舞台を引き上げていった。

その後は、鋼体術や気功、演舞などの演目を次々に披露。
そのどれもが美しく、かっこいい。

途中観客を巻き込んで武術トレーニングを行うなど、
笑いも含めたステージは約30分程度で終わってしまった。



マジデスゲー。




冗談じゃなく、本当にすごい。
アニメとか映画の世界がそのままあった。

もちろんそれは武術というよりもショーアップされたものだけれど、
少林拳というものがそれだけショーに向いている美しい動作だということだろう。
北京や上海で行われている少林拳のショーも見てみたいと思った。


あぁ、もう一回見たい。


そう思うもツアーのバスは無常にも出発する。
それでも「いいもの見た」感でにやけ顔。


ちなみに、一緒にバスに乗っていた4人組が帰ってこず、
あっけなく彼らを置いてバスは進むのでした。中国とは無常なり。


その後はなんだか「三蔵法師霊廟」なる、
明らかに寂れた感のある場所につれて行かれる。
あまりにも寂れていて、本物なのか何のためにあるのかもわからない。
でも、なんだか「いる」感がある嫌な感じの場所だった。


そして最後は白馬寺へ。
ここはなんと最後閉園30分前に到着w
日も暮れかけた寺の中を、さらさらとなぞっただけで観光は終了。
まぁ、いいけど。



少林寺の影響が抜けず、子供相手にクンフーごっこをやりながらツアーは解散。
宿に戻る。



いやぁ、良かった。
今日の演舞は忘れることができないだろう。

ほんのちょっぴり習いたくもなったりしてw
旅の目標が「俺より強い奴に会いに行く」に・・・ならんか。

2008年7月11日金曜日

世界一周 in (9)中国/美しい顔







DATE:2008/07/11 China - Luoyang -


遠くから見ると巨大な砂場のイメージ。

河沿いに切り立った岩の山に蜂の巣のように無数の穴が開く。
その光景はなんだか、砂場遊びで作った小山に子供が穴を開けたようで。

でもそれが子供の遊びではないのはすぐにわかる。

表情まで読み取れる精巧な石の彫刻がその穴には眠っているのである。


洛陽の町からバスで1時間程度だろうか。
郊外にある龍門石窟を今日は訪れた。


例によって長いお土産やさんの列が入り口の前で歓迎してくれるw
なにせ入り口からは1キロほど歩かないとチケット売り場にたどり着かない。
その移動のための有料カートまであったりするから、
中国人の商いに対する貪欲さは尽きることはないw


見慣れたお土産やさんをすり抜けて、チケット売り場へ。
今回は80元(約1200円)。
良心的と思えてしまう、慣れというものは凄いもんだ。


チケット売り場を抜けると門がある。
そこを抜けると穴ぼこだらけの岩壁のご開帳!

その千を超える穴の中、ひとつひとつに仏像やら仁王やらが刻まれている。

もともとあった岩を削りながら彫刻を作る。
なんだかもの凄い作業だ。


万仏洞と呼ばれる石窟にはなんと、
一万五千を越える仏像が刻まれている。

もちろん仏像のサイズは10センチ程度のミニサイズ。
これが逆に凄い。

この小さな仏像を刻むのにはどれだけの技術が必要なのだろう。
一つ一つポーズや顔の形まで変わっているのだから、
想像もできない圧倒的な技術力。
そして年月がそこには刻まれているのだろう。

壁一面に刻まれた一万の大仏は、
その中央に置かれた5メートル以上はあろうかという大仏に圧倒的に勝っていた。


さらに壁沿いに進むとぽっかりと空いた空間が見えてくる。
何やら石の壁に何かでえぐられたような空間がある。

その空間の中央に向かって階段が続いている。
息を切らせながらそこを登り、ふと顔を上げてみる。

そこには巨大な石の大仏と4体の守護神が壁から生まれたように立っていた。


10メートル以上もあるだろう、大仏。
僕が驚いたのはその大きさだけではなく、
この大仏の表情が非常に美しいことだ。

女性的な表情。やわらかい、ふわりとした。


こんな表情の仏像を始めて見た気がする。

いつも仏像を見るときはまず顔の表情を見ることにしている。
特別な知識なんてないし、変な薀蓄よりも、
「いい顔してるか」が一番大事な気がするからだ。

この仏像は間違いなく今までのベストだと思う。
それほど圧倒的な美しさだった。


気づけばここは奉先寺という龍門石窟の最大の見所だったようだ。
なんだか離れ難く30分ほど仏像を見上げて過ごす。


なんだかハッピーな気持ちで後を去り、
残りの石窟を見て回る。

川の両岸に無数に掘られている石窟は両岸合わせて2キロほどになろうか。
見て回るにも結構、時間がかかるもの。

結局お昼も食べずに観光して午前中の10時から昼の2時ぐらいまで、
あっという間に4時間も経過してしまった。





お土産ストリートの一軒で昼食を食べ、
帰るついでにと三国志で有名な「関羽」の首を祭ってあるという道教寺を訪れる。

関羽は「忠臣」として有名な人物なのだが、
いまはなぜか「商売の神」として祭られている。

なぜかはまったくわからないが、
歴史上の人物が神としてあがめられているというのも凄い。

日本でも神道なんかは、歴代の王を神としてたりするし、
人物を神化するのは意外と一般的なのかもしれない。

それでも「関羽」と書かれた、
いかめしい顔をした像をありがたそうに拝むのはやっぱり変な感じ。


そもそも道教の神様というのは、仙人なのだが、
修行して不老不死になって神様=仙人になるって、
なんだかジャンプのマンガみたいな発想が宗教だというのが信じられない。

とは言え結局のところ「死」へとつながってるのはやはり宗教の特徴なのだろうなぁ。
実際、仙人がいるのならば今もまだいるはずなのだけれど。
おそらくこの度の北京オリンピックでは彼の活躍が期待されようw


さて今日は公安も来ない様子。ゆっくりおやすみ~♪

2008年7月10日木曜日

世界一周 in (9)中国/夜10時。忍び寄る影!







DATE:2008/07/10 China - Luoyang -



夜10時。



なにやら部屋のドアをたたく音がする。

何よ?こんな時間にと不承不承ドアを開く。
そこにはホテルのスタッフらしい、
一人のおばちゃんが仁王立ちして何やらまくし立てている。

「☆○■☆×■×☆○■!!!!!!」


まったくわからん。



たまにあるように中国小娘でもお勧めされているのだろうか。
それにしてはなんだか、様子がおかしいなんだか相当あせっているのだ。
おばちゃん必死に何かを伝えようとするが、ぜんぜんわからない。

何やらノートを出せというので、ペンと紙を渡すと、
それに感じで何か書いてくれる。

うーーーん、やっぱりわからん。


泣き出しそうなおばちゃん。
よくわからんが困っているようだ。

そうこうしているうちに、そのおばちゃんはどこか行ってしまう。

なんじゃろね。と良くわからなかったが、
そのままベッドの上でお休みモードに入る。



すると、またもやドアをノックする音が。


なんじゃい!

と、ドアを開けると新メンバーが追加されている。
新メンバーの二人めもノートに何か書いてくれる。



身分証。




ん?なんだか良くわからんが、あるよ。とパスポートを差し出す。

「☆○■☆×■×☆○■!!!!!!」

と、またおばちゃんがわめく。いや、わかんないから・・・。
でも何だか言ってることが何となくわかってくる。
どうやら之じゃない身分証はないのと言ってるらしい。


没有(ないよ)。と言う。

顔を見合わせる二人。
なんだかまずい状態らしい。


ノートを取り出してさらに何か書き出す。


「☆○■☆×■×☆○■下楼!!!」



え???

下の階に下りろだと???


なんだかわからんが必死なおばちゃん二人。

新手の盗みの方法かしら、と貴重品だけとりあえずまとめる。
僕が下に降りている間に部屋に入られたりしたら大変だ。
しかしこんな強引な盗みなどあるかしらね、とやっぱり何が起きてるかがわからない。

そうしてる間にも、おばちゃん焦る×2。
なにやらしきりに下の階を気にしている。

早くしなさいよ!そんなものいいから!
と言ってるのが何となくわかる。





ん?


もしや。




すこし思い当たる節があったので、ノートに書いて聞いてみる。




「来公安?」(警察来たの?)




おばちゃん大きくうなずく。



これか!!!!


そうとわかっては、やばいと僕も急いで準備をして下の階に下りる。
通常の入り口は既に公安の人たちが来てしまっているようなので、
奥の非常口の方から出るようにと指示され、
寝巻き姿のまま外まで逃げ出す。


危ねー。まさか本当にこれに当たるとは。



実は中国の宿泊施設は、外国人が泊まれるところと泊まれないところがある。


そう、僕はいつの間にか外国人が泊まれないところに宿泊していたのである。
時折、公安の抜き打ち検査的なものがあるらしいと聞いていたが、まさか本当に当たるとは。
つーか泊まる前に何か言えよホテルの方々。

一般的に安い宿を探すと中国人専用的なところに当たることが多い。
断られることも良くあり中国での宿探しはけっこう大変だったりする。

一般的なバックパッカーは、
そんなわけもありユースホステルに泊まったりするのだが、
ユースホステルは外国人向けと言うこともあり値段の割には施設はいまいちだったりもする。
それに駅やバスターミナルから遠いところが多く、結構不便。

と言うわけで、けっこう好き好んで着いた場所の近くの適当な宿泊施設に入ってるのだが、
幸か不幸か知らずに今回は外国人NGのところに入ってしまっていたようである。

ちなみに公安に見つかるとどうなるかと言うと、
ホテル側に罰金が科せられ、当然のごとく宿泊者は別の宿を探さなくてはならない。
このケースの場合、深夜10時から宿探しという過酷を強いられることになっていた。

ちなみに罰金額は50元以上500元未満の罰金だそうで。


中国の宿泊施設はいろいろ面白くて、
未婚のカップルが同時に同じ部屋にいるのが違法だったりする。

夜中、美人局のおばちゃんがやってきて女性を紹介した後、
偽公安がやってきて賄賂を要求するなんて詐欺もあるぐらい。
売春が悪いのか、同居がまずいのかがいまいち不明だが。。

とはいえ、なぜかラブホテルらしき休憩用ホテルとか、
怪しげなピンクホテルもあったりもする。
なにやら中国人はOKとかローカルルールがあったりなかったりするらしい。
その辺も人治国家らしいご様子だ。


というわけで、中国での宿探しは結構苦労する。
断られた宿でどこなら良いのかを聞いてみたり、タクシーの人に連れてってもらったり。

今回は断られもしなかったけど、駄目だったというケース。
今までOK!と言っていたところも、きっと駄目な所もあったんだろうなぁw


洛陽の駅前は何にもない。
20分ぐらいしてから戻って来いとのことだったので、
とりあえず短パン+タンクトップの寝巻きのままふらふらとする。

宿のすぐ近くで、朝来たときに知り合った客引きのおばちゃんたちと混じり、
あれこれと会話をしているうちに時間が過ぎる。

宿に戻るとめっちゃ笑顔でお出迎え。
なんだかお互い共犯者のような連帯感。
・・・いや、僕は別にわるいことしようとしたわけでは。。



無事、寝床に着く。なんだか眠れなくなってしまったのだが。


あ、そういえば洛陽という町に着きました、ハイ。
ここには龍門石窟という、中国三大石窟がありまして、
岩山の中にボコボコと空いた穴の中の彫刻がすごいのであります。


そういえば、
西安から洛陽への移動のときに、
「無座」の席で4時間移動したっていうネタも公安にかき消されたなぁw
電車一本乗り過ごしたっていう大技もあったのに・・・。


・・・さて、ビールでも飲んで寝るか。