2008年5月5日月曜日

世界一周 in (5)タイ/残り香






DATE:2008/05/05 Thailand - Ayutthaya -


アユタヤ。

タイの歴史ではスコタイの古都の次に立てられた都市であり、比較的新しくはある。
といってもやはり何百年前の遺産であり、歴史の傷跡が残る場所である。

世界遺産に登録されている遺跡群はビルマ軍に破壊され、
修復により原型は留めているものの、「遺跡」という名にふさわしい様相を呈している。

その中で最も日本で有名なのは、
仏像の首が菩提樹の木に埋もれた写真であろう。
ワット・xx・xxにあるそれは、同じくビルマ軍の攻撃によって破壊され、
年月と共に木が遺跡を侵食してできたものらしい。

現存しているほぼ全ての建物がといってもいいぐらい、
年月により地盤やレンガが崩壊し、傾いた塔の姿のまま現在に残っている。
その傾いた姿は崩壊していく自分に抗うかのように地面との危ういバランスを保っている。
抗うことを諦めたものは、崩れ落ち、野に帰るか、またその遺体の一部を野ざらしにしている。

その危うさを含む歴史の残り香は、見るものに儚さを伝え、また消えた歴史の偉大さを伝える。

朽ち果てた瓦礫の上を進むとき、人は無口になり、瓦礫の感触を足で確かめる。
見上げれば自我を保ったままの塔があり、その重みを伸し掛けてくる。

人の儚さと偉大さを同時に伝える装置として「遺跡」とはなんと優秀な装置なのであろう。
人の醜さと美しさを同時に伝える装置として「遺跡」とはなんと優秀な装置なのであろう。

生の先にある何かを感じ、死の先にある何かを感じる場所。
生きるとは死ぬことではなく、死ぬことは無ではないのだな。

崩れ果てた土レンガの向こうにそんなことを思った。




さて今日一日は。

昨日の激論のあと、目覚ましもかけずにそのまま寝てしまったため、
今日は目覚めたときが始まりの時。

目覚ましをかけなかった事に少しあせるも、時刻は8時30分。
意外と優秀な体内時計だったようである。
しかし、この優秀さが日本にいる時は出ないのはなぜであろうw


ごそごそと起き出し、アユタヤ観光の準備をする。

バンコクからアユタヤまではバスで1時間程度。
日帰りでいける距離なのである。

ツアーで申し込んでも日本語ツアーでなければ、
料金はさほど変わらなかったが、単に申し込む時間がなかったため自分たちで行くことに。

いつもどおり、ホテルの前の猫たちと戯れた後、
バンコクの北側にあるモーチット長距離バスターミナルへ行き、
そこからアユタヤ行きのバスに乗る。
価格は一人50バーツ。約170円。だいたい一食分の値段である。タイのバスはかなり安い。


午後1時。アユタヤに着き、自分たちでバイクを借りて行くか、
トゥクトゥクを貸しきるか迷うが、結局交渉の結果安く乗れたのでトゥクトゥクで観光することに。

アユタヤの観光名所は市内に点在しており、
なんらかの移動手段がないと1日で周るには結構きびしい。

トゥクトゥクは自分たちが行きたいところを告げると、
そこをアレンジして独自ツアーを組んでくれるので大変便利だった。
(途中、提携している高いレストランに連れてかれたけど、ご愛嬌)

途中、遺跡で像に乗るなどゆったりと遺跡を楽しむ。

しっかりとアユタヤを堪能し、バンコクに戻る。
ちょっぴりと百貨店めぐりをしてバンコクの都市部に触れてご就寝。

二人での旅行も残り1日。

2008年5月4日日曜日

世界一周 in (5)タイ/水上マーケット。。。。みたいな奴






DATE:2008/05/04 Thailand - Bangkok -


バンコク発の早朝の便に乗り込み、再びバンコクへ。

バンコクから市内への移動はお互い何度も往復するうちに賢くなり、
指定の空港利用税などがかかる到着ポイントのタクシーではなく、
出発ポイントに到着したタクシーを捕まえる手段を試す。
早朝なので高速も使わずに行ったところ、
時間もほぼ変わらず、400バーツ程度のところが200バーツで済む。大成功。
旅に慣れるといろんなことに賢くなる。


今日はバンコク近くにある水上マーケットへと足を伸ばす。
土日しかやっていないこのマーケットのため、いろいろと日程をやりくり。
バンコクの早朝便で帰ってきたのもその為である。

しかしながら。。。
昨日の晩、二人は大切なことに気づいてしまった。


ガイドブックに載っているマーケットと、行こうとしていたマーケットが違う・・・。


急いで調べるも、
ガイドブックに載っているのは観光客にも有名なバンコクから約2時間程度の場所にあるもの。
僕らが行こうとしていたマーケットはガイドブックにも乗っていない、地元ローカルの水上マーケット。

調べたところ、もともとイメージしていた有名な方のマーケットには、この日程だと間に合いそうもない。
なにせ午前中から午後ぐらいまでしかやっていないし、さらに行くためにはツアーなどの予約が必要。
バンコクに10時ぐらいに着く僕たちには不可能な選択だったのである。

急遽、予定を・・というよりもイメージを変更した僕ら。
行き先は、ボートが行き交う賑やかな水上マーケット。。ではなく、
ボートもたまに使う水辺のマーケットになったw


それにもめげず、当初泊まろうとしていたホテルがチェックアウト待ちになったことにもめげず、
水上マーケットを目指す僕ら。

バスに揺られてえんやこ~ら。たどり着いたその水上マーケットは、、

まぎれもなく「水辺の市場」だったw


水辺の川岸に市場がずらりと並び、様々なものが売られている。
水の上ではオバちゃんが申し訳程度にカヌーのようなボートを漕いで、果物などを売っているも、
ほぼメインの市場は水の上にある。

その中でも特に川縁に設けられた水上レストランが人気を博しており、
川で取れた魚などをそのまま調理し、丸焼きにして売っている。

取れた魚をその場でさばき、香辛料や香草を魚のおなかの中につめ、
塩を振った魚を炭火で一気に焼き上げる。
しかもその魚のサイズがでかい。体長50cmもあろうかという魚。
その魚が餌付けされ、レストランの横の川を泳いでいるのだから面白い。

既に昼食を済ませていたものの、「これは食べるでしょー」と、
英語がわからない店員さんに魚を指差しオーダー。

しばし待ち、差し出された魚はしっかりと実が詰まった白身魚。
さっそく、辛めのソースに付けて味わう。美味い!

味は淡白だが、しっかりと肉がしまっていて、
香草のせいなのか臭みもない。
しかもこのボリューム。一人であったら食べきれない量だろう。

お互いすっかりはまり、またまた無言で魚をむさぼる。
最後の一欠けらまでしっかりと。この辺はお互いの日本人魂に精をこめる。


結局は水上マーケットというよりは水上レストランだったが、
思いもしない巨大な魚を食べられたことで二人とも満足。


時間も余ったのでまだ行けていなかった「暁の寺院」ワットアルンへと水上ボートで向かい、
美しさを楽しむ。彩の美しさ、僕はバンコクでこの寺が一番好き。

帰りがけにタイ古式マッサージにチャレンジし、旅の疲れをリセット。
でもイタヒ。。。
タイ古式マッサージはサブミッション系のマッサージと打撃系のマッサージを組み合わせた、
まさに総合格闘技タイプのマッサージ。
肘や膝でいろんなところをぐりぐりされたり、
なんだかわからんまま腰をぐるんと回され、ボキボキっと骨のゆがみをなおしたり。
気持ちいいかどうかはわからんが、なんだか「利く」気がする。
そして個人的には終わった後に、なぜか「やりきった」感もでる、不思議なマッサージだった。


夜中。僕がカオサンロード付近で最も気に入っている「トンさんの店」に行き舌鼓を打つ。
なぜかその後、宴会モードになり久々に酒を飲み明かす。
ちなみに議題は「日本の教育問題について」 なぜバンコクでw

なかなか渋い話題だったものの、お互いの主張がぶつかり合い、
学生時代のような、なかなか熱い夜を過ごす。

海外に来ると、日本のことを考える。
青臭い議論も時には僕たちには必要だ。

僕たちの心の中にはちゃんと「国」というものが存在しているだろうか。

2008年5月3日土曜日

世界一周 in (5)タイ/強行温泉






DATE:2008/05/03 Thailand - Chang Mai -


朝起きるも土砂降りの雨が降りしきる。
シャワーを浴び、朝食を平らげ雨が弱まるのをひたすら待つ。

なにせ今日の予定はチェンマイ温泉めぐり。

チェンマイから車で1時間ほどということもあり、
バイクでのツーリングもかねて温泉でまったりという企画だった。

しかしながら生憎の雨。
辺鄙なところにあるためか、はたまた人気がないのか、
温泉までの公共の交通機関はなく選択肢としてはタクシーのチャーターぐらいしか残されていない。


朝食後に雨は小降りになるものも、若干気持ちが萎えている。
しかしながら姫の

「わたしは行きたい!」

の一言で強攻策に出ることが決定。
小雨ではあるものの雨の中のバイク。
危険だということもあるが、雨の中でバイクに乗るとなんだか負け犬の気持ちになるのである。

出発直前に雨が一時的に止み、勢いで濡れたシートにまたがり出発。
まずは防御力を高めるために「レインコート」を手に入れることから。

ホテルのスタッフに言われたセブンイレブンを何件か探すも、中々見つからない。
そのうちにまた雨が少しずつ降り出してテンションもそれと共に徐々に下降曲線をたどる。

セブンイレブンを諦め、商店のようなものを探すもののこれが中々見つからない。
塗装屋さんだったり、バイク屋さんだったり、挙句の果てには食べ物屋だったりと、
アタックをかける店すべてで玉砕。
レインコートを捜し求めて道を左へ右へ横断する姿はなんだか奇妙な亡霊のようだったろう。

数件目でやっと目的のレインコートをゲットし、
レインコートで覆われたお互いの不恰好を笑い合いテンションも回復。



雨の中、ゆったりと温泉に向けて突き進む。
道は比較的整備されたアスファルト道なので、雨の中とは言えど苦労することはない。

雨も上がりはじめ、ドライブは快適に進んでいく。
しかし。油断大敵。

ガソリンがない・・・。


気づいたのは残り1メモリを切ってから。
いや、もともと気遣ってはいたのだが
昨日のメーターの減りと走行距離からガソリンの残量を予測し高をくくっていた。

ところが予想外にメモリの傾く速度が早く一気に残量はあと少しのところまで迫っていた。
しかも運悪く田んぼ道の真ん中、民家も人通りも何もないところである。

進むか、戻るか。

進んでいって見つかる可能性は低くはない。
なにせ何もない道とは言え、いちおう大きな通り。トラックなどもたまに通り過ぎていく。
さらにいままで走ってきてガソリンスタンドがなかったと言うことは、
この先にあることの可能性のほうが高い。

こういう精神状態になると、道すらも正しかったか不安になるものだ。
なにせこの道に入る曲がり道に「HOT SPRING」の文字を見た以降、
10km以上もなんの看板もないのだ。


迷う。



このままタイの農村の真ん中で雨の中、ガソリン切れになる光景。
想像したくはないが、なんとなく僕には起こりそうな気がしてならない。
旅というものは笑いの神なのか、不幸の神なのかなんだかわからないものが付きまとうものである。
いままでだってそうだったし、これからだってそうに違いない。
僕はいつだって神に愛されている。望む望まないに関わらず。
しかも今は一人ならばいざ知らず、大事な姫を抱える身。

迷った挙句、5分間のみこのまま進んでみることにする。
だめだった場合戻れるか戻れないかギリギリのラインだが、可能性は高いように思えた。

迷いの中、まっすぐな道を進む。
既に雨は止んでいたのが救いだが、それでも減っていくメーターを気にせざるを得ない。
心のタイムウォッチが1分。また1分と時を刻む。
まだ見えない。ただ目の前にはまっすぐな道しかない。

目の前を通り過ぎる景色だけは変わらず、ただ左右に田園風景が通り過ぎるのみ。
途中、物売りのおばちゃんに道を尋ねるも英語がわからず断念。さらに前進を続ける。

と、そこに見えてきたT字路。そして、

「HOT SPRING」の文字!

しかし、、、無残にも

「残り20km」

の文字も並ぶ・・・。
道わかっても、ガソリン持たねぇ~~。。。



道半ばにして息絶えるか。と思った矢先、
なんとT字路の横にガソリンスタンドも見えるではないか!
天は我らを見放さなかった。

メーターが0になりつつある原チャリを急いでガソリンスタンドに突っ込む。
最初、店員が陰に隠れておしゃべりしていてぬか喜びかと思わされたことも、
1リットルねとメーターを指してジェスチャーで伝えたものの満タンで入れられたことも、
全部許す。ともかく道は繋がった。


ガソリン満タン♪テンション満タン♪

あとはもう、看板にしたがって突き進むばかり。
チェンマイの温泉には、公共の機関が運営している施設と、市営の機関が運営して
いる施設がある。
帰りの時間が迫っていたため、あまり時間がなかったのだがどうせならと両方入ることに。

まずは公共の温泉。と久々のバスタブに胸を躍らせる。
そこで現れた「たまご」。どうやら自分たちで温泉卵にしろということらしい。

異国の地で温泉卵。。。この魅力に勝てるわけはあるまい。

珍しかったので普通の卵ではなくウズラの卵をチョイス。
卵片手に温泉地を突き進む。

この施設は単なる温泉と言うよりも温泉リゾートのようになっていて、
入場料のみで足湯などを楽しめる温泉の川があったり、なぜかタマゴの像と記念撮影ができたりする。
そんな中を突き進み沸き立つ温泉タマゴスポットへと向かう。

源泉の温度はなんと103度。
まわりには触るな危険の文字が乱立しているw

そんなぐつぐつとした熱湯の中に、タマゴを投入。しばし待つ。
ちなみに温泉タマゴ製造スポットには親切にもタマゴの湯で加減の分数目安表が置いてある。
しかしウズラの卵にはなんの役にもたたず、勘のみで湯で加減を調整。
ジャスト3分と見た僕らは、煮え立つ温泉の中から卵を取り出す。

さすが熱湯から出したばかりだけあって、熱い。熱い。
卵の皮を剥こうとするものの、熱さと、ウズラの小ささが相まって大変剥きづらい。
伊藤家的には冷たい水に着けたいところだが、タイなのでそんな気の利かせ方はしてくれない。

小さい卵を必死で剥ききり、卵とセットになっていた醤油をちょっと付けて試食。

うまい!


夢中で二人で食べ切り、十数個あった卵もあっと言う間に完食。
その間、二人の間にはまったく会話がなかった。
食べ盛りの二人である。「おかわり」の文字が頭に浮かぶも、時間がないので断念。
当初の目的の温泉に入ることに。

温泉卵に時間を使いすぎたので、ここではたった30分のみの入浴。

しかしながら僕にとっては3ヶ月ぶりの入浴なのである。
日本にいても、まぁシャワーしか浴びてない日が多いのは確かだが
あるのに入らないのと、ないから入れないのではまったく気持ちが変わってくる。
人間、ない物ねだりの生き物なのである。失ったときに大切なものに気づくのである。

というわけで個室の温泉を選び、しっかりと温泉を堪能。
少しぬめりのある透明な温泉でしっかりと、温泉らしい温泉。
しかもバスタブも木で作られていて、しかも広い。

先ほどの温泉卵の湯と同じなのだろう、
温泉水自体は激熱なので水で薄める必要があるのがちょっと残念だが
イメージしたとおりの温泉で大満足。


次の温泉も整備された綺麗な温泉でこちらも堪能。
なぜか両方ともに温泉の噴水があった。よくわからんがこれが好きらしいタイ人は。

すっかり雨も止み。心身リラックス。大満足で帰宅する。


夜は先日のナイトマーケットではなく、
地元民が集うサタデーマーケットに偶然遭遇したので、お土産を物色。
中々、イイ感じのものが多く雑貨好きにはたまらない場所かもしれない。
また、地元民向けのため変に値段を吹っかけてくる人もおらず、
ディスカウントをする必要もないのがうれしい。
途中で大雨に降られたりして、地元民・旅人みんなで軒下で雨宿り。こういうのも楽しい経験。


ご飯を屋台で食べて、さらにナイトマーケットへと足を伸ばす。

ナイトマーケットでのお勧めは道の中央辺りにある、
なぜかそこだけデザイナー物っぽいものが沢山ある場所。
他のお土産然としたものとは別格の、
かわいい小物や照明がオーナーと思われる売り子が座る小さな店舗にずらりと飾られている。
日本で売っても絶対売れるデザインの小物が日本の3分の1程度の値段で手に入るし、
実際に作っている人の顔が見えるのも面白い。

その向かいにあるお土産百貨店のような大きな建物の地下にある、絵描き達も面白い。
テーマとなる写真を片手に絵の模写をしている人が多いのだが、
単に上手いだけでなく、書き手によって同じ写真でもタッチがかなり異なっていて、
絵の深さを感じさせてくれる。
実際に絵を書く姿も見えるので、それを見ているだけでもうれしい。
残念ながらちょっと高いのとかさばるのとで、お土産としてはイマイチかもしれないけど・・。


お土産探しを終え、岐路に着く。
途中、街頭に立つ何人ものレディーボーイとすれ違い、タイの夜を実感する。

チェンマイ最後の夜。
温泉で体も満足。屋台でおなかも満足。お買い物で心も満足。


若干の名残惜しさと共に、明日はバンコクへ戻ります。

また来よう、チェンマイ。
文化、歴史、現在が適度にミックスされてて素敵な町でした。

またね~♪

2008年5月2日金曜日

世界一周 in (5)タイ/風を切って行こう!






DATE:2008/05/02 Thailand - Chang Mai -


チェンマイ二日目。
今日は原チャリを借りて、山奥にあるワット・プラタート・ドイ・ステープという寺院を訪ねる。

僕が以前、チェンマイを旅していたときに最も記憶に残っていたのがこの寺院。
金色の仏塔に、龍の道。おぼろ気ながらも素晴らしかったのを覚えている。

初日に自転車を借りた同じ所でバイクを借りて(もちろん安くw)、
ガソリンを満タンにして準備は万端。

ちなみにタイのガソリンの価格はほぼ日本と同じ。
物価は日本の半額以下なのに、必需品であるガソリンがこの価格。
それは物流からすべての物の価格に反映される。
産油国ではない国の悩みは大きいのかもしれない。
現に、今は日本と同じようにタイの物価がどんどん上がっているそう。
核となる原油の値上がりの影響は世界中で起きているみたいだ。


昨日の自転車町巡りで土地勘はついたため今日は迷わずバイクを駆らせる。

寺院までの道は山を登る一本道。
そう、まさに峠攻めの聖地のような場所。

バイク二人乗りの初心者だった僕たちも、最初はビビリながらの運転が、
いつの間にかジェットコースターのノリで山道を駆け巡る。

ただの原チャリのため、がんばって時速40km程度。
なので事故が起きるほどではないが十分にスピード感があり楽しい。

二人乗りの場合、
後部座席の人間が曲がるときに体重移動をするとカーブをするりと抜けられるのだが、
その感覚がたまらなく気持ちいいのである。

山道でのゆったりとした峠攻め。
ユーロビートのノリまではいかないが、ヨサコイ程度には高揚感があり。



いつの間にか当初の予定を忘れるぐらい楽しんだが、
一本道を抜けると無事にワット・プラタート・ドイ・ステープに到着。
頂上にあるお寺へは階段とロープウェイがあったが、迷わず階段を選択。
山があったら登るのだ。わたしたちは。

お土産やさんが並ぶ道を抜け、100段ほどある龍の道を登る。
そしてたどり着いた寺院。そこはやはり格別の場所だった。



黄金に彩られた仏塔。そこには仏陀の骨、仏舎利が収められている。
その塔も美しいのだが、何よりも心を打たれるのは祈りをささげる信者の姿だ。

外国人よりも現地の人が多く、熱心に祈りをささげる姿が目立つ。
お香を焚き、蝋燭に火を灯し、両手を合わせ祈る、彼ら。
いったい何を思い、何を願っていたのだろう。

中には仏塔の周りを祈りながら周る信者も多数いて、まさに聖地と言える。


旅を始めてから、ヒンドゥー教、イスラム教、仏教とそれぞれの国の特徴を見てきたが、
タイの仏教はその中でも最も煌びやかで、人々の信仰がにじみ出ている気がする。

イスラム教国家のアザーンの詠唱も印象的だったが、
偶像崇拝が可能な宗教特有の、目に見える宗教の存在がこの国にはある。

一応。ほんとうに一応な仏教国である日本。
ルーツも含めてタイの仏教とはまったく異なるのだが、この差は面白い。
寺院にしても日本や中国の荘厳な作りではなく、
金や赤青黄がちりばめられた派手なもので、1つの寺院に置かれる仏像の数も十や二十と桁違いに多い。

一言、仏教と言っても日本でさえ様々な教義が存在している。
仏教国。と言ってみればわかりやすい気がするがそのイメージを現実と合わせるには、
それ相応の知識が必要になるんだろう。

宗教とはやはり奥が深く面白い。



寺を離れた後は、メオ族という山岳民族が住む町を訪れて
にわとりの餌付けを見学したり、ちょっぴり日常にタッチして帰宅。

最後、帰宅前に大雨に降られて散々な格好のまま宿に着いたけれど、まぁそれも良い思いでかな。


ディナーは川沿いのお洒落なレストランでひと時を過ごす。
一人でいる時はやはり、こういうところに来る機会も少ない。
やっぱり二人で旅をすることの幅って、楽しいかもな。

ちょっぴり蚊に刺された足を引っかきながら、今日はおやすみなさい。

明日は温泉だ~♪
約3ヶ月ぶりのバスタブ~☆ あぁ、あなたを待ち焦がれていました。

待ってろよー!

2008年5月1日木曜日

世界一周 in (5)タイ/チェンマイ観光~♪







DATE:2008/05/01 Thailand - Chang Mai -


今日からはチェンマイ編。

時間節約のため、久々に飛行機に乗り込みチェンマイに向かう。
バス9時間。飛行機1時間。
しかも直前の予約にも関わらず飛行機の料金一人往復約1万円。
安いぞエア・アジア。さすが、「嘘みたいに安い」が広告の航空会社。

空港到着後はタクシーでホテルに向かい、チェックイン。
タイはタクシーの料金が安く、二人以上ならばトゥクトゥクや電車などよりも安い場合が多い。

チェックイン後、荷物を置いたそのままの足で、
自転車を借りチェンマイ市内を散策。


するはずだったのだが・・・。


いきなり自転車が壊れるw

チェーンが外れたのみでなく、車輪のメイン機構が壊れたらしく自分たちで治すのをあきらめ、
壊れた自転車をとぼとぼと押しながら借りたショップまで押し歩く。
まだ走り出して1km程度のところだから良かったものの、
もし町の外れまで来ていたらそれだけで1日が終わるところであった。

ショップに戻り、クレームをいれ、勢いで自転車のレンタルを原チャリに変えようと交渉するも失敗。
とりあえず新しい自転車を借りて無事スタートラインに立つ。


チェンマイはかつて北部のタイ全体を収めた王朝の首都だった町。
ほぼ正方形で囲まれた水を湛えるお堀の中に多数の寺院が点在する。
大きさは2km程度なので町のみを回るのであれば自転車での町歩きには適した町である。

7年ほど前にタイに来た時に訪れた記憶があるが、
その時も自転車をレンタルしての観光だった覚えがある。

そんなわけで自転車で寺院を周り、チェンマイ王朝の残り香を嗅ぐ。
崩れかけた寺院あり、白く彩られた歴代王の墓地ありと、時を感じさせてくれる遺跡がいたるところにある。

そんな中、途中お洒落なカフェに寄り、お喋りし時間を過ごす。
外国人向けなのであろうが、そういった入りたくなるカフェが多いのもこの町の特徴かもしれない。
離れていた時間のお互いの話は尽きず、カフェで2時間の長居。こういうゆったりとした時間も旅には必要なんだよな。



観光地めぐりを終えて、夜はナイトマーケットへ。
ザ・お土産といったTシャツからライト、偽物ロレックスまで
1kmはあろうという道沿い一面にお土産やさんが立ち並ぶ。
道端の「ニセモノ。ニセモノやすいね」の言葉がイイ感じの開き直りで面白いw

今日は下見のみということもあり、通りのお店を冷やかしながら店をめぐる。
値段は言い値の半額程度が相場。との言葉通り、
最初480バーツだったものが、300になり、200になる。

日本にいると中々、体験できないのだがこういった交渉力も世界で生きるには大事な力なのかもしれない。
交渉力。価格が決まっている日本では中々身に付けづらいが、
もともと僕がやっていたシステムの仕事など価格はあってないようなもの。
意外なところでこういう交渉の技術が生きてくるのかもしれない。
ちなみに自慢じゃないが、既に3ヶ月が過ぎ、交渉慣れはしてるので値切るのはかなり上手いw
コツは・・・企業秘密♪

お土産やさんを冷やかし、ご飯を食べ、ほんのちょっとケンカをする。
いつの間にか夜が更けている。

ゆったりとしている中に、独自の文化が確立していてチェンマイは良い町だ。
すっかり気に入ってしまったこの町。
バイクツーリングに温泉。楽しみはまだまだ。さぁ遊ぶぞ!